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出会い

みなさんお待たせしました!

今回は青春スポーツものを書かせてもらいました!

是非ともみなさん読んでみてください!!

私立秀扇(しゅうせん)高校・・・名前の通りここは学問にかなり秀でている学校である

しかしこの高校は今、学問ではなくスポーツで有名になろうとしていた



「オラオラ!どうしたどうした?!

 そんなんでへばってたら全国制覇どころか

地区大会の一回戦で負けちまうぞ!!」

グラウンドでユニフォームを纏い他の部員に喝を入れているのは

この秀扇高校サッカー部の部長 三年 男虎(おのとら) 匠真(たくま)である

「まぁ・・・実際にいつも一回戦とか二回戦で負けてるんだけどね・・・」

そしてそんな部長に対して冷たく冷静に言い放ったのは

同じくサッカー部の副部長 三年 伊藤(いとう) 純也(じゅんや)だった

「何を言うか!確かにいつも負けてはいるがそれはくじ運が悪いからだ!!」

すると匠真はいつも一回戦で負けているのはくじ運がないからだと言った

「確かに・・・

 いつも俺たちが戦う相手は地区予選のベスト4とかですからね・・・」

そう・・・この秀扇高校が今も負け続けているのは

毎回地区予選のシード校と当たってしまうからであった

「ああ・・・そういえば言い忘れた事があったんだけど・・・」

そんな話をしていると純也が急に何かを思い出したらしい

「なんだ?まさか誰かすごい奴が入ってきたとかか?!!」

匠真はすごい助っ人が入ってきたのかと期待した目で見ていたが

現実はもっと残酷なものだった

「いやぁ・・・むしろその逆であと部員が二人くらい入ってくれないと

 人数足りなくて大会に参加できないんだよね・・・」



「・・・なんだとぉぉぉぉぉ?!!」



物語始まってすぐに秀扇高校サッカー部・・・ピンチです・・・



「一体どういう事だ?!

 この前までちゃんと大会には参加できていたではないか!!」

匠真は何故今になって人数が足りていないのかを聞く

確かに秀扇高校は去年までは普通に大会には参加できていた

(結果はあれだが・・・)

しかしこれにはちゃんとした理由があったのだ

「お前な・・・去年は先輩達がいたから参加できたんだろが・・・」

そう・・・理由は去年まで先輩という人たちがいたので

大会に参加することができたのだ

しかしこの二人が三年生になった今ではその人たちは卒業してどこにもいないのだ

「そうだったぁぁぁぁぁ!!完全にそれを忘れていたぁぁぁぁぁ!!」

真実を知った匠真はあまりの衝撃に膝から崩れ落ちた

「くっ!・・・今年は大会にすら参加できずに

 終わってしまうというのか・・・!」

匠真はこれで自分の青春が終わってしまうのかと思ってかなり落ち込んでいるが

他のサッカー部の面々は逆にその様子を見て呆れていた

「お前・・・今日が何の日なのか忘れてないか?」

そして痺れを切らした純也が匠真に今日が何の日なのか聞くことにした

「何の日って・・・別に今日は平日だろ?」

その匠真の返しを聞いて純也は深くため息をついた

「お前な・・・今日はうちの高校の入学式だろうが・・・」



「・・・?だからなんだと言うんだ?」



「(ズコッ!)だから!人数が足りないのなら

 新入生を勧誘すればいいだろうが!!」



「おお!!そうかそうか!!新入生か!その手があったか!!」

それを聞いた匠真はまさに目から鱗が飛び出そうな感じだった

「とにかく今日は練習を早々に切り上げて新入生を勧誘する準備をするぞ」

純也のその言葉を聞いて部員たちは練習を切り上げて

新入生勧誘の準備を進めることにした



そして入学式が終わり・・・いよいよ新入生の勧誘が始まった



しかしサッカー部の前には誰一人として新入生が来なかった

「まぁ・・・予測してたけどな・・・」

純也がなぜ誰もこないと思っていたのかと言うと

序盤で説明した通りこの学校は学問の方が有名なので

新入生に多いのは体育会系ではなくインテリ系の人たちだったのだ

さらに言えばここにいる新入生のほとんどは

大学の推薦などを取るためにこの学校に入った者たちばかりなので

サッカー部はおろか体育会系の部活に入る人間などほとんどいないのだ

(さて・・・どうやってここを乗り切るべきか・・・)

純也はこの状況をどうやって乗り切ろうかを考えていた

するとそこへ一人の男子生徒が目の前にやってきた

「あの〜・・・これってサッカー部の勧誘でいいんですか?」

男子生徒はどうやらサッカー部に用があってここに来たらしい

「ああ・・・俺はサッカー部の副部長をしている伊藤 純也だ・・・

 君の名前は?」



「俺は帰家(かんや) 大翔(ひろと)って言います!サッカー部に入部したくてここにきました!」



・・・早速サッカー部・・・新入生一人獲得・・・



「えっと・・・めちゃくちゃ大歓迎なんだけど・・・なんでサッカー部に?」

純也はまさかの新入部員の獲得に驚いてしまい

なぜサッカー部に入ろうと思ったのか質問してしまった

「えっ?そりゃあサッカーが大好きだからに決まってるじゃありませんか!」

その言葉を聞いた純也は思わず感動して涙が出てしまいそうになってしまった

「そっそうか!なら早速で悪いがこの入部届けにクラスと名前を書いてくれ」

なんとか気持ちを切り替えることに成功した純也は入部届けの紙を手渡した

大翔はそれを受け取り早速書き込んでいると

「お〜い!こっちも新入部員を連れてきたぞ〜!!」

別で勧誘していた匠真がさらなる新入部員を連れてきてくれた

「紹介しよう!ついそこで会った喜乃夢(きのくら) (もも)君だ!!」



「初めまして喜乃夢 桃です!今日からよろしくお願いします!!」



「・・・匠真・・・悪いが女子は入部しても大会には参加させられないぞ?」



「・・・なんだとぉぉぉぉぉ?!!」



「えっと・・・喜乃夢さんだっけ?

