外伝2 二人の死霊術師
久々ということで、リハビリがてらシリアスとほのぼの。
余韻を壊したくない方は、前半で終了でOKです。
後半はアレです。
また書く癖をつけたいです。
時系列前半は、ユーズ王国滅亡後。
後半は、新生王国滅亡後です。
解放戦争から五年が経ったある日、カタリナはシェラに休暇を貰い、とある村を訪れていた。
この村――モルト村は、都市テナンより東にある小さな集落である。
『テナンの虐殺』の発端とされる場所であり、住民は全て死に絶え、復興もされないまま廃墟となっているはずであった。
盗賊の住処となっている、近寄ると病に冒される、朽ち果てた亡者が闊歩しているらしい……などと怪しげな噂が流れていることもあり、モルト村に近寄ろうとする者は皆無だったのだ。
間もなく夜が訪れようかという黄昏時、カタリナは目的地へと到着した。
馬を適当な木へと繋ぐと、携帯杖を取り出し警戒態勢を取る。
村の入り口に当る場所には、小さな椅子に座った四十代くらいの農婦がいる。
さらに目を凝らして見渡すと、武装した男達が槍を携えて警邏に当っているようだった。
薄暗い明かりの中を、鎧の擦れる音が妙に響き渡る。その鎧は統一されておらず、部位が破損している物もある。
統率が執れているように思われるが、時折歩調が乱れている。
カタリナは一度深呼吸をすると、村の入り口へと近づいていった。
「いらっしゃい。ここはモルト村だよ。何にもないところだけど、ゆっくりしておいき」
人の良さそうな農婦が笑みを浮かべて語りかけてきたので、カタリナもそれに応じる。
「こんばんは。私は星教会、異端審問局所属、審問官カタリナ。この村の長、代表に当る人物に会いたいのだけど」
腰掛けている農婦はその問いには答えず、相変わらず微笑を浮かべている。
数十秒経った後、農婦は再び言葉を発した。
「いらっしゃい。ここはモルト村だよ。何にもないところだけど、ゆっくりしておいき」
「…………」
カタリナはフードを外すと、農婦を冷たい視線で見下ろす。
手を農婦へと近づけるが、特に反応はない。そのまま掌を頬に当てると、酷く冷たく、体温を感じる事は出来なかった。
「いらっしゃい。ここはモルト村だよ。何にもないところだけど、ゆっくりしておいき」
溜息を吐くと、カタリナはその場を後にして中へと進んでいく。
背後からは、常に訪問者を歓迎する、農婦のしゃがれた声が聞こえてきた。
村の内部は、ひどく奇妙な光景が広がっていた。
子供達が遊び回り、農夫は小さな畑を耕し、老婆達が井戸を囲んで世間話に花を咲かせている。
一見すると平和を絵に描いたような光景だが、点在する住居はその全てが朽ちている。
燃え尽きて黒い煤に塗れた農家。畑は荒れ果て、作物が植えられている形跡はない。農夫は畑の一箇所をひたすら鍬で掘っている。
その中で、子供達だけがカタリナに気付き、慌てた様子で建物の中へと駆け込んでいく。
そこは、かつては星神へと信仰を捧げる場所であった神聖な教会。今は星十字が取り外され、奇怪な紋章が三つ彫られていた。
一つは髑髏。一つは人型。もう一つは、頭部のない人型。これが何を意味するのかは、カタリナには分からなかった。
カタリナが扉に手を掛けると、子供達が物陰からこちらの様子を窺っているのが見える。
先ほどの農婦とは違い、人間味を感じることが出来た。生きている気配とも言える。
「ねぇ、貴方達ちょっと――」
カタリナが声を掛けようとすると、一目散に裏へと逃げていってしまった。
どうやら怖がらせてしまったらしい。
仕方なしに半壊している扉を開け、教会の中に入る。内部は更に薄暗く、蝋燭の明かりが一本だけ灯っている。
他の住居ほど荒れ果てている様子はない。比較的綺麗に整理されている。これならば暮らしていく事は出来るかもしれない。
