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熱血がゆえ



ハリーは震えていた

そんな無謀なことを2人は研究していたのかと

そしてそれに自分が参加できるかと


恐れと同時に歓喜していた



「僕の話を聞いてくれますか…?」



急なお願いだが断る理由もないので

レオは静かに頷いた



「…僕は生まれたときから魔力量が多いため16歳になったばかりのときにここへ来ました…。女性の先輩はなんか…すごく…今も怖いけど皆優しくて、でも厳しくしてくれました。」



(…可愛い子が入ったとか、なんか騒がれてた気がする)



ハリーが入ってきた当初、わんこのような純粋さと整った顔立ちで女性達のハートを射抜き

常に追っかけられていたなとミアは思い出す

レオが誰も寄せ付けないタイプの人間だからハリーは近づきやすかったんだろう

あまりの女性達の剣幕に、男性達は妬みよりも憐れみの目で見ていた


(モテる子も大変なのねぇ)



「やっぱり若いからと大きな研究には関われなくて…はじめは薬草採取とか簡単な魔具の作成を行っていました…最近になって認められたのかちょっとずつ先輩達の研究のお手伝いができて、魔力量もあるので率先して動いていました。それで褒められることも多くて、でも僕はもっと、大きなことに挑戦したいと思ってたんです」



新人ははじめ基本的なことを教わる

そこから得意分野を見極められ上司から仕事を振られたり自分でやりたいことを突き詰めていく

ハリーはまだ2年目なので自分でやりたいことはまだ認められない



「ラッセル様が次々に功績を上げていてすごく尊敬しています。僕もそれに関わりたい…!もっともっと国の為に頑張りたい!!だから僕はラッセル様の弟子になりたかったんです!!!」



「声が大きい」



はじめは声が震えて小さかった為、レオはハリーと向かい合うよう座った

…のだがどんどん馬鹿でかくなる声量で話すから耳がキーンとなる



「俺は弟子を取らない主義だ。教え方も上手くないしそいつの可能性を潰したくないからな」



「そういつもおっしゃるので諦めていました…それでミアさんの弟子入りしたかったのですが……研究室に向かう途中、女の先輩方の目が鋭くて……やめました」



(そうだったの!?空気読んでくれてありがとハリーくん!!)


ハリーが空気を読めず研究室に来たら

またネチネチネチネチ嫌味を言われていただろう

弟子を取らずとも、憧れの彼がミアのところへ来たことが問題なのだから

…レオとは噂になってしまったが…




「僕はいま、嬉しいんです!ラッセル様に誘っていただいて…無謀とも思えるけどでも成し遂げたい!!これが成功すればレッドドラゴンの脅威を恐れる必要がない!!!」



ハリーは前のめりになりレオの手を握る

突然の出来事にレオは驚いて固まり、そして瞬時に気づいた



「やめ…」



「ハリー・スコット!!!!全力でこの研究に取り組ませて頂きます!!!!」



「声がでかい!!!!」



思わずスパーンと殴ったレオは悪くないと思う

ミアははじめに察知して両耳を塞いでいた



(これ毎日続くのかしら…)

力が入ると声が大きくなる系男子

怒られるとしょんぼりするけどしばらくすると

同じことを繰り返す

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