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彼女は


「揺れてるのは、時雨」

「……っ」

 言葉が、息が詰まる。

「寂しいんでしょ? 時雨はきっと寂しがり屋で、それを顔に出さないようにしているんでしょ?」

 敬語は外れている。だけれどそれの方が怖くって。本質を見透かされているようで、私は揺れ動く瞳を放って必死に顔を上げる。

「そうだよ。だから何? 私は私。ソラ自身が言ってたこと」

 相手の言葉を逆手に取ることは得意。でもそれって嫌なこと。だからこそ、それを隠してどうにか今までやってきたのに。

 壊れる? でもソラ相手にそんなことないよね。お願いだから、壊さないで。

 願っても、それが叶うとは限らない。

「そっか。つまり僕と時雨は同じだよね」

 同類、と無邪気に笑うソラ。私は意味が分からず首を傾げる。

「寂しがり屋で、揺れてて」

 少しの言葉で私の本質を表わしている言葉は、「私」のことが分からなかった「私」を、随分と安心させてくれた。

彼女は、「寂しがり屋」


これでこの章が完結です。

とりあえずここまでは2人の人物像。

次から何かが起こっていく、と思います←


ここまで読んでくださり、ありがとうございました!



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