自己紹介
この世界は生まれた瞬間から各々能力を授かる夢のような自由な世界、いろんな種族や人同士との関わりを通して成長していく主人公の物語
扉を開けて
「行ってきます」
と言って確かな胸の高鳴りと共に走った。
柔らかい木、飛び跳ねる草、真っ赤な狼、ここは自由な夢のような世界だ。
僕は今から能力成長学校(以後脳学)選抜科の入学式に行く
ワクワクして身体が軽い
ワクワクしてるのは入学式だからってだけでない。
脳学にもいろんな学科があるのだが代表的な
貴族などの金持ちが行く普通科
僕みたいな一般市民が行く選抜科
能力が救助・救援に向いている治療・救出科
がある。
そこで僕が行く普通科には人間以外の種族も入学するのだ
そんな種族滅多に見れるものではない。今までは話や本の中の話だったけれど、実物をみると思うと楽しみだ。
そんなことを考えていると校門の前に着いていた。
周りを見渡すと、
マンゴー色の瞳で索敵し、強靭な足と腕の羽毛で空中戦に引きずり込み獲物を確実に殺してしまう
人型の肉食鳥
鳥人族
青緑の肌と紫色の瞳と心臓を潰されても、身体中を焼かれても死なない再生力と耐久性を兼ね備えた不死身の体を持つ
アンデット族
凄いな、写真よりも美しくかっこいい。
こんな凄い奴らと一緒に過ごすなんて凄くワクワクする
(ドン)
肩がぶつかった
「あ、すいまs…」
真っ白な肌、真っ赤な瞳、噛まれても逃げる事も考えられないほどの美貌
謝罪の言葉すら忘れてしまった
「吸血鬼だ」
「吸血鬼だよ」
彼女は不思議そうにそう言った。
「少年は普通の人間?にしては、
なんか匂いが独特だ」
「え?もしかして僕匂う?」
「違う違うw吸血鬼はね鼻がいいから大体の種族が匂いでわかるんよ」
「へーそーなんだねー…あはは」
気まずい。しかし初めて吸血鬼と話してしまった。しかも!あの吸血鬼に笑えてもらった、いや素直に嬉しいな。じゃなくて!!会話、会話しないと
「あの、お名前を…」
「私の?私の名前はね」
「おーい!!アイちゃーーーーん!!」
元気そうな子が来たなってあれ?
真っ白な肌に真っ赤な瞳ってあれ?吸血鬼じゃね?この子。
おいおいマジかよ1日で2人の吸血鬼と会えるとか最高かよ
「おールールちゃんやっほー」
どうやら友達みたいだしここら辺で撤退させてもらいますか
「じゃあ、僕はこの辺で」
「ん?」
「え?」
「行っちゃうのか?」
「え、あ、うん」
「そっかあ、もう行っちゃうのか、学校であったらお話の続き…しようね」
「うん」
その場から去った後
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いや声エロすぎる、なんかめっちゃ魅力的だったな
吸血鬼の特徴の一つとして周りの生物を魅了することがあるらしい
そのせいかあの吸血鬼が特に魅力的に見えた
もしかして僕のこと好きなんじゃないのか
そんな冗談は置いといて僕はどうやら1年1組らしい
クラスに入ると半分くらい人間で残りは全部別の種族のようだ
少し遅めにきたせいか少し見られている気がする
とっとと席を確認して座っとこう
黒板に席の紙あるから余計に見られている感じがするな
えーと僕の席は…
「お!少年おんなじクラスか」
真っ赤な瞳と視線が繋がりなぜか羞恥心と謎の高揚感を抱いた
少し硬直した後
この人ってあの時の吸血鬼だよな
とりあえずよろしくくらいは言っとくか
えと確か名前は…
「ん?どうした少年?ゴーレムみたいに固まって」
ゴーレム!?ゴーレムが好きなのか?あの一族は 正々堂々の肉弾戦最強クラスの種族だからな
「ゴーレムいいですよね」
「いや、比喩表現で使っただけだが…」
いやそうですよね!?