先ほどの子供達も、恐らくこの教会で寝泊りをしているのだろう。孤児が廃墟を棲家にするというのは、別に珍しいことではなかった。
教会の内部へ更に歩を進めると、一人の女が神像の前に腰掛けていた。
この場所には蝋燭の明かりが届いていない。だからカタリナもその存在に暫く気付く事ができなかった。
女が眺めていた神像の顔面には、赤錆びた刃が突きたてられている。
「いらっしゃい。ここはモルト村よ。……フフッ、良くこの場所が分かったわねぇ。偉いわ、カタリナ」
「……性格の悪い自称義母に教えてもらったのよ。精神に異常をきたした女が、廃村で怪しげな事をしているって」
「あら、失礼ねぇ。ここは廃村じゃないわ。私が魂を注いで築いた楽園よ。これから発展していくの」
人当りの良さそうな笑みを浮かべる女。カタリナがここを訪れた理由である人物だ。
女の名は死霊術師エーデル・ワイス。かつて、カタリナの故郷、アートの街を救った英雄の一人であり、千の屍を操る化物だ。
そしてカタリナをこの世界に呼び戻した張本人でもある。
「貴方の世迷いごとを聞く為に、こんな辺鄙な場所に来たわけじゃない。……でも、最初に感謝の言葉だけは伝えておく。キュロスでは助けてくれてどうもありがとう」
カタリナは素直に礼を述べる。キュロス要塞防衛戦で、死地にあった自分を救い出したのはエーデルとお節介な一味である。
もう一度シェラに会えたのは、こいつらが頼みもしないのに助け出してくれたからだ。
「別にいいのよ。義妹を助けるのに理由はいらないわ。ね、そうでしょう?」
「…………」
親しげに声を掛けてくるエーデル。カタリナはそれには答えない。好意、憎悪、感謝、殺意。この女に対しては、複雑な感情が入り混じったものを抱いているのだ。
「それで、私の愛しのカタリナちゃんは、お礼の言葉を言う為にわざわざ来てくれたのかしら。だとしたら、嬉しいわぁ」
指を鳴らすと、執事の格好をした老人が、二人分の飲み物を持ってくる。酒ではなく、お茶のようだった。
「……私はいらないわ」
「遠慮はいけないわ。子供達が取ってきてくれた茶葉なのよ。とっても美味しいの。是非、飲んでもらいたいわ」
虚ろな瞳をした老執事が、強引にカタリナにカップを押し付けてくる。断ろうとすると、更に押し付けてきた。
仕方なく受け取り、一口だけ飲む事にする。……渋みと甘味が調和して、中々美味しかった。
「美味しいでしょう?」
「そうね」
カタリナは一気に飲み干し、さっさと用件を伝える事を決める。こんな狂った場所には長居したくはない。この村はイカれている。死人と暮らすなど理解出来ない。狂っていると自覚している自分でも理解出来ない。理解出来ない場所には居たくはない。
「死霊術師エーデル。異端審問官カタリナが命じる。異端ラス・ヌベスが遺した魔術書を全て差し出しなさい」
杖をエーデルに向けるが、銀髪の魔女は微動だにせず微笑んでいる。その装束は、彼女の好みのピンクではなく、黒衣。
「まぁ、凄い。カタリナは異端審問官になったのね。こんなに立派になって、お父様が見たら、さぞかし喜ぶでしょう」
「御託は良いから、今すぐラスの日記と魔術書を差し出しなさい。私が求めているのは、それだけよ。貴方が持っているのは分かっているのよ!」
「フフッ、そうね。確かに私が持っているわ。……私があれだけ忠告したのに、貴方まで外道に落ちて、禁忌の死霊術に手を出してしまうなんて。本当、血は争えないわねぇ」
「人の事をとやかく言える立場じゃないでしょうが」
「その通りね。でも、今になってどうしてあんなモノを? ……ああ、そうか。独学での限界を感じたのかしら。立場上、死霊術の実験や研究は目立ってしまうものねぇ。もっと愛すべきシェラちゃんの役に立ちたい。そこで偉大で下衆なお父様の遺した研究成果を頼ろうとしたと。なるほど、可愛いわねぇ」
