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体育祭 本番

体育祭本番!

そして月日は流れていよいよ体育祭本番となった

「・・・めちゃくちゃサボりたい・・・」

自分のクラスに整列している蓮はそうボヤいていた

「そんなこと言わないでよ・・・

 僕だって今日は嫌なんだから・・・」

鉄平も今日と言う日をあまり待ち望んでいたわけではないので

かなり項垂れていた

「・・・てか校長の話長くないか?」

実はまだ蓮達は開会式の真っ最中だったのだ

しかも今は校長の話を立ったまま聞いていた

「確かに・・・この分だと他の種目が押しちゃんじゃないかな?」

鉄平もそれには同感のようであり

このままいけば種目の時間とかが押してしまう可能性があった

「・・・それはつまり俺たちの出番が減るってことか?」

すると蓮は何を血迷ったのか急にそんなことを言い始めた

「残念だけど・・・その可能性は限りなく低いよ」

しかし鉄平は体育祭で目玉とも言える種目の時間を

あの先生たちが削るわけなどないと思い蓮の考えを否定した

「・・・結局俺達は出る運命なのか・・・」

蓮は校長の話を聞き流しながら遠い目で空を見続けるのだった



「やっと終わったよ・・・」

ようやく開会式が終わりいよいよ体育祭が始まった

まずは二人が出るパン食い競争となっていた

最初にこのクラスで走るのは蓮だった

「位置について!よ〜い・・・」

スタートラインに立ち

スターターピストルの音とともに一斉に走り出した

やはりそれなりに動けると言うこともあり蓮が一人だけ飛び抜け

すぐにパンのところへとたどり着いた

そして難なくパンを咥えて一位でゴールを果たした

(・・・これで昼はパン決定か・・・)

蓮は口にくわえているパンが今日の昼飯だと思い何パンか確認すると

”独創的?!くさやパン!”と書かれていた

「・・・もうこれ・・・ただの罰ゲームじゃね?」

せっかくゲットしたにも関わらず蓮はそのパンを返すことにしたのだった

そしていよいよ鉄平の番になり蓮はそれを見ることにした

鉄平も危なげなくパンのところまで行くことができたのだが

自分のところに書かれているパンの袋を見て止まってしまった

その間に次々と抜かれてしまい鉄平は最下位でゴールした

「・・・何が掛かってたんだ?」

帰ってきた鉄平に蓮は一体何が掛かっていたのか聞くと

「・・・納豆パン・・・」

それを聞いた蓮は優しく鉄平の肩に手を置くと

同時にこの学校のセンスを疑うのだった

そしていよいよ大翔の番となったので二人は観戦することにしたのだが



「あいつ・・・何でパンを咥えずにゴールしてんだよ・・・」



大翔は勢い余ってしまいそのままゴールテープを切ってしまうと言う

何とも面白いことをやってしまったのだ

幸いにも他のみんなはまだパンを咥えるところで詰まっていたので

大翔は急いで引き返してパンを咥え再びゴールテープを切るのだった

「危ねぇ危ねぇ・・・あとちょっとで負けるところだった」

帰ってきた大翔は危なかったと額の汗を拭っていた

「いや・・・普通はアウトだろ・・・」

さすがの蓮もあそこまで行ったら完全にダメだろと思っていた

しかしそこは先生方も優しいので一位にすることにしたのだった

「これで一年の男子陣は終わりだな!」

そして最後の組が走り終えて一年生の男子パン食い競争は終わった

次に走るのは一年生の女子陣だった

その中にはもちろん桃もいるので大翔と鉄平は応援することにした

「そういえば喜乃夢って足早いのか?」

蓮は桃がどのくらいの実力なのか

同じクラスの大翔に確認すると

「あ〜悪いけど俺も見たことないんだよね〜

 大抵体育の授業も男女別だし」

大翔自身もどれくらいできるのかは知らないらしく

このパン食い競争を興味津々で見ていた

何人かが走りいよいよ桃の番となった

「位置について!よ〜い・・・」

スターターピストルが鳴るとみんな一斉に走り出したのだが

「「「おお〜」」」

その中でも桃はかなり早くそれを見て蓮達は驚きの声を漏らしていた

そして一気にパンのところまで行き桃はパンを咥えて一位でゴールした



「イェ〜イ!一位ぃ!!」

桃は元気良く帰ってきてVサインをしていた

「お疲れ!」

大翔は帰ってきた桃を労う

「あんなに早いなんて思ってなかったよ」

鉄平は素直に先ほどの事を褒めていた

「別にそうでもないよ?」

しかし桃はそんなことはないと謙遜する

「ところでどんなパンを取ったんだ?」

蓮は桃が一体どんなパンを取ったのか気になって聞く

「えっとね・・・」

三人は桃の持っているパンの袋を見てみると

”新食感!豚足まるまるパン!!”と書かれていた

(((いや・・・誰が食うんだよ・・・これ)))

三人はそのフォルムと名前を見てこれはさすがにないと思っていると

「へぇ〜結構美味しそう!!」



(((食べるの?!)))

蓮達は桃に料理をさせてはいけないと感じるのだった



そして一つ目の種目が終わり次の種目に入った

「次は・・・借り物競争かよ・・・」

蓮は次の種目を見てがっくりと項垂れる

なぜなら蓮はこれにも参加することになっていたのだ

しかも先ほどパン食い競争のこともあり

紙に変なことが書かれているのではないかと言う疑心もあった

とりあえず蓮は整列して自分が走る順番を待っていた

そしていよいよ自分の番となり走り出して

箱から紙を取り出し中身を確認すると

”髪留め”

と書かれていた

「・・・誰に頼めと?・・・」

意見簡単なお題に見えるが

男子にとってはかなり難易度の高いものだった

考えても見て欲しい

髪留めなどと言うものを持っているのは普通誰だと思う?

