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2:会議中 ~主人公を考えるよ!~

(チート能力は、極力単純で理解しやすいものがいいな)

(うむ。複雑な能力は説明だけでも骨が折れる。しかも先に神様は出さないと決めたせいで、主人公に能力の説明をしてくれる相手もいない訳だしな。何も知らない状態の主人公がすぐ気づき、すぐ理解出来て、それでいて応用が利く能力であれば尚良い)


~みんなでしばし考え中~


(! はい! 思いつきました! 単純でありがちだけど、肉体補正とかどうでしょう!?)

(純粋な身体能力の強化って事? 走るのが速くなったり、腕力が強くなったり?)

(そうです。他にもジャンプ力が増したり、五感が鋭くなったり、激しい運動しても疲れにくくなったりと、考えられる特典は山盛りです! これなら本人がすぐ気づけるし、自分の体の事ですから、無意識でもある程度はコントロールできそうな気がします!)


~みんなの脳内映像に、風のように走り、拳の一撃で岩を砕く人間の姿が浮かぶ~


(忍者? 超人?)

(弱点があまりなさそうで、能力としては使い勝手は良さげ)

(悪くない。悪くはないが……、使える範囲が広すぎて、チートすぎるんじゃないか?)

(あー、その能力の代わりに魔法使えないって設定なら、かなり限定的で済むんじゃ?)

(え、魔法使えないの? 初期は肉体補正のみ、後半は魔法も誰かに習って覚えるとかでも良いんじゃない? 魔法はロマンよ~)

(いやいや、魔法まで使えたらいくらなんでも主人公強すぎだろ)

(異世界にどれだけ強者がいるかにもよると思う。もっと凄いのが当たり前に闊歩する世界だったらショボく感じるし。あと、補正のレベルにもよる)

(なら、主人公は肉体補正のみ世界最高峰レベル、他は、魔法とかがもし使えたとしても平凡レベルに抑えて、そのかわりヒロインを優秀な魔法使いにすれば、バランスとれるんじゃない?)

(! ……悪くない。それでいこう)



主人公のチート能力が決まった。




(では次は、主人公の詳細を。まず、性別は男で決定だな。ヒロインがいるくらいだし。黒髪黒目、中肉中背、外国人からみれば童顔の、ごく普通の日本人、という感じでいいだろうか)

(できれば眼鏡をオプションにつけたい)

(まて。眼鏡つけてても、肉体補正のチート手に入れた途端、視力回復して眼鏡いらずになるだけじゃないか?)

(じゃあ眼鏡にもチートつける?)

(いや、物体にチートって、それ失くしたらどないすんねん。それに異世界に渡ってきて、身に着けていた物の内、なして眼鏡だけピンポイントでチートつくねん)

(似非関西弁はともかくとして、眼鏡に拘る意味がわからん。別に我らは眼鏡フェチって訳でもないのに)

(え~? 見た目に特徴をつけるには、眼鏡ってわりとお手軽で適当な小物だと思って)

(個性、か……。それはまあ確かに必要だが。別に眼鏡でなくとも、目つきが悪いとか、背が極端に高いとか、顔が良いとか、太っているとか痩せているとか。どれを選んでも良いはずだ)

(だがそれだと、最初に提示された中肉中背のごく普通の日本人という要件から外れるぞ)

(その要件は別に絶対条件じゃない。個性が必要なら変更しても良い)



とりあえず見た目は保留。あとで設定煮詰まってきたらまた考える。

次は名前。



(どうせなら主人公には、上から読んでも下から読んでも【しんぶんし】、みたいな捻りのある名前を付けたい)

(トマトとかゴルゴとかアクアとか?)

(あくまでも日本人として普通の範囲内で、という条件付きで)

(ん~、では高田で【タカタ】と読ませるのはどうだろう)

(それ名前やなくて名字やん)

(ならば名前もタカタにして、上から読んでも下から読んでも【タカタ・タカタ】ってのは? これなら異世界で自己紹介する時、名前を先に言っても名字を先に言っても無問題!)

(そんな一発芸のようなネタの為だけに、名字と同じ名前を付けるのか? 親は何を想って息子にそんな名前つけたんだよ)

(生みの親は実は別の名字で、その後実の両親が死んで、主人公が引き取られた先の名字がたまたまタカタだったっていう裏設定を作ればなんとか)

(その設定に何の意味も見いだせない)

(いらんだろその裏設定)

(……あー、とりあえず【タカタ】でいいの? 悪いの?)

(うーん。他に思いつくまでは、暫定でタカタにしておくか)



主人公の名前が【タカタ】に仮決定。

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