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謁見終了



レオがハワード家に求める処罰の提案と

ミアのこの状況を伏せる願いを伝えた

うむ、と声を出し顎髭をいじるエドワード




「たしかに妥当な罰だな。そしてノース、私が不甲斐ないばかりに一部の貴族がうるさいであろう。このことは私がなんとかする。それまでは我慢してくれ、すまぬ。」


神妙な面持ちで座ったまま軽く頭を下げる

エドワードから謝罪されるとは思わずパニックになった

いままで充分良くしてくださっているのに

謝る必要なんてないのだ



「にゃにゃにゃにゃあー!(そんなことないです!)

にゃにゃっ、にゃあにゃあー!(不甲斐なくない、いつもよくしてくれるじゃないですかー!)」



あまりの慌てっぷりに文字表がなくてもなんとなく分かるな、とレオはぼんやり考えた

エドワードもそうだったようで微笑む

その目はとても優しくミアを気にかけていることが伺い知れた



「感謝する」



(いつも優しい陛下…笑ってくれると安心する)



親がいないミアにとって拾ってくれたエドワードが親代わりである

それを言うと不敬になるため心の中だけで思っている

エドワードは微笑みを消し威厳のある顔つきでレオに顔を向けた



「レオ・ラッセル。ハワード家の処罰については私も同意する。すぐに手配しよう。ミア・ノースの魔法解除の件、宜しく頼む。あと先ほど報告が入ってな、それをお前達にも伝えておこう」



「報告ですか?」



エドワードはサイラスに目配せをすると

1歩前に踏み出し報告書を読み上げる



「レオ・ラッセルに撃退されたレッドドラゴンがあのあと王都までは近づかないものの、周辺の街で目撃されているそうです。街を襲うことはないそうですが飛び回ったり地面に降り立ち徘徊していると報告があります。その行動の理由はわかっておりません」



「!レッドドラゴンが…?」



何をしたいのかわからず不気味さを感じた

今結界は安定しているため襲撃されても問題がないのだが…嫌な予感がする



「何を起こすかわかりません。周辺の街からの情報、その地のギルドや憲兵などにも共有し動向を探るつもりです。あなた達にも都度報告します。」



「…あれを止められるのは現状レオ・ラッセル、お前のみだ。なにかあれば対処を頼む。また、ミア・ノースが復帰してくれればさらに心強い…」



レッドドラゴンが王都以外でも現れたとき、いつも抑えているのはミアだった

他の魔術師達は魔力はあるもののレッドドラゴンには太刀打ちできない

ミアでさえ抑えるだけで精一杯なのだ

レオは王都に残り最後の砦となっている



「仰せのままに」



「にゃにゃっにゃー!(早く復帰してお力になります!)」




こうして謁見が終え

ミアはずっと緊張したままだったのでぐったりしたままレオの職場へと向かう

今日は解除は行わず急ぎの仕事をすぐに終わらせて時間を作り明日から行うこととなった


レオが黙々と作業をこなしている中

ミアはソファで大の字になっている



「おい、緊張していたのは分かるがせめて先ほどのレッドドラゴンの報告書くらい見ておけ」



「にゃーにゃ(いーや)」



「お前絶対イヤって言ったろ今」



(陛下と宰相に会うなんてそうそうないし疲れるもん、少しは休ませてくださいね〜)



心の中でつぶやきウトウトする

窓から少し日差しが出ており風で白いカーテンがそよそよ揺れる

それがとても穏やかでたまらなくなりソファの背に飛び乗りうまく窓の縁へと飛ぶ

日差しをたっぷり受けるその場所がとても気持ちよくて丸くなってそのうちスヤスヤと眠り始めた




「…本物の猫みたいだな」



呆れながらも困ったように笑い

またカリカリと書類を書き始めた



ふにふに、ふにふに

「肉球やわらか」

気持ちよくて横になったミアの肉球を触って悶える

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