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シオン達 ちょっとした会話
「あの姉妹、なかなか難しい関係だね」シオンが微笑して呟き、リュートをつま弾く
「まぁ〜ね、王さまの跡継ぎになるもんね〜」
サラがザクロやナツメヤシをかじりながら答える
「シビーユ王女の恋人は美丈夫だけど」
楽器を奏で、歌うようにシオンが言う
「王、王配の器じやない、ふふ」
「強行派がまた、問題を起こしたみたい」
「そうだね、僕のサラ」
「宮廷内は強硬派と穏健派に二つに分かれ
争うばかり」
「若く穏和な賢王であるボードワン4世陛下は
重い病もあるというのにね…シオンちやん」
「まったくだよね、サラ」
「強硬派には家族や仲間を戦いで失った過去に
自身の怨念もあるから」
「先代の王の王妃だった二人…一人は祖国と父親を戦争で失い…騎士ルノーは囚われた過去」
「テンプル騎士団総長は前の総長が…」
「おさまらないのでしょうね~」「うん、そうだね~」
「…」二人は互いの顔を見合わせた




