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宮殿に居る二人の魔物達の会話
宮殿の一角にある中庭で二人の魔物達が話している。
「サラデインは…モンジザールの戦いで多くの将兵を無くして、他の廻りの敵達からも追撃されて大変だったみたいよ、シオンちゃん」
「それは…サラデインも大変だね、僕のサラ」
サラがモグモグ…。
「美味しい?サラ」
「うん!シオンちゃん」
中東の菓子、果実を練って焼いた果実ジャパラクに焼き菓子バラクブア、干したナツメヤシなどをハグハグと口にして食べながら言う。
「南欧のワインも久しぶりに手に入って嬉しいわシオンちゃん」
「ヴォードワン四世陛下、王様は優しいから、また、沢山、ご馳走をくれるよね?」
「欧州の菓子や料理を沢山ね、サラ」
「ねえ、シオンちゃん、この宮廷もまた、騒がしいみたい」
「気性の激しい苛烈な騎士達も多いから、もっとも、それだけの気性に欲が無いと、困難が多い、この地ではやっていけない」
楽器のリュートを軽めに爪弾き、シオンの一言
「また、騎士のルノー様とかね」
「二人の王妃様、前の王妃で王様の実母に後妻の王妃様」
「王様の姉に異父妹の姫君たち」
「あ、見てよ、ルノー様が騎士達と喧嘩しているわ」
「毎度だけど、大変だね、また騒動か 」シオンは軽く肩をすくめた。




