魔王の息子、悪役令嬢の奴隷になる
「魔王国第三王子――リュカ・バイオーン」
そう名乗って、戦闘態勢に入る。目の前には魔王を打ち倒そうとする二人の勇者一行。彼らが旅の中で成長しきる前に倒せという父のお達しにより、勇者出発の儀を行った王国を襲った。
勇者と言っても未熟。今の僕なら彼らを殺すことは余裕。これで魔王国の脅威がいなくなる。この成果で王位継承にぐんと近づくだろう。僕の理想を叶えるためにも、この命令は絶対に遂行しなくてはいけなかった。
しかし一瞬の隙をつかれ、僕はその王国で封印され、眠りについた。
それから三百年後、僕は一人の少女の呼び声によって目を覚ます。
「魔人。私の奴隷になりなさい」
「何のために」
「魔王を倒すため」
「それを魔人――それも息子に頼むのか?」
「ええ。そっちの方が面白いでしょう?」
ああ、確かに面白い。僕が人間に手を貸すなんて、魔王を――父さんを倒すのか。
「いいだろう。その話、乗った」
「ふふっ、じゃあ今日からあなたは私の奴隷ね」
「この僕をうまく使えるのか、試してやる」
「心配ないわ。私にしたら、王族だってゴミ同然だもの」
そして野望を抱く悪役令嬢のシャーロットと魔王の息子であるリュカの悪魔コンビが結成された。
そう名乗って、戦闘態勢に入る。目の前には魔王を打ち倒そうとする二人の勇者一行。彼らが旅の中で成長しきる前に倒せという父のお達しにより、勇者出発の儀を行った王国を襲った。
勇者と言っても未熟。今の僕なら彼らを殺すことは余裕。これで魔王国の脅威がいなくなる。この成果で王位継承にぐんと近づくだろう。僕の理想を叶えるためにも、この命令は絶対に遂行しなくてはいけなかった。
しかし一瞬の隙をつかれ、僕はその王国で封印され、眠りについた。
それから三百年後、僕は一人の少女の呼び声によって目を覚ます。
「魔人。私の奴隷になりなさい」
「何のために」
「魔王を倒すため」
「それを魔人――それも息子に頼むのか?」
「ええ。そっちの方が面白いでしょう?」
ああ、確かに面白い。僕が人間に手を貸すなんて、魔王を――父さんを倒すのか。
「いいだろう。その話、乗った」
「ふふっ、じゃあ今日からあなたは私の奴隷ね」
「この僕をうまく使えるのか、試してやる」
「心配ないわ。私にしたら、王族だってゴミ同然だもの」
そして野望を抱く悪役令嬢のシャーロットと魔王の息子であるリュカの悪魔コンビが結成された。
プロローグ
リュカ=バイオーン
2025/09/07 13:42
平和な世界
2025/09/07 15:00
そんな物語
2025/09/07 18:00
学院編
私の奴隷になりなさい
2025/09/08 13:10
その物語、乗ってみよう
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