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鎌倉千一夜  作者: Kamakura Betty
74/164

第74夜 豊潤の実

青い実は熟しやがて摘み取られる

摘み取られなかったものは落実し異臭とともに変色しやがて朽ちる


摘み取られた果実は丁重に納められ

熟成を待つ

ゆっくりと芳香を放ち絶頂に向かう


絶頂に達したものは朽ちない

年月とともに磨きがかかり

拝むこと触れることすら叶わない高みで

あらゆるものたちの妄想を掻き立てる


摘むとは選択

納めるとは束縛

受動の中で豊潤は成る

侵されることなく


**************


『鎌倉千一夜』は打坐の邪念を言葉に乗せ露わにするものです。

朧な兆しを手繰り寄せるように、湧出するあれこれを只管留めます。

不完全、不躾、未熟、非礼…、ひとまずご容赦願います。


Kamakura Betty


https://fkan.blogspot.com


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