ラスが聞いたら、血涙を流して喜ぶんじゃないとケラケラと笑い始めるエーデル。
馬鹿にされ、更にシェラの名前を出されたことでカタリナの頭に血が上る。
「異端として教会に突き出されたくなかったら、さっさと――」
「別に良いわよ。持っていきなさい。ついでに他のもあげるわ。私にはもう必要ないからね」
「え?」
「自分の生き方は、自分で決めないとね。だから、貴方も好きなようになさい」
呆気ない程簡単に了解し、指を鳴らす。背後からヌッと青白い手が伸ばされ、複数の書物が差し出される。
「――ッ!」
驚いたカタリナが背後を振り返ると、仮面を付けたローブの人物が真後ろに立っていた。
一人だけではない。十人程だろうか。全員が真っ白の仮面を付け、直立不動の姿勢で佇んでいる。
「殺気立つのは良いけれど、死霊術師相手に油断しすぎねぇ。見習いとはいえ死霊術師の癖に。貴方、今までに百回は死んでるわ。義姉として悲しくなるから、もっと精進しなさい。何かあっても、もう助けに行くつもりはないわよ?」
「クッ、うるさいッ!」
イラついたカタリナが、背後のローブの人間を払いのけると、それは力なく倒れ込む。その拍子に仮面が外れた。
現れた顔は、カタリナの良く知っている人物。カタリナの義母を称する人物であり、アートの英雄。そして、『勇者』にこだわりを持つ、性格の破綻した女。
「乱暴にしないでくれるかしら。壊れたら、作りなおすのに手間が掛かるでしょう」
「こ、これ……は?」
「最近は、貴方のお父様と同じく、人形作りに凝っていてね。精魂篭めて、本人と全く同じように作っているのよ。もちろん、人間とは違うから、簡単な行動しか出来ないけれど。もっと精進しないとね」
ローブの集団が、仮面を外していく。
エーデルと親しい人物が現れる。その中には、幼き頃のカタリナ、今はなき父ラスの姿まである。外道に落ちる前の穏やかだった頃の表情で。
「……狂ってる。死人と暮らすだけじゃなくて、イカれた人形ごっこまで始めるなんて。狂ってるわ」
カタリナが震える手で、眼鏡を触る。恐怖だけではない。目の前の、幼き頃の自分。幼少時のカタリナ。本物と見分けがつかないくらいに精巧だ。限りなく澄んだ瞳が、カタリナを捉えて離さない。
「ご心配ありがとう。でも、私の精神状態は至って良好よ。別に死人と暮らすのが好きな訳じゃないわ。私だけじゃこの村は守りきれない。常に目を光らせてる訳にはいかないもの。だから、死人を使ってるだけよ。奇妙な噂も、私がばら撒いた。誰も近づけさせないために」
この様子だと、既に無法者を数十名始末している事だろう。その死体は死霊術師の手駒となり再生する。
「それじゃあ、このイカれた人形は!?」
「ただの代償行為よ。死霊術師特有のね。貴方も、分かっているでしょう。それとも、分からないフリをしているのかしら。もしかして、『生き様を見届けたい』なんて、綺麗で都合の良い言葉を使ってないでしょうねぇ」
エーデルが寂しげに微笑む。思い当たるところのあるカタリナは、思わず目をそらす。
「死霊術なんて外法を使っていると、どうしても“ある”欲求が生じるわ。親しい人がいれば、尚更ね。それを成す事が出来る力が私にはある。……まぁ、勝率は、あまり高くないだろうけど、不意を突けば二割くらいはあるかしらね。あの子、意外にお人好しだから。――だから、ね。私はこの村で静かに隠遁することに決めたの」
「…………」
「そうそう、外にいた子供達は本物の人間よ。ただの戦災孤児。別に魔術の材料にするつもりはないわ。大人になったら、好きなように生きていくでしょう。私も、この村で好きなように生きていく。この村は人間と人形、そして死人が共存出来る唯一の場所なの。私の師、ラスの技術はここで永遠に生き続ける。決して、誰にも邪魔はさせないわ」
