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襲われたキャラバンと魔物のサラ
キャラバンが盗賊達に襲われ、多くの者達が殺害された。
「きゃあ」「うわわあ」
まだ幼い子供の悲鳴、その声が響き渡ってゆく
「どれ、奴隷市場にでも連れてゆくか」
盗賊の手がまだ幼い子供、獲物にのびようとした時だった。
「あら、あら〜酷い奴らよね」少女の声
頭にはフードに姿は遊牧民の衣装だが
青い瞳、遊牧民ではない…。
手元には小さな楽器にナイフ
「フランク人か、それともスラブの民か
何方でも良い!大人しく隠れていれば、逃げられたのに」
「これは上玉だ!良い値がつく」
「くすくす」少女が笑う
「良い子達ね、目を瞑りなさいね、お姉さんが助けて上げる」
子供達は言われた通りに頷き、目を瞑った。
すると、少女の瞳が青から赤く変化して輝く
魔物の真紅色に
素早く舞うように盗賊達に触れたかと思えば
盗賊達の身体は粉々に引き裂かれた。
「もう、大丈夫」
「うわわあん」「あぁ」
子供達が少女に抱きつき、泣きじゃくる。
「叔父さん達が殺された」「うわあ」
「可哀想に…せめて、街まで送るわ」
「我れ、が送り届けよう!」声…
数十人の戦士達
静かに歩み寄って来たのは
偶然、通りかかったイスラム、エジプトの王
サラディン
「え?」
ちょっと不味いかも…内心、少女…サラは焦る。
敵側になるサラディンとの対峙…。




