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地底より、トラブルを  作者: 尻毛又丸
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序章

 暗い、本当に暗い道を光を灯したものが高速で飛んでいく。

 細長いそれにまたがり乗っているのは、一組の男女。

「追っては?」

 男が女に尋ねる。

 彼らは、ある巨大な組織から逃げてきたのだ。

 女は後ろを振り向き、目を細めて遠くまで見渡す。

「大丈夫、いないわ」

「そうか」

 頷きながらも男に安心した様子はなく、焦りを表すような舌打ちをした。

「くそっ、まだ着かないのか!」

「もう少しのはずだけど……トロッキー、もうちょっとだからがんばって」

 自分がまたいでいるそれの背中部分をさすり檄を飛ばす。

 するとそれに答えるかのようにスピードが上がった。

「いい子ね、ありがとう」

「光だ!」

 待ち望んでいた出口に近づき、鼓動が高まる二人。

 次第に光が大きくなっていく。

あと少し、あと少しで夢にまで見た世界へ飛び出せる。

未知なる期待に胸が弾み、彼らはその境界線を越えた。

――大地という名の境界線を――


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