謁見
レオはミアを連れ王城へ向かった
国王陛下がいる謁見の間へ歩いている道中、
好奇な目で見られた
そりゃそうだ、無表情で何を考えているかわからないレオ・ラッセルが白猫を右肩に乗せているのだから
「なぜ自分で歩かない」
「にゃうにゃうにゃあ〜(だって王城って広いから疲れますもの〜)」
「…表がないと何を言いたいのか分からん…」
レオの肩にお腹を乗せる形でだらんとくつろぐミアにため息が出る
(こんな性格のヤツだったのか…?)
すれ違うメイドや魔術師など
レオの憂いを帯びた表情に興奮したのは言うまでもない
「レオ・ラッセルだ。国王陛下に報告がある」
謁見の間の入り口に騎士が控えており
綺麗な敬礼をする
だが白猫がすぐに視界に入り困惑した表情になる
「か、かしこまりました!ですがそのねk…」
「飼い猫だが問題あるか?」
間髪入れず返答されさらに困惑するも
つべこべ言うなという副音声が聞こえた気がして恐る恐る扉を開ける
扉の先には国王陛下、宰相が待っていた
国王陛下であるエドワードはラッセルの姿を見ると嬉しそうに表情を緩める
蓄えた髭を撫でながら近くに来るよう促した
「ラッセル、昨日は大儀であった。してミア・ノースは見つかったか?」
「光栄でございます。…その説明をする前に控えている近衛騎士をすべて退出させたいのですが宜しいでしょうか?」
「む?それはどういう…」
宰相であるサイラス・アースキンは突然のレオの発言にやや苛立ちを感じ声を上げる
国王陛下の安全のため近衛騎士をつけているのに魔術師が指示をするのは失礼だ
しかしエドワードはそんなサイラスを右手で制する
「ふむ…お前がそのようにいうのは何か事情があるのだな。良い。近衛騎士達を扉の外で待機せよ」
「陛下…かしこまりました」
謁見の間に3人(と1匹)のみとなりレオは口を開く
「私のわがままを聞いてくださりありがとうございます。ここからは情報漏えいのため防音を施させて頂きます」
レオがそういうと右の人差し指で魔法陣を描く
防音魔法により扉の外および魔法による盗聴もできないようにした
「徹底しているなぁ…まあ良い。まずその可愛らしい白猫は何だろうか?」
気になっている白猫の存在に疑問を投げかける
さすがに国王陛下の前でだらけることができないため、肩から降りてレオの横に控えるミア
ミアの顔をまじまじと見つめるエドワードは破顔した
「美人な猫だな!お前の飼い猫か?私は猫が好きでなぁ、ちょっと触らせてほしい」
「ミア・ノースです」
「エッ?聞き間違いかな?」
「ミア・ノースです」
「・・・・・」
「にゃにゃにゃう(このような姿で申し訳ございません)」
ぺこりと頭を下げたミアにエドワードとサイラスはぽかんと口を開けてしばしフリーズした
猫好きなエドワード45歳
生真面目宰相でも同じ猫好き39歳




