会議②
「ハワード家の件は大事になったから覚えているが…まさかまだそのままだとは…猫になったのもハワード家の件か?」
セオドアは動揺していた
ミアが復帰し研究室に篭っていると聞いていたので
何も疑いもしなかったのがまさか可愛らしい白猫になっていたとは思わなかった
しかも動物の中では一番好きな猫に…
要はエドワードと同じである
「猫になってしまったのはレッドドラゴンの仕業です。魔力を封じられそうなときに転移で郊外に逃げたところ運悪くレッドドラゴンに遭遇し白猫にされたそうです」
いままでの経緯を軽く説明すると
セオドアの眉間のシワが深くなる
ミアは申し訳なさそうにまた頭を下げた
セオドアはその姿を見て思う
(かわいい…!中身がノースだとしてもかわいらしすぎるんじゃないか?まあノースは元々かわいい容姿をしていたが……!いや今は会議中だ…国の今後がかかっている…いやほんとかわいい………肉球触りたいな…撫でたいな…)
セオドアは自分の都合が悪いとき
本心を表に出さず隠すタイプである
「ミア殿かわいいですね〜。その姿でとても不便だったでしょう。今回の作戦は参加できないと思うので残念ですが、でも早く解除できるといいですね!俺も手伝います」
アーロは屈託のない笑顔でミアに微笑みかける
その優しさが嬉しくてミアがアーロに近づき
深々と頭を下げる
「にゃにゃうにゃぁ(ありがとうございます)」
「言葉は分かりませんが伝わりますよ」
アーロに撫でられ目を細める
てっきり白猫になってしまったことを咎められると思っていたので安心したのだ
「羨ましい…!!」
「浮気者…!!」
何か呟く声がしたのでミアが振り向くとニコニコしているエドワードとしか目が合わなかった
ちなみに前者はセオドア、後者はレオである
「ゴホン!話を戻そう。レッドドラゴンのこの行動の対策を立てる。意見があるものはいるか?」
エドワードが咳払いをし場を進行し始めたので
ミアはレオの元へ戻る
レオは満足そうに鼻をフンと鳴らす
それを見てセオドアは目を閉じ腕組みをしながら
(ずるい…あとで隙を見て撫でさせてもらおう)
なんて考えていた
もちろん顔には出さない
「はい。私から提案がございます。猶予はあと4日です。いまから5ヶ所目に普通に向かうとなると馬を使っても2日かかります。間に合うか微妙なところですね。なので…」
レオが説明しながら駒を魔法で出現させ
フードを被った駒たちを地図上に置く
「5ヶ所目には第二王子殿下率いる魔術師部隊を配置します。皆さん転移を使いましょう。そこでレッドドラゴンを迎え撃ちます。水晶を使い私が指示を出します」
アーロはホッとする
まだ15歳だ
部隊を引っ張っていけるほど経験は積んでいない
そして剣を持った駒たちを動かして置く
「もし抑えられなくても…最後の仕上げを行う6ヶ所目…最初のスタート地点ですね。そこで王太子殿下率いる騎士団を配置します。王都からまっすぐ6ヶ所目まで迎えば2日で着きます。レッドドラゴンを迎え撃つことができるでしょう」
「ラッセルはスタビリティの為に王城に残る…か?」
「そうです。そこは外せないので私は待機させて貰います。王太子殿下にも水晶をお渡し致します。何かあれば遠隔で対応できると思います。
また、ハリー・スコットという者も王城に待機させます」
「あぁ…少し前から活躍していると聞く彼か…魔力量が多いから戦力になると思うのだがなぜ待機に?」
セオドアがもっともな質問をする
ハリーの魔力量があればレッドドラゴンとの戦いにて活躍するだろう
「彼にはやってもらいたい事があるのです」
王族は皆猫好き
サイラスは猫も好きだけどどっちかというと犬派
(これを言うとエドワードからブーイングが起きそうなので言っていない)