何言ってんだ僕はなんかこの吸血鬼と話してると調子狂うな
「すいません、これからよろしくお願いします
あいさん」
いきなり名前呼びはキモかったか?
いやしかしこれからも仲良くしてこうと言う面ではいい選択だったのではないか?
「名前知ってんのか、まルールが言ってたからな」
「あ、すいません…」
「いや全然大丈夫だからね!
そう、そうだよ私は吸血鬼のアイ、アイノール
能力はヒミツだよ」
「私は自分の名前を言ったんだ少年の名前も教えてくれるか?」
「あ、僕の名前は」
(ドン)
強い力で扉を開けた音がする
「全員揃ったな」
野太い声でそう聞こえた
教室のみんなの視線が扉の方へと集まった
見ると体には岩の鎧を付けた戦うことに特化したような身体の作りをしている種族
ゴーレムがいた
首には教員証を身に付けたゴーレムを見て驚かない者はいないだろう
ゴーレムという種族は話すことのできない戦闘特化の種族だからそりゃ驚くだろう
しかも、そのゴーレムが教師とは誰も予想できないだろう
「お前ら席に着け、自己紹介の時間だ」
僕の席はいわゆる主人公席だ、しかも隣はなんとあのアイさんだ
いやこれ運命だろ!!良すぎる。運が良すぎる!!
(隣、よろしくな少年)
彼女は小声でそう言う
(うん、よろしくお願いします)
「よし席に着いたな、まずは俺の自己紹介を聞いてくれ」
少しの緊張感がクラスにできる
「俺の名前はホンダ、種族はゴーレム、
能力は掛橋、他の生物達と会話、意思疎通をすることができるようになる。
これから1年1組を担当することになった。
よろしく頼む」
なるほど、だから会話ができたのか
「今からはお前らの自己紹介だが、実践形式の方がいいだろう
選抜科らしくいこうか」
いきなり実践かよ流石選抜科、容赦も隙もないな
「内容としてはまず隣同士で2人1組となってペアを組んでもらう、そして、共通の敵を倒してもらう。」
マジか!?やったアイさんとだ!話しやすいんだよな、この吸血鬼
「今回共通の敵となるのは俺だ。
他の教師の能力でとある異空間に俺とペア2人を転送してもらう。そこでは痛覚がなく、死んでも、こっちの世界に戻ってくるだけだ。終了条件は俺かペアがどっちも死んだ時だけだ。ここまでで質問あるやつはいるか?」
(スッ)
真面目そうなアンデッドの男子が手を挙げた
「試合時間によってはこの日に終わらない可能性もあるのではないでしょうか?他の先生にも相手をしてもらうのはどうでしょうか?」
「いい意見だ、だが安心してくれ異空間は時間の流れが遅く5時間異空間で過ぎるごとにこっちの世界で1秒過ぎるように‘’設定‘’してある」
「ありがとうございます」
「他に質問のある奴はいるか?」
(シーン)
「いないようなら、このままスタートするぞ」
「最初はそうだな」
「そこの吸血鬼とそこの人間か」
いきなり!?なんでこの席で一番最初なんだよ
「おー最初は私達か」
てか
「いや違う、僕は」
(シュン)
来てしまった
奥行きが見えない真っ白な空間に飛ばされたようだ
隣にはアイさん、だいたい30mくらい先にホンダ先生がいる
「俺は喧嘩で生徒を覚えるタイプなんだだから、
お前らの名前も種族も能力も知らん」
先生はクソでかい声で笑う
てか教師としてダメだろ
「お前らの名前と種族と能力を教えろ!」
先生は俺のこと勘違いしてるみたいだし、アイさんにはまだ名前言ってなかったし、ちょうどいいな
「僕の」
「私の名前はアイノール・ホイップ、種族は吸血鬼、能力はまだ言えないです。」
被ってしまった上に先に言われてしまった
「吸血鬼か!能力を言うということは、自分の弱点を晒すことになるからな!いい判断だ!」
先生は大きく笑った
「んで、そっちの少年は?」
「僕の名前はアリス、人間、能力は加速、体の一部を加速することが出来ます。」