 サッカー部に入るってそれってマネージャーってことでいいのかな?」

バカをやらかして落ち込んでいる匠真を放っておいて

純也は喜乃夢に対して質問していた

「はい!私昔からサッカーとか好きだったので

 一度間近で見てみたいと思っていたんです!!」

喜乃夢は大がつくほどのサッカーファンで

どうやらプレイを間近で見るためにマネージャーになりたいらしい

(どうするかな・・・確かにマネージャーは欲しかったけど・・・

 ぶっちゃけ今欲しいのは選手なんだよな・・・)

純也はどうしようか考えていると復活した匠真が肩を掴んできた

「別にいいではないか!

 どうせマネージャーは探そうと思っていたところだし

 早めに確保しておいて損はない!!」

そう言った匠真はとてもいい顔をしていた

「ハァ〜・・・お前のそのいい加減な性格の所為で

 そのうち白髪とか生えてきそうだ・・・」

こういった事に毎回付き合わされている純也の心労はいつも絶えなかった

「まぁ・・・でも・・・お前の言う通りあとで欲しくなってからじゃ遅いからな・・・

 喜乃夢さん・・・ここにクラスと名前を書いてくれ」

そう言って純也は喜乃夢に入部届けの紙を手渡した

「よぉし!これで残るは男子部員一人だけだぁぁぁぁぁ!!」

と匠真は叫んでいるが最初からそれが目的であって

余計な工程を増やしたのは自分である



そして放課後・・・



「・・・と張り切ったのはいいものの誰一人として来なかったと・・・」

残念ながらあれだけ張り切っていたのに関わらず

あれから新入部員は一人も入ってこなかった

「くそぉぉぉぉぉ!!これでは大会に参加できんではないかぁぁぁぁぁ!!」

そしてその所為でますます匠真の機嫌は悪くなっていた

「そんなにサッカーって人気がないんですかね?」

その結果を見ていた大翔は

ここまでサッカーが人気ないのだと思って落ち込んでいた

「いやまぁ・・・この学校が特殊なだけだから別に人気がないわけじゃないよ?」

そう・・・この学校においてサッカーは

ただのお遊びとしか捉えられないのだ・・・

「とにかく今は練習だ!部員も紹介しないとな!」

純也は気持ちを切り替えて早速着替えてグラウンドへと向かうことにした



「そういえばあいつ・・・やっぱり来なかったな・・・」



「さて・・・早速だがまずは部員を・・・?!」

グラウンドに出てすぐに純也は部員の紹介をしようと思ったのだが

そこにいたのは顧問の先生だった

「ようやく来たか・・・男虎はまだ中なのか?」

そう言った顧問の先生はかなり険しい表情をしていた

「そうですが・・・何かあったのですか?」

普段来ないはずの顧問の先生が来たことに

純也は疑問を持っていたがすぐにその理由が明らかになった

「そうか・・・なら伝えておけ・・・

 もう一人部員を追加しないとサッカー部は廃部だってな」



「・・・マジですか?・・・」



・・・どうやらまだサッカー部の危機は去っていないようです・・・



「まさかここまで追い詰められていたとはな・・・

 なんとしても部員を追加しないと・・・」

先ほどの話を聞いた純也は完全に追い詰められてしまったと

どうしようか考えていた

「あの〜・・・それなんですけど俺に心当たりがありますよ?」

すると大翔は入ってくれそうな奴に心当たりがあると言っていた

「本当か?!そいつは今どこにいるんだ?!!」

まさかの展開に純也は思わず大翔の肩を掴んで迫る

「えっと・・・一応喜乃夢さんに頼んではみたんですけど・・・」



一方その頃学校の中では・・・



「えっと・・・確か図書室にいるって言ってたよね?」

桃は大翔にお願いされてとある男子学生に会いに向かっていた

「それにしても帰家君・・・なんで自分でお願いしないのかな?」

その男子学生がいる図書室に向かう最中桃は

なぜ大翔が自分でお願いしに来ないのか疑問に思っていた

しかしその理由はすぐにわかることだった

「・・・とここだ」

考え事をしているとすぐに図書室に着いた桃はそのまま中に入っていく

(ありゃ〜・・・けっこう人がいるな〜これじゃあ誰なのかわかんないな〜)

中に入るとけっこうな数の学生がおり

誰が探している人何かわからないと思って探しているその時だった

「キャッ!む〜風強いな〜・・・?」

突如窓から風が入ってきて髪がなびかれ

その窓の方を見ると静かに本を読んでいるメガネをかけた男子学生がいた

さすがの桃も彼が探し人だとは思っていなかったが

なぜか目が離せず思わず近寄って

「あの〜・・・行町(あるきまち) (れん)君ですか?」

そう聞いてしまった

「そうだけど?・・・お前誰?・・・」



「えっ?」



これが秀扇高校サッカー部を変える・・・

いや・・・サッカー界を変える運命の出会いだった・・・

どうだったでしょうか?!

新しいジャンルの挑戦だったので正直不安でいっぱいです!

よかったら感想などを書いてください!(質問などもオッケーです!)

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