練習風景
今回は新しい人物登場の予感?!
新入部員を獲得するために
秀扇高校サッカー部は再び練習試合に臨むこととなった
その日に向けてサッカー部の面々は練習に励んでいた
「オラオラァ!もっと走れ走れ!そんなんじゃ前半戦すら持たないぞ!!」
今は部員全員でグラウンドを走り込んでいた
すると純也のそばに宗孝が近づいてきた
「伊藤先輩・・・どうでもいいですけどあのバカ達はいいんですか?」
そう言っていた宗孝が指差した方向には
「ははははは!!」
明らかにオーバーワーク気味の匠真と
「ウォォォォォ!!」
それに無理やり付いて行っている錦次の二人がいた
「・・・まぁ放っておいてもいいんじゃないか?」
純也は止めてもどうせ無駄だろうと思いそのまま放っておくことにした
「てか何で錦次もあんなに走り込んでるんだ?あいつは楽するタイプだろ?」
しかし今回は何で錦次まで走り込んでいるかはわかっていなかった
「何でもあいつが気になってる女子が次の試合に見に来るらしいです・・・」
宗孝は何やら含みのある感じで説明する
「・・・それ・・・本当は誰を見に来るんだ?」
純也は何かを察してその女子が来る本当の理由を聞く
「・・・橋本です・・・」
どうやらその女の子が見に来るのは錦次ではなく真樹の方らしい
「・・・報われねぇな・・・」
純也は今度からもう少し錦次に優しくしようと決意したのだった
「まぁ・・・それがあいつのいいところですから・・・」
「みんなよく頑張ったな!」
匠真は汗だくになりながらみんなのことを労う
「「「うぃ・・・うぃーっす・・・」」」
しかしみんな完全にバテていてまともに返すことはできなかった
「まぁ前回の試合で色々課題ができたからな・・・
今から埋めてかないと地区大会には間に合わん・・・」
純也はこの前の試合で色々気付かされたのでそれを今から埋めようとしていた
「そうですね・・・この前の試合は大いに弱点がわかりましたからね・・・」
宗孝もチームの弱点についてなんとなく予想がついていた
「あの〜・・・二人だけじゃなくて俺達にも弱点を教えてくれませんかね?」
錦次は一体何がダメなのか二人に質問する
「俺達に足りないのは攻撃のパターンと個人の守備力だな」
純也が感じていたのは攻撃のパターンの少なさと個人の守備力の低さだった
「今の俺達は白石にボールを渡して
そこから匠真と帰家が決めるっている展開がパターンだからな
つまりはこの三人が抑えられれば必然的に点は取れなくなる
だから攻撃のパターンを増やす必要がある」
純也が考えていたのは攻撃のパターンを増やして攻撃力を上げると言うものだった
「でもそれだと守備が空いちゃって点が取られちゃんじゃないんですか?」
すると瑛はもっともな疑問に気がついた
確かに攻撃の幅を増やすということは守備を減らすということでもあるので
攻撃される回数は増えると言ってもいいだろう
「だからこその個人の守備力強化だよ」
純也はだからこその守備力強化だと考えていたのだった
「とにかく今から練習の方法を教えるぞ」
「みんな頑張ってるな〜・・・私も頑張らないと!!」
桃は練習の風景を見ながら自分も頑張ろうと思って張り切っていた
「・・・あれ?・・・」
するとそこに練習の風景を見ている男子学生が一人だけいた
「あの〜!何してるんですか?!」
桃は大声でその男子学生に話掛けると
「!」
その男子学生は驚いてそのまま立ち去ってしまった
「えっと・・・なんだったんだろう?」
あまりのことに桃は一体なんだったのかと思って首を傾げていた
「順調そうか?」
するとそこに蓮が歩いてきた
「あ!蓮くん!どうしたの?」
桃は明るく返事をし何をしに来たのか聞く
「これからバイトだからな・・・その前にどんな感じか見に来たんだよ」
蓮はバイトの前にサッカー部の様子がどんな感じなのか心配して見に来たらしい
「みんな頑張ってるよ!私も頑張らないとね!蓮くんも頑張ってね〜!」
そう言って桃は用具を持ってみんなの方に走って行った
「そうか・・・」
蓮はすこしみんなの方を見てからバイトへと向かった
「それじゃあまずは攻撃陣!チームを決めるぞ!」
純也は早速チームを決めることにした
「まずは帰家と白石対道成だな」
そしてチームが決まりいよいよ本格的な練習が始まった
「ルールを説明するぞ〜つっても簡単だけどな
攻撃陣は守備陣を抜いてゴールを決めるだけ
逆に守備陣は相手からボールを奪うか五分間守りきれれば勝利だ」
純也の間あげた練習方法はこうだった
攻撃陣は普段攻撃に参加しないMF陣を加えて攻撃をすること
そして守備陣は相手を抑えながらパスコースを塞ぐことが目標だった
その為に企画したのがこのミニゲームだった
このミニゲームは攻撃陣は二人一組でやらせて攻撃の幅を広げてもらい
守備陣は一人で相手二人を止める為の視野を広くするために企画したのだ
「それじゃあ早速ボールを渡すぞ!」
まずは第一回目として大翔と宗孝が道成と勝負することになった
「相手は大塚さんだ・・・油断はするなよ」
宗孝は相手である道成を見て警戒していた
