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作文


「……この状況で『大丈夫』なんて言える人少ない」

 寝がえりを打って彼の顔が見えるようにしながら、吐き捨てる。声に力がないことは自分でも分かっていたよ。

「『少ない』ってところが時雨らしい」

 勉強机の椅子に座りながら言葉を返す彼。

 私はそれを見ると、布団から手を出してひらひらと振って見せる。知らないよそんなこと、と。それと、久し振りだね、ソラ、と。

「何か要る?」

 沈黙の後、ソラが柔らかい声に優しさを加えて声をかけて来る。

「……別に」

 強いて言うなら人の愛、なんちゃって。私ってばふざけてるな、口元を隠して苦笑。まあ、人の哀なら絶対要らないけどね。

「じゃあ、ちゃんと休みなよ」

 その言葉でとろとろと夢に落ちる。

 起きた時、ソラは私のそばにいるのかな、もう夢を見てしまっているなんてこと、ないのかな。

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