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戦いの中
ほんの僅かな隙、そこを突撃され
次々と倒されてゆく
無敗のサラディンの軍勢、戦力の要の騎馬達
「ほんの少しだけ狩りだよサラ」
「うんシオンちゃん」舌なめずりをするサラ
サラディンの軍勢が攻撃されている最中に
そこを
魔物のシオン達が不気味な笑みを浮かべ笑う
シオンの瞳は青から金色に変わり、
サラの瞳は青から赤に
二人が小さな声で呪詛の言葉を紡ぐ
川岸の水 水が小さく無数に巻き上がり
音もなくサラディンの騎馬、馬の足元に絡みつく!
「何事だ!」「今度は何だ?…」
それは一部の騎馬の兵士達だが、彼等の動き
まるで動きを封じるかのように…。
シオンとサラは巡礼者のフードを頭から被り、疾風のようにサラディンの兵士達を通り過ぎれば
水音を立てながら
兵士達は血塗れの死体となって川の水の中へと
十字軍の末裔達、その王国の王たち
こちらもまた
猛烈な勢いで剣を交わす、なぎ倒してゆく
若き王に付き従う騎士達、兵士達




