末路と解読
ミア・ノースの現状、およびハワード家が行った罪状はすぐ公表された
そしてその処罰は次の日には行われ、ハワード家は平民として放り出された
オリヴィアは泣き叫びながら城の入り口に張り付き許しを乞いレオを名前をずっと呼び続けた
『レオ様お助けください!わたしはレオ様に悪い女が近づかないようにしただけで…!お優しいレオ様なら私を助けてくれますよね!?』
ずっと泣き叫んでいるのと止めてもかわらずうるさい為
城の門番が残酷な事実を告げる
『この処罰はレオ・ラッセルも噛んでいるらしい』と
門番なのでレオが提案したまではわからなかったが
謁見したのは確かであり関わっていることは明白だ
門番の言葉を聞いたオリヴィアは途端に黙りブツブツ呟きはじめた
目が虚ろで狂気を感じた門番がぎょっとし離れたところでハワード家の元当主である父親と母親がやってきた
両親はまともだったようでオリヴィアを怒鳴りつけ
門番へ頭を下げたあと引きずるように去っていく
元ハワード家の人間を王都で見たのがこれで最後であった
「にゃにゃ…(横になりたい…)」
「だめだ」
「にゃにゃにゃ!?(言葉わかったんですか!?)」
「何を言ったかわからんがきっとだめだ」
「にゃーーーーー!(なんですかそれ!)」
今2人(1人と1匹)は解読のためミアはお座り、レオはその目の前に立って手をかざしている
かれこれ1時間半は経っていた
途中までお互い無言だった為かなりしんどい
「ふむ…ほんとに複雑に絡んでいるな……なぜこの構造で成り立ってる?元は難しくないものなのになぜ…」
うまくいかないせいかひとり言を呟き始める
ミアは座っているだけなのでこの状況に飽きてきた
「ふむ…勉強不足かもしれん。もう一度調べてみる」
ふっと解読が終わりミアは後ろに倒れ仰向けになった
後ろにブランケットを敷いていたためポフッという音が聞こえた
ぽこんとしたお腹を横目に見てレオは触りたい衝動に駆られるも我慢する
(あれはノースだ、さすがに腹はだめだ)
そんな葛藤をしていることには気づかずミアはゴロゴロしていた
(そういえばラッセル様と共同で研究していたもの、どこまで進んだかな…)
オリヴィアの嫉妬の発端となった共同研究を思い出し
文字表を使いながらレオに尋ねる
「ああ…ノースが猫にされる前は半分ほど進んでいたな。あれからすぐレッドドラゴンが出たし全然進んでいない」
(たしかにそうか)
「まあアレが完成したらレッドドラゴンの問題が一気に進むから同時に進めよう。…だが私ひとりではさすがに時間が足りない。ハリーを呼ぼうと思う」
(ハリー!)
ハリーとはまだ2年目の魔術師だが伸びしろがあり
今後期待される人材だ
レオは周りから一目置かれてるがゆえに高嶺の花のような存在で気さくに話しかけるのはエドワードと騎士団長くらいだったのだが
ハリーがワンコのようにレオにちょろちょろ付き纏っている
レオの天才的な魔術に惹かれ弟子にしてほしいとお願いをしているのだ
弟子はとらない主義なので断るがなかなか折れずいまだにお願いしてくるメンタルの持ち主である
ハリーはミアのことも尊敬しておりキラキラした目で話しかけてくるのでミアも覚えていた
そんなハリーを呼ぶという
「アイツは悪いやつではないし実力もある。熱血でやや口が軽いところがあるからノースのことは伏せるとして…問題ないだろう」
(ラッセル様と仕事ができるなんて、と泣くほど喜びそう)
午後からハリーを呼ぶ手筈を整え
ひとまずミアは昼寝をすることにした
「だらけすぎだ!!」
「にゃ…にゃ(すこ…しだけ…)」




