第6話
こんな時こそ俺の会話術が役に立つなぁ!…多分ね…ね?
見るが良い聞くが良い!
俺の完璧会話術を‼︎
夏菜子は警戒しているとすぐに分かるような声を出していたのだが
次にどうやって説明するか悩んでいる蛍からすれば些細な事であり
眼中にもない。なにこいつは?
「夏菜子?今暇?家来ない?」
そう、なんと疑問には答えず要件を言う事で相手に考えさせず即決断
させる大業だ!この会話術が功を成した事は無い!
この技の前には夏菜子も敗れーー
「…すいません。あなたは誰でしょうか?」
ーーることはなかった
当たり前である
むしろこれで解決させようとしていた蛍は大きく動揺した
むしろこれでなんとかなると考えていた蛍が馬鹿なのである
そして馬鹿な蛍なだけあって、考えていることを思わず言っていた
「なんだと!
何故俺の絶対上手くいく解決話術が敗れた⁉︎」
この言葉に夏菜子は明らかに動揺した
「え⁉︎ちょっと!あんたなんでそのこと知ってんのよ!
それは私が蛍の弱みとして二人だけの秘密にしたはずじゃ無かったっけ⁉︎
とりあえず蛍の家に行く!あんたそこにいるんでしょ!お見通しなんだから!」
「えっ、いや来んなよ
お前来た時異様に部屋散らかるんだよ
片づけめんどくせぇ!」
「なんでそのこともっ!
いや!それよりもそこから動くんじゃないわよ!」
「いや、ちょっ、おい!」
プーーー
プーーー
プーーー
…やっぱり頼れるとか自称してる奴ほど頼りに出来ないな!
ていうかあいつうち来るの?
この体で片づけ一人でできる自信無いんだけど…
…どうか来ないでくれ
30分後…
ピンポーン
「はーい」
「すいませーん!誰かいませんか!居ますよね!開けてください!…開けてくださーい!…居るのは分かってますよー?…開けてくださーい?…………。。。。。。。あけてください?」
カナは、目が笑ってない笑い顔で、ずっと、ずっと、ドアののぞき穴を見ていた…
「怖…」
家に入れるのにかかった時間約10分…
言い方を変えると俺は恐怖心に勝つのに10分かかった…いや仕方なくね⁉︎
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