道成は足のテクとスピードはそれなりだがパワーは匠真に匹敵するものなので
突っ込まれたら終わりだと考えていた
(ボールを回して振り切るしかないな・・・)
宗孝はそのためにパスを回して振り切ればいいと考えて
「帰家!!」
まずは大翔にパスを出すことにした
大翔はすぐにパスを受け取ると
「・・・!!」
「あっぶね?!」
大翔は間一髪でタックルを避けてボールをキープした
「やっぱりそうきますよね・・・でもそれは悪手でしたね!!」
道成はタックルの勢いのまま行ってしまったので
大翔は難なくそのままゴールを決めて一回目は攻撃陣が勝利した
「次は攻撃陣!匠真と庄司!守備は四十万だ!」
第二回戦は匠真と庄司対瑛だった
「・・・これはもう結果が見えてるんですけど・・・」
宗孝の言う通りこれについては結果が見えていた
「うぉぉぉぉぉ!!」
「ひぃぃぃぃぃ!!」
匠真の強烈な気迫に押されてしまい尻込みしてしまっていた
そしてそのままゴールを許してしまい二回戦も攻撃陣の勝利になってしまった
「まぁ・・・これは予想通りだったな・・・」
その後は気を取り直して第三回戦で周平と錦次対真樹の戦いになった
「おっしゃぁぁぁぁぁ!絶対に勝ってやらぁ!!」
錦次は因縁の相手(勝手に思ってるだけ)との戦いなので大いに盛り上がっていた
「・・・暑苦しい・・・」
肝心の相手である真樹はその気迫を見て暑苦しく感じていた
「おら〜とっとと始めるぞ〜!」
純也は早速笛を鳴らしてミニゲームを開始させた
「おっしゃぁぁぁぁぁ!全力で抜いてやらぁぁぁぁぁ!!」
錦次はボールを受け取るとすぐにゴールに向かって突っ込んでいった
もちろん止める為に真樹は錦次の前に出て行く
「今日こそ勝ってやるぜェェェェェ!!」
錦次は自信満々に直進していくが
「いや・・・直進しかできないのかよ・・・」
真樹は体を少し捻りボールにだけ足を引っ掛けて回収
「ヒデブ?!」
ボールを取られた錦次は無様にグラウンドに顔をぶつけた
「はぁ・・・少しは秋田谷先輩を頼れよ・・・」
真樹に正論を言われて錦次は二重の意味で敗北したのだった
「・・・とまぁこんな感じで自分の弱点と攻撃のパターンの少なさがわかったわけだ
今日はこれで終わりにするが
明日から組み合わせを変えたりしてやっていくから覚悟しておけよ!」
「「「はい!!」」」
「お疲れ様です!」
桃は練習の終わったみんなに飲み物とタオルを手渡していく
「あの〜・・・実はさっき練習を見ていた生徒がいました」
そして桃は先ほどいた生徒のことを皆に話した
「もう効果があったのか・・・これはますます次の練習試合は負けられないな・・・」
純也はそれを聞いてまずます次の練習試合が大切だと認識した
「そりゃあそうっすよ!なんつっても生徒のほとんどが見に来るんっすよ?!
なんとしてもここで目立って女子マネージャーを増やしてやりますよ!!」
しかし錦次はそれとは違い完全に邪な感情で動いていた
「たとえ増えたとしてもそれはお前目当てじゃなく真樹目当てだろ」
すると宗孝がもし来たとしてもそれは真樹目当ての女子だろうと言った
「・・・チクショォォォォォ!!」
的を射ていたのか錦次はそれを聞いて涙を流しながらグラウンドに走り去って行った
「まぁどっちにしろマネジャーも欲しいけど・・・俺ら的には監督が欲しいな・・・」
純也は今は監督の方が欲しいと考えていた
前に出てきた顧問の先生はそれこそ練習試合とかは組んでくれるが
サッカーをよく知っている人物ではないので何かを教えてくれるわけではないのだ
なので今監督のすべきことを純也が基本的にやっている状況だった
「さすがに俺も練習したいしな・・・
やっぱり本格的に教えてくれる人を探すしかないな・・・」
純也はもっと本格的にサッカーを教えてくれる指導者はいないかと考えているが
「いや・・・さすがに学内にはいないと思いますよ?」
宗孝の言う通りこの学校は基本勉強ができる先生が多いので
サッカーを教えてくれるような先生は一人もいなかった
「となると外部から来てもらうですかね?」
瑛は外部の人間にサッカー部の監督を任せようと提案するが
「・・・誰か知り合いにそんな人いる?」
「「「・・・・・」」」
当然ながらそんな人物がいるわけでもなく全員がだんまりを決め込んだ
「あははは・・・一応監督の方も探す方向にしますか・・・」
大翔はとりあえず監督も時間があれば探すということで今日の部活は終わった
その頃とある道の途中では・・・
「さすがにバイト遅くなったな・・・」
バイトをしていた蓮が帰宅するために歩いていると
「ん?」
目の前に不良に絡まれている男子生徒がいた
しかもその制服を見て同じ高校だとわかった
(・・・ここで放っておいたらいい気はしないな・・・)
蓮は仕方なく助けようかと思ったその時だった
「?!」
その男子生徒は軽い足取りと身のこなしで不良を転ばし去っていった
(おいおい・・・あんな奴いったっけ?・・・まぁいいか・・・)
蓮は先ほどの男子生徒が誰なのか気になりながらとりあえず家路についた
最後に登場した人は次の話で名前が出ます!