エーデルが淡々と理想を述べていく。新生王国、星教会、夜盗の屑共、誰にも邪魔をさせないと強く言い切ってみせる。
この女は、もしかしたら、ラスに特別な感情を抱いていたのかもしれない。今となっては分からないが。知りたいとも思わない。
「この狂った村で、貴方は神になる訳?」
「…………」
「あの人は、これを知っているの?」
もしかしたら、知っているのかもしれない。自分の生き方は、自分で決めろ。あの女の口癖である。
「……私を怒らせないうちに、さっさと出て行きなさい。貴方を見ていると、抑えていた欲求が噴出しそうなのよ。良い子だから、用件が済んだなら、もう行きなさい」
エーデルが、片手で顔を押さえる。目が徐々に血走ってきているようだ。
死霊術師特有の欲求が出始めているらしい。カタリナは素直に立ち去る事にした。
「それじゃあ、私は行くわ。……エーデル姉さん、お元気で」
「ええ、カタリナ。……もし良かったら、いえ、覚えていたらで良いわ。数十年後、この村がどうなっているか見に来てくれると嬉しい。私の夢がどうなったか。見届ける人がいてくれないと、少しだけ、寂しいでしょう」
エーデルが胸を押さえて苦しげに咳き込む。暗がりでよく見えなかったが、顔色が酷く悪い。
思わず近寄ろうとしたカタリナだが、人形達が回りこんでそれを遮る。
「さようなら、私の可愛い、妹」
幼いカタリナが、カタリナの手を乱暴に引き、外へと連れ出していく。教会、そして村の入り口まで。
夢の世界から、カタリナは追い出されてしまった。見送り役を任された幼きカタリナは、小さく手を振ると再び教会へと戻っていった。
「いらっしゃい。ここはモルト村だよ。何にもないところだけど、ゆっくりしておいき」
入り口では、相変わらず、農婦が訪問客を歓迎している。
三年後、カタリナは死霊術師特有の欲求に打ち勝つ為、そして、主に長く仕える為に、己の胸に刃を深く突き立てた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
おまけ(特定キャラのイメージが崩れる恐れがあります)
ある日のキュロス要塞。日課の畑作業を終えたシェラは、兵舎食堂で食事を楽しんでいた。
次の芋の収穫までには時間があり、美味しくする品種改良もまだまだ道半ば。
ということで、今日並んでいるのはキュロスで採れたものではない。マドロスのケリーから送られてきたデカイ瓜である。
形は歪だが、味は抜群ということで売り込みに来たのである。ケリーも南方の諸国連合地帯から取り寄せたらしいが、マドロス瓜として売り出すつもりらしい。これは負けていられないと、シェラも早速瓜の料理に喰らい付いているという訳だった。
今食べているのは、瓜を半分に叩き割り、中身をくり貫いて色々な具を詰め込んだ奇妙な料理だ。くり貫いた中身は、煮物として登場してきた。パンとの相性は抜群だ。
食堂にはキュロス所属の兵士達。そしてシェラの隣には何故かベローチェがいる。非常にご機嫌な様子だ。
領主とはそんなに暇なのだろうかと思うが、仕事は参謀のディマが全てこなしているらしい。
「シェラ様、この瓜、美味しいですね!」
「そうね。本当に美味しいわ。早速植えてみたいわ。どうやって育てるのかしら」
「後で調査しておきます!」
「よろしくね、ベローチェ」
「はい!」
立ち上がり敬礼しようとするベローチェを押さえつける。食べているときにそういうのは必要ないからだ。
楽しく美味しく食べなければいけない。それがこのキュロスでの決まりだ。
そんな和やかな食堂に、顔色の悪い死霊術師――カタリナが飛び込んできた。扉を勢い良く叩き開け、鬱陶しいくらいに息を荒げている。
「……食事中に、うるさいわね」
