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弱気



初めて知った

いつも無表情、でもプライドを持って引っ張っていくレオが

弱気になっている姿を


ミアが魔鉱石を大きくするために開発した魔法陣が

本当は完全ではなく未完成のまま使っていた

魔鉱石は大きくできるもののどこか不安定

あと一歩で安定するはずがうまくいかず行き詰まっていたところ、レオが参加してくれすぐに指摘しアドバイスをくれた

それがきっかけで完全なものとなり研究がスムーズに進むようになった

ミアはそんなレオの姿を見て改めて尊敬し

完璧な存在だと思っていた



(ああ、この人も私の同じで弱いところがあるんだ)



自分1人に責任がのしかかる

レオはレッドドラゴンが怖いのではない

自分が負けるのが怖いのではない

もしもの時に王都に住む人々およびこの国の者たちが被害に合い、国が滅びてしまうことが怖いのだ

国の為に動き国の為に死ねる

レオは生粋の愛国者である


ミアは俯くレオの右手にぽんと触れた

伏目がちの目はミアを捉える

こんな時にすぐ喋れないのがもどかしい、と感じながらも文字表を使う



「(元の姿に戻れず申し訳ありません。レッドドラゴンからすれば気をつけるのはラッセル様だけですが、でも皆さんがいます。)」



「え…?」



「(個々の戦力であれば弱いかもしれません。元の私だってレッドドラゴンを抑えることまでしかできませんし。だから作戦を立てて皆で協力するんですよ。こちらは人数もいてレッドドラゴンよりも知恵もありますからね!)」



だから大丈夫、とでも言うように微笑みながらまたレオの右手に触れる

レオはそのまま右手でミアの前足を握る

ふわふわの毛で肉球が柔らかい

テーブルの上にちょこんと座るミアを抱き込むようにし

おでことおでこをくっつける

突然の出来事にあわあわするミア



(ち、ちかい…!!!)



「ありがとう」



近すぎて表情は読み取れない

少し震え声ではあったがきっと口元は笑っているのだろう

そんな様子にミアの口元もほころぶ

すりすりのおでこをすり合わせるとくすぐったいのかレオが笑い声をあげる



「少し弱気になっていたな。…よし。このあと国王陛下へ報告、すぐに作戦会議を行い動くぞ」



「にゃっ!!」



いつもの無表情に戻ったレオ

だがその顔はいつもより凛々しく感じた





薄暗い洞窟で黒いフードの者がひとり

盛り上がった岩に座り水晶を持っている

結界がある為王都の中までは見えないので

遠くからの王都を見ているようだ

レッドドラゴンは着実に準備を進めている

あの日までは待機

疼く体を抑え我慢をする




「とても楽しみ…あんたの澄まし顔が歪むところを見てあげる。そしてそのあとは………あぁ…待っていてね…レオ様…」




ミアとレオがいちゃつくのを書くのが楽しいです(変態)

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