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天国

短め


(うまっうまっ)



ぴちゃぴちゃと音をたてながらミルクを飲む

平たいお皿からペロペロ舐めるのは恥ずかしかったが半日寝ていたのだ

空腹は我慢できない!



ミルクを飲んだあとは

汚れた身体をメイドさんに洗ってもらった

本当は寝ているうちにやりたかったそうだが

弱っていた為下手にできなかったようだ



「お湯加減いかがですかー?」



桶でゆっくりお湯をかけながら

優しいメイドさんが声をかける




「にゃああぅ…(最高ですぅ)」


「人間みたいに返事しますねぇ」





ぼへーっと天国を満喫しているミア

メイドは素早く乾かしながら毛並みを整える

ブラシで梳く力加減が絶妙で気持ちがいい





(一生ここで暮らしたいわ…ご飯も出て勝手に洗ってくれてたくさん寝れて…幸せぇ)




綺麗になったミアはまた暖炉のある部屋へ連れられる

丸いかご状のベッドにもふもふの毛布が敷き詰められている

自分の為に用意してくれたのだと察したミアはすぐさま毛布の上で丸くなった



「もう一枚毛布をかけますね。今夜は冷えますから」


「にゃあ(ありがとー)」


「…ほんとにかわいいですね」




またも人間のように返事をしてくれたことにメイドは嬉しそうに笑う


レオは疲れていたためすでに寝室へ行ったらしい

ミアが寝るのはこの部屋でひとりぼっちだが

さすがにレオの部屋に行きたいと思わない



(異性の仕事仲間の部屋には入れません)




「おやすみなさいませ」



「にゃ…」



うとうと…

色々あって疲れていたので

あんなに寝たのに眠くなる



(明日どうにか自室に行ってこの身体なんとかしなきゃ………でもこの生活も最高だよね…………)




とりあえずは明日だな、と思い

そっと瞼を閉じた

ミアさん、いたれりつくせりの生活を知る

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