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気持ち


30日目当日の朝



レオの屋敷で2人は朝食を取っていた

いつも食事は2人だけだ

両親はレオほど魔力はなく、貴族として領地を管理している

宮廷魔術師という仕事の為、王都にあるレオ自身の屋敷に住んでおり年に数回しか両親と会わないという

レオも両親も会えないことに不満がないらしく

各々が忙しいと1年以上会わないこともザラのようだ




(家族みんなが淡白なのね。ちょっと納得)




最近は喜怒哀楽が表に出てくるようになり分かるようになったが基本は無表情

別にそれが悪いわけではないがご両親が健在なら会えるうちに会っていたほうがいい、

そう思ってしまいミアは首を振る



(最近考えすぎて感傷的になってしまう)



「どうした?」



声をかけられハッとする

慌てて首を振ると食事を再開した

ミア好みのあっさりした味付けでとても美味しく

先程までの感傷的な気持ちが吹っ飛び

もにゃもにゃと食べ進める



食後、レオはミアを自室に呼び出す

今日の流れを改めて話したいとのことだった

レオはソファに、ミアは話しやすいようテーブルの上に乗る



「君はギリギリまで解析を進めてほしい。君が復帰できればとても心強い。無理をさせてしまうが…」



やや申し訳なさそうに伝えてくるレオにミアは微笑みかける



「(大丈夫です。ちゃんと間に合わせます(・・・・・・・))」



「…元に戻せそうなのか?」



「(はい。ただ少し無茶をしますが許してくださいね)」



無茶、がどの程度か分からないが

元に戻れる見込みがあるのなら不安があるものの了承した



「わかった。国王陛下は王妃殿下のおそばにおられるようだ。ノースの事情も知っているし元に戻ったとき真っ先に安全確保したい方々なので君も一緒にいて欲しい」



エドワードは今もレオ並に魔力が多い人物だ

だがその魔力はシャーロットの治療の為に使う為

戦力として数えない

王城を襲われたとしてもエドワードがついていれば転移することもできるので2人は一緒にいるようにするそうだ

もしもの為ミアもそこにいるのならより安心なのだろう

レオの説明に深く頷いた



「ノースも陛下達のそばにいるほうがきっと安全だ。もし私に何かあったら陛下達をよろしく頼む」



縁起でもないことを言うレオに悲しくなり

目を伏せた



「(ラッセル様は大丈夫です。私、秘策があるんですよ!皆で今日を乗り越えましょう!)」



フフンと胸を張るミアに少しぽかんとするが

猫が胸を張る姿は可愛く思わず笑ってしまう



「秘策は教えてくれないのか?」



「(秘密です!)」



今度は短い前足を頑張って組んでいた

猫の腕組みなんて見たことがなく

今度は盛大に吹き出してしまった



「色々聞きたいことはあるが…死ぬなよ?」



「………にゃ」



ドキリとした

皆で乗り越えると言ったが、乗り越えた先の日々をイメージする中に私を入れていなかったからだ

それを見透かしたのか腕組みして固まるミアの頭に大きい手が乗せられる



「…最近思い詰めていることは知っている。何をしようとしているのかそれは分からないが君にはちゃんとこれからも生きてほしい。これから先も…、私は君と一緒に食事を共にしたり笑いあいたい。…頼む」



「うにゃ…(なにそれ…)」



さすがイケメン、殺し文句ですねといつもなら流すところだが

目は真剣でミアをじっと見つめており少し顔が赤い気がする

さすがのミアも気づく

気づいてしまった

他の女性達に向ける目線と自分に向ける目線が違うことに


猫だからというだけではない

1人の女性に対するような気遣い

振り返りると嫉妬するような行動、言動をしている


はっきり好きだと言われていないし

もしこのレオの行動が同僚だから、仲間だからという理由だけなら紛らわしい

でもそれは天然だろうな、と思えてしまう

勘違いだとしても許してしまうだろう




ただ、今はっきり分かってしまったことが1つだけある






私はこの人が好きだ、と





(拾ってくれたのがラッセル様でよかった

たくさん怒られたりしたけどそれ以上に楽しかったし

何より私を優先的に考えてくれた

色んな面を見ることができたし弱いところも見せてくれた)




アップルパイが好き

脂っこい食事は好まずミアと同じあっさりとした味付けが好き

コーヒーは各砂糖2つは入れないと飲めない

ゴロゴロしてると怒るがなんだかんだ許してくれて寒い日には毛布をくれる

すれ違う女性の魔術師に話しかけられても口元が1ミリも上がらないくせにミアには微笑みかける

隠し事ばかりで自分のことを話したがらないミアに気づいているが詮索しない



「返事は?」



ぼーっと考えていたら返事を催促されてしまった

このあとどうなるか分からないから約束はできない

でももし、

もし本当に無事でこの先の未来があるのだとしたらそのときはこの手を取りたい

そして本当の姿を伝えるのだ

それで嫌われるなら仕方ない

ただ、レオと向き合いたい



「うにゃっ(はいっ)」



レオなりのプロポーズ

ほんとはこの場で言うつもりはなかったみたいですがミアが遠くに行ってしまいそうで思わず言ってしまった感じです(*´ω`*)

ミアは自分が猫の姿だし隠し事ばかりなので無条件に受け入れることを躊躇ってます

障害がなくなれば受け入れたいと思っています


頑張れミア!!

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