「シェ、シェラ閣下!!」
「そんなにでかい声を出さなくても聞こえているわ、カタリナ補佐官。うるさいのよ」
「申し訳ありません。ですが、至急の報告があり、駆けて参りました!」
ずれた眼鏡を得意気にかけなおすカタリナ。手には大事そうに一冊の本を抱えている。
シェラは何だか嫌な予感がした。
「で、どんな報告なのかしら」
「はい、先日から纏めていました、『シェラ伝』が遂に完成しましたので、ご報告に!」
「……シェラ伝? なんですか、それ」
口を挟むベローチェ。カタリナがギロリと睨みつける。そして見下ろしながら偉そうに語る。
「偉大なシェラ閣下の半生を、忠実な第一の副官である、この私、カタリナ・ヌベスが纏めた至高の一冊よ。既にこの要塞所属の兵に行き渡るように手配しているわ。そうそう、貴方にもあげるから」
カタリナがベローチェに手渡そうとするのを、シェラが遮って奪い取る。そして中身をパラパラと捲る。
「……この伝記には、絵が入っているの?」
「はい。シェラ様の素晴らしきご活躍は、とても言葉では言い表せないので、私が直々に画家に依頼して描かせました。そして私が色々と手直しを加えました」
なるほど、確かに絵は上手いのだろう。どこの貴族なのだろうという麗人が描かれている。髪も長髪で、背丈も長身である。
共通点は、髪の色と性別、大鎌を持っていることぐらいだろうか。
「……これは、一体誰?」
「勿論シェラ閣下です。私の目から見たものなので、“多少の差異”はあるかもしれませんが」
「私の目に、妙な星が沢山光っているのだけど。人間の目はこんなに輝いていないでしょう」
「“多少の差異”の範囲内です」
「…………」
死人になると、頭の働きも鈍るのだろうか。真剣にカタリナの頭を心配するシェラ。
絵も凄まじいが、中の文章も色々と酷い。いつの間にか、十万人の反乱軍を殺戮し、百万の軍勢をシェラの一喝で追い返したことにされている。追い返したのに、どうして王国はベルトゥスベルクの戦いで負けたのだろうか。それは書かれていない。
そして女王アルツーラの病死は、実はシェラの仕業だった“らしい”とされている。これにはあの説教好きなシダモ参謀も驚くことだろう。
ディーナー暗殺の真相など、事実も書かれているのも始末に悪い。嘘と真実が半々で書かれている。シェラは適当に目を通した後、本を閉じる。
「何か、問題があったでしょうか?」
「……いや、なんでもないわ。折角だから、あなたもご飯食べていきなさい」
「はっ、ありがとうございます」
カタリナは席に着くと、さっそく食事の準備を始める。
「これは貴方にあげるわ。とっても面白そうな作り話よ」
「は、はい。ありがとうございます!」
シェラは本をベローチェに投げ出すと、食事を再開した。
こんな馬鹿馬鹿しい本、誰も信じないし、気にすることもないだろう。どうでもよいことだ。
という訳で、シェラは気にしないことにした。
ベローチェは目を輝かせながら、本を読み始めている。食事中に行儀の悪い事だと、シェラは思った。
が、美味しければ良いということで、特に気にしないことにした。
この『シェラ伝』は、キュロス要塞から大陸各地へ少量ながらも(ベローチェの手により)ばら撒かれ、様々な憶測、噂話を生む事になる。
やがて、大陸有数の“奇書”の一つとして語り継がれていく事になった。
シェラ伝 ○明書房 著者:カタリナ・ヌベス
カタリナによって美化された挿絵。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?illust_id=41328727&mode=medium
新しく連載を始めている「ロゼッタは引き篭もりたい」
にてシェラさんが出ています。宜しければ見てやってください。




