告白。
注意:初心者過ぎてとても読みづらい物となっております。次回から修正致します。
「あー暇だぁ。」
そう呟く俺に、笑いながら話しかけてくる奴がいた。
「また言ってんな。それ。」
「悪い?」
とぶっきらぼうに返した。
「悪かねぇけど…そんなに暇か?」
何故か自分が原因であるかのように言ってくるこいつ…
吉沼 真備木は言う。
それを見て思わず笑ってしまった。こいつは四六時中眉間にしわが寄っているが、
本当は優しく、好きな事は小動物の世話というギャップの塊である。
「どうしたんだ?なんか元気無さそうだな。」
すると吉沼は驚きの表情になった後、話し始めた。
余りにもくだらない事を。
「やっぱ俺といても楽しくなんて無いよな…友達失格かなぁ…」
本当に。こいつは。
そんなことですら悩めるなんてある意味才能なのでは無いかと、
そう思った。
「そんな訳無いだろ。お前は一番の親友だよ。」
正確には
「お前以外に友達が1人しかいないからお前は一番の親友に必然的になってるんだよ」
なのだが。まぁそれでも、こいつが親友なのには変わりは無いが。
「そうか…よかった。」
吉沼は胸を撫で下ろすような仕草をした。こんな雑談で昼休みが終わり、
準備を全くしていなかった吉沼は慌てふためきながら準備を始めた。
俺は準備を終えているが、吉沼を待つ。
教室の外で。
この学校では教室の鍵は
最後に教室にいた者が閉める決まりになっているからである。
そうやって時間は過ぎて行き、学校が終わった。
そして今日もあいつと帰る。吉沼は送り迎えだからな。
そう。そいつは俺の数少ない友達の1人、
外川 華苗だ。
華苗は幼なじみで、こんなぶっきらぼうな俺についてきてくれた唯一の友達だ。
(吉沼は高校に入ってから会った。)
華苗は結構モテる。一年に何回告白されてんだろうな。
幼なじみだから良く分からんが、可愛いんだと思う。
「今日は…私の家に寄って行かない?」
急にそんな事を言われても動じないのは、昔から良く寄って帰ったりしていたからだ。
だが…
「なんで?」
こんな事を聞いたのには理由がある。
いつもなら事前に決めてから寄って帰る事が多かったからだ。
「いや…別に…」
そう言って俯く。
「分かった。行くよ。」
しょうがないなと言わんばかりの返事をすると、華苗は、
「本当?ありがとう!」と喜んだ。
その後、雑談しながら歩いていると、程なくして家に着いた。
そして、部屋に着くと、俺達はいつもどおりゲームを始める。
元々ゲーム機なんてこの部屋には無かったのだが、
俺が来る様になってから増えた。何故か。
何時間かゲームをやり、ちょうど終わったぐらいで、
「話があるんだけど、良い?」と言われた。
華苗はもじもじしながら心の中で迷っているようだった。
うん。まぁ、予想はついてたよ。
様子がおかしかったし、急に家に呼ばれたし。
あぁ俺も遂にリア充か…吉沼には申し訳ないが先を越させてもらうか。
さて。なんて返してやろうか。なんて呑気な事を考えていた俺は、
いや、どんな奴でも予想は出来無いだろう。こんな事を言われるなんて。
「あのね…ずっと前から…」
「あなたの事を…」
「殺したかったの」
ふぇ?
そんな間抜けな声が響く中、華苗の顔は、
今まで押し殺していた欲望の色に染まっていく。
俺はうごけなかった。
そしてそのまま華苗が隠し持っていた包丁によって俺は殺された。
最後に見たのは、華苗の首が赤く染まっていく、そんな景色だった。
初投稿です。この小説は連続小説なので、これから、この物語が終わるまで。お付き合い頂ければ幸いです。