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鎌倉千一夜  作者: Kamakura Betty
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第69夜 月下独酌の大石

雲隠月の闇にため息を吐く

傍の酒甕は丸まった寝猫の如く動じず

私の強張った手のひらに弄ばれている


打坐ほど空せず 研鑽より深い 

独酌の微睡みは

宙を超え須弥へと漂泊する


雲間に月が覗いても

座した大石は温みはしない

ただこの身を微塵に帰すのみよ



**************


『鎌倉千一夜』は打坐の邪念を言葉に乗せ露わにするものです。

朧な兆しを手繰り寄せるように、湧出するあれこれを只管留めます。

不完全、不躾、未熟、非礼…、ひとまずご容赦願います。


Kamakura Betty


https://fkan.blogspot.com








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