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第1話

「僕はもう疲れました」

そう書かれた遺書を今いるマンションの屋上に置き、

下にいるたくさんの人の真ん中めがけて

俺、蟇目蛍は飛び降りた。


でも俺は目覚めた……自分の家の、自分の部屋の、自分のベッドで、



自分の体でもないのに俺と一緒の動きをした美少女が

ベッドから起き上がった








俺は蟇目蛍、ただの社会人だ

いつも同じ事をして退屈で苦しい事をいつもしているただの社会人

そして、もう疲れた、そう感じて、これから変わることもなく、同じ事

を繰り返していつか老いぼれて職を失い、死ぬ


そんな人生を送って死ぬなら今死んでもそんなに変わらないだろうな…と思った。

勿論それくらいで死のうとは思わない、誰もがそうだろう、勿論俺もだ

それくらいで死ぬような人間ではない、母や兄から父だって

俺を可愛がってくれた、妹だっている。


妹は凄く美少女だった、女の子の友達なんて20人以上はいる。

そしてそんな美少女で友達もいっぱい居るのに

俺が実家に休みに帰ると、友達からの誘いなどを全部断って俺と遊ぼうと

可愛くおねだりして来るのだ


兄は少しコミュ障で友達や家族以外では、あまり喋らない

だけど俺に対しては少し特別で

愚痴などを俺に言ってくれたり気軽に接してくれている兄が俺は好きだ


母はもうおばあちゃんともよべる歳になってもボケずに兄や父と妹に

美味しい料理を振舞っている


父は俺の人付き合いなどにアドバイスなどをくれる


そしていつも学校や仕事がある妹と兄は早く寝るんだが、

兄と妹が早く寝た後に、リビングにいる父と母は俺が実家に帰るたびに言う愚痴

などに付き合ってくれるのだ


それだけ俺のことを好きでいてくれる

個性あふれる家族が俺は好きだ


ならなおさら俺は何故疲れたと言い残してこの世を去ったのかというと


俺の周りは何故か最近変だったのだ


していないのに言いがかりを付けて痴漢をしたと

言われて、何とか無実は証明できたのだが

それで遅れて会社の上司からこっぴどく怒られたり


会社で俺は何もしていないのに

俺の嫌な噂話が会社内で流れたり(痴漢、暴行など)


自宅のポストにまるで血で書かれたような真っ赤なインクで(だと思う)俺への悪口が淡々と綴られている手紙が入っていたり


自分の家の中が酷く散らかって壁に「死ね、消えてしまえ」なんて書かれていたり


他にも車に轢かれそうになったり


会社では自分だけ異常に上司からのあたりが強かったり


他にもいっぱい理不尽が俺を襲った。


そんな毎日を一ヶ月続いていると、もう死にたいと思えてくるのは当たり前だと思う

逆に一ヶ月も続いたのがすごいと思う


そしてそんな理由で死んだ俺は

何故か生きていた


「生きてる」


そう呟いた声は何故か、透き通っていて綺麗だった…

見てくれてありがとうございます!

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