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アップルパイと気づき


じぃっ………



「にゃ…(ごめんて)」



じぃーー……



「にゃにゃう…(私だって分かりませんもん…)」



その日の午前、ハリーが来る前の早い時間

いまレオとミアは見つめ合ってる

いや見つめ合っているというと語弊がある

レオが一方的にミアを見つめていた

こめかみに青筋を立てながら



「…お前にかけられた魔法陣がまだ半分しか解読できていない。お前も自分なりに解読しようとしているみたいだが変わりないぞ。どういうことだ」



「にゃ…(そんなこと言われても)」



魔力封じと白猫に変える魔法陣

それぞれ単独であればそう難しくはない

魔力封じのがやややっかいではあるがそれも数日で解読されるはずのものだ

レッドドラゴンのせいでその2つの魔法陣が絡み合ってしまったものの想定外に時間がかかっている

レオは違和感を感じていた

魔法陣になにか仕掛けられているのかもしれない

それを自分が分からないことに腹を立ててた

それと…



「…それとテーブルにあったアップルパイはどうした」



ビクッ!!

小さな白猫の身体が跳ねた

目を逸らすが顔を固定され目線を戻される



「あれは私が食べるものとしておいていたものだ。知らぬか?」



「(あれぇ?私の為に置いてたんじゃないのー?)」



顔を固定されながらも目線は横に外す

あきらかに後ろめたい顔をしている

レオは仕事上よく魔力を使う

補う為にエネルギーが必要だ

基本的に食事で補うのだが人によっては肉系、デザート…などそれぞれ違う

レオの場合は甘いもの…特に好物のアップルパイを食べていた

まるまるワンホールのものでカット済であった

その一切れが別の皿にあり

寝ていたミアの近くにあったので自分用かもと考えたのだ

近くにあった、とミアは思っていたが実際は違う

長方形のテーブルで端っこにミアが寝ており

その反対側にアップルパイがあったのだ

まあまあ距離がある



(謝るしかない…)



「にゃうぅ…」



上目遣いでうるうるおめめ

右前足をレオの手にぽん

そして首をコテンとかたむければ



「ぐぅっ…まあ放置していた私も悪いな。次は気をつけろ」



(ちょろいぜ!)



猫のあざとさを利用するとたいてい許してくれることに気づいた

そのためミアは困ったときに使っている

だんだん腹黒くなっていた

実際のところ猫だから許す、のではなく

猫であるのとミアだから許しているのだが本人は気づいていない



「それにしても…レッドドラゴンの動きも怪しいぞ。

レッドドラゴンが謎の行動をし始めてから2週間で別の場所へ出現、その後1週間後、そしてその4日後である昨日で4つ目だ。」



簡単に許したのが恥ずかしいのか話を本題に移す

レッドドラゴンの翼が再生されてきているのか行動を起こす間隔が狭くなっているようだ

その行動の理由が分からないのでどこで事を起こすのだろうか


クリスタルもどきの作成は順調だ

ハリーの頑張りもあり3分の2の大きさまで来た

レッドドラゴンの動向も気になるので気は緩まずハイペースにことを進めている



(ん?)



ミアはレッドドラゴンの報告書を見て何かに気づいた

レッドドラゴンの手形がある場所を記した地図だ

真ん中に王都を置いたとしたら

1つ目は王都のやや北西、2つ目は反対側のやや北東、3つ目は南西、4つ目が北である



「にゃーーー!!!」



「なんだ!?」


急な鳴き声にレオが驚くが

文字表を使いミアが訴える



「(発生した順番に線を引いてください!!)」



半信半疑ながらも赤いペンで書き込んで見る

それを見てレオも気づいたようだ

分かっているのは4つ目までで形は不完全だが予想できる



「ペンタグラム…!?」




ついに気づく

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