第91話「正直私が最も大変な瞬間ですね」
皆さんは、コンビニ等で買い物をした際にレシートをきちんと貰いますか。徐々に電子マネーなども広く普及してきている昨今、貰わずにレジを後にしたり、あるいはすぐに捨ててしまう人も多いのではないでしょうか。だって、いくら使ったかなんて電子マネーの履歴でも見ればすぐにわかりますからね。お金の管理をするにしてもレシートが必須ではない世の中ですし、貰ったところで財布を圧迫するだけなのかもしれません。あるいはそもそも財布を持ち歩かない人も増えているのかもしれませんが。
ですが結論から言えば、レシートは貰っておくべきです。目的が金銭管理であれば確かにレシートは必要ない場合もあるのですが、それ以外にもレシートには大事な役割があります。例えば、貴方が商品を間違えて買っていたことに後から気付いたとしましょう。で、その間違いがお財布的にダメージがある時、あるいは自分が欲しかったものと全然違うプラグの充電器を買ってしまうみたいな致命的な間違いをした時などは、当然「返金してもらえないかな」と考えると思います。その際、商品が未開封で買ったときの状態のままなら普通に返金してもらえる、なんて甘い考えはしてませんよね。まずそもそも、返金や返品を受け付けて貰えない商品もあります。食品やタバコ、雑誌等ですね。衛生面の問題や異物混入の危険性、あるいは既に読み終えたものを返金してもらおうとしている可能性などがあるからですね。これら以外は、お店や商品の状態にもよりますがある程度は返金、返品してもらえます。ただしそれは、その商品が間違いなくその店で購入されたものであると証明できた場合です。そしてその一番手っ取り早い手段が、レシートなわけです。買った商品もお店も時間も値段も、全てが記載されていますからね。レシート無しでも返金や返品を受け付けてくれる場合はありますが、その場合は購入時刻や他に一緒に買った商品などを覚えていないと店員さんが該当レシートを探すことが出来ませんし、そもそも探すのに結構な時間が掛かります。貴方がレシートを貰っていれば一瞬だったものが、貴方の時間も店員さんの時間も奪う羽目になるわけですし、そもそも返ってこない場合もあるわけです。そういう場合のことを考えれば、貰っておいて別に損はないでしょう?
まあ、最近は電子レシートなんてものもあるので、いよいよもって紙のレシートが全く必要ない時代がすぐそこまで来ているのかもしれませんけどね。
では、スタート。
前回から引き続き、電車の到着を待つホーム上にて。前回は私が色々突っ込んで聞いてしまって結局ガチャが引けずじまいだったので、今回はお待ちかねのガチャタイムです。果たして、南川様は無事にころねちゃんを引くことができるのでしょうか。
「さーて、まずは最初の10連だね。ここで出ちゃってくれてもいいんだけど」
『だからそういうフラグを立てない方が……。それはそうと、ガチャチケットが4枚ほど余っていますが、そちらから消費しなくても大丈夫ですか?』
そっちで運良く当たってしまえば貴重な石を消費せずに済むと思いますが。
「あー……いやでも、バンドレのガチャチケ単発は当たった記憶がないんだよねえ。今回はイラストも可愛いから確実に欲しいし、とりあえずは確率の高そうな10連かな。ちょっと流れが悪そうだったら、気分を変える意味でガチャチケを挟む感じで」
『はあ、そうですか』
その辺の感覚はAIの私にはいまいち分かりませんね。だって、単発だろうが10連だろうが排出率は変わらないですし。10連の方が当たりやすく感じるのは、単なる試行回数の問題でしかないわけですし。星3以上確定枠というのもありますが、その枠だとしても別に星4の排出率は変わりませんし。でもまあ、前回の話を踏まえるならこの辺りも心の持ちようという奴なのでしょう。どうせ当たらないと思って引く単発よりは、そこそこ当たるかもと思って引く10連の方が精神的には良いのでしょうね。10連で当たらなかったなら仕方ない、みたいな諦め方もできるでしょうし。
「じゃあ、いくよ」
多少の緊張があるのか、少しだけ指を震えさせながら南川様が10連のボタンに触れます。実はこの直後のローディングのタイミングで、私にはガチャリザルトが分かってしまうんですよね。このローディング時間はガチャの抽選時間であり、結果のカードのデータをダウンロードする時間なわけです。つまり、この後のガチャ演出は本当にただの演出でしかなく、ガチャの結果はこの時点に既に出ているわけです。ですがもちろん、それを先にばらすだなんていう冷めた行為はしません。毎度必死にリアクションをこらえています。正直私が最も大変な瞬間ですね。
さて、10連目のガチャ演出が始まります。最初の画面のサイリウムは黄色。ここが虹色であれば星4の確定演出なわけですが、今回は確定ではないようです。ただ、ここが黄色でも確定ではないというだけで、星4が出る可能性は充分あります。
「虹色じゃないかー。でも、ここから出る可能性はまだ全然あるよね」
『そ、そうですね』
おっといけません、つい笑いそうになってしまいました。そこそこ期待をしているみたいですが、実はこの後確定枠以外は何も当たらないいわゆる『最低保証』だなんて、スピーカーが裂けても言えません。
「うーん、最初の10連は何もなしか……。まあ、最初から上手くいくなんてさすがに甘いよね。推しを引きたいなら、相応の代償は必要ということか」
なにやら名言のような感じで呟いていますが、要は当たらなかったことへの言い訳ですね。さて、南川様はあと60連以内にころねちゃんを引くことができるのでしょうか。まさかの次回へ続く。