答えは簡単

髪の長い女子か男子だ

では女子と男子どちらの方が髪の長い者が多いと思う?

答えは・・・女子である

そして蓮はそこまで多くの女子の友達はいない

そんな男子生徒が自ら知らない女子に

髪留めを貸して欲しいなど言えるだろうか?

普通は無理である

(・・・まぁ別に負けてもいいか・・・)

蓮は諦めてこのまま負けようと思っていると



「蓮くん何が必要なの?」



そこには偶然にも桃がいたのだ

なぜ桃がそこにいるかと言うと

蓮の走るとこを間近でみようと思ったらしくここまで来たらしい

「髪留めだとよ」

蓮は素直に何が必要なのか言うと

「それじゃあこれ貸してあげるよ!」

そう言って桃は自分の手につけていたシュシュを渡してくれた

「悪いな・・・後で返す!」

蓮はそのシュシュを受け取りそのままゴールまで走って行った

その甲斐もあり見事に一位になった

「ありがとうな」

蓮は借りたシュシュを持って桃に返しに行った

「勝ててよかったね!」

桃はそれを受け取り再び腕につけた

「そういえばまだ何人か解決できてないみたいだね?」

どうやらまだお題を借りることができていない人達がいるらしく

そのまま時間だけが過ぎて行き彼らは失格となってしまった

「・・・一体何が書かれてたんだ?」

蓮は気になってお題を借りてこれなかった人に

紙を見せてもらうとそこには

”バット”

と書かれていた

(・・・この学校に野球の道具なんてねぇじゃねぇか・・・)

それを見た蓮はこの学校に

そんな道具があるはずがないのになぜ書いたと思っていた



そしてそのまま順調に体育祭は進んで行き

いよいよ最終種目であるリレーに差し掛かった

「いよいよこれで最後か・・・」

もはや色々な種目で活躍した蓮は早く終わらせようと考えていた

「そうだね・・・

 とりあえずこの種目で一番の敵になりそうなのは帰家くんのクラスだね」

鉄平はこの種目で一番警戒すべきなのは大翔のいるクラスだと思っていた

確かに大翔はサッカー部の中でも最速の脚を持っているので

二人でも勝てる見込みはないが今回はリレーなのでクラスで勝てればいいのだ

「なるべく大翔に回る前に差を広げないとな・・・」

蓮はなるべく差を広げて繋げることを考えていると

「何を言ってるんですか?行町くんはアンカーですよ?」

何と鉄平の話では蓮はアンカーを任されていた

「・・・それじゃあ後は任せた」

それを聞いた蓮はそれならば後は鉄平が何とかするしかないと

全てを託すことにした

「・・・なんか責任重大なんですが・・・」

鉄平はそのセリフを聞いて

まるで自分が勝負の命運を握っているような感じに思っていた

しかし蓮の言う通りもし勝つ気があるのなら

鉄平達がかなりの距離を稼ぐしか方法はなかった

「・・・やっぱり自分がアンカーをすればよかった気が・・・」

鉄平のそんな後悔をするが既に後の祭りであり

いよいよリレーが始まろうとしていた

二人はそれぞれのレーンに行き自分の番になるのを待つ



「位置について!よ〜い・・・」



スターターピストルがなりリレーは開始された

まず先頭に出たのは大翔のいるクラスだった

(・・・ヤベェな・・・

 これはもう差をつけるどころの話じゃないな・・・)

それを見た蓮はこのままだと差をつけるどころか

差をつけられて負ける可能性があると感じていた

そしてそのままリレーはアンカーの手前まで進んでいった

「よし!」

大翔達のクラスの少し後で鉄平がバトンを受け取り走り出した

鉄平は今出せる力をすべて出して走っており

その甲斐もあって大翔達のクラスを抜き差をつけ始めた

「・・・無理だな・・・」

しかしその差はあまりに小さく

しかも既に最後のアンカーに渡すコーナーに来ていたのだ

この距離ではすぐに大翔に追いつかれてしまう

だがこればかりはどうすることもできず

「あとは頼んだよ!」

蓮は鉄平からバトンを受け取り走り始めた

何とかこの間に距離を稼ごうと最高速で走っているが

「任せた!」

時既に遅くいよいよ大翔にバトンが渡されてしまった

大翔はぐんぐんと距離を縮めて行き

とうとう蓮のすぐ後ろまで来てしまった

「悪いけど抜かせてもらうぜ!」

そう言って大翔はさらに加速を掛け一気に抜こうとしたのだが

「・・・お前・・・その先カーブだぞ?」



「・・・えっ?・・・」



「どわぁぁぁぁぁ?!!」

大翔は先ほどのパン食い競争同様

勢い余ってコースから出てしまった

その隙に蓮は距離を開き見事一位でゴールすることができたのだった

「はぁ〜・・・最後の最後で失敗しちゃったよ・・・」

その後でゴールした大翔はやってしまったと落ち込んでいた

「二人とも格好よかったよ!」

そこへ桃が二人とも格好よかったと言って褒めてくれた



こうして高校生最初の体育祭は幕を閉じたのだった

足が速いゆえの失敗である

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