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――ソラ――


 するとソラ――もうこの呼び方定着したな――は驚いて自分の髪をくしゃりと撫でる。

「でも、珍しいから苦手なんだ」

 私は壁につくように置いてあるベッドに座り、軽く呆れたようにしてみせる。

「なら私の髪の方が珍しいよ。それに、瞳もさ」

 水色の髪に、少しだけ濃い水色の瞳。私自身は背なんて平均だし、痩せっぽちで大して美人でもないのに、周りの人が振り返る。それなら髪を切ってしまえば良いのに、それも出来ない。何でだろうね。

「隣、良い?」

 物思いにふけっている時に丁度ソラが優しげに聞くもんだから、私もつい優しい瞳で頷いてしまった。人に、他人ひとに弱みなんて見せたくなかったのになあ。

 ペットボトルについた水滴を近くのタオルで拭き取って、蓋を捻る。あれ、上手く行かない。どれだけ力を込めても蓋が動く気配なんて全くなし。

 変だけどさ、私の手が力を込めることを拒否しているからってことが考えられるかもね。この穏やかとも言える空間を邪魔したくない、とか。

 我ながら馬鹿な考え。

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