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鎌倉千一夜  作者: Kamakura Betty
53/164

第53夜 街灯の下でベティがキスをした

街灯の下でベティがキスをした

垂れた耳した黒い老犬

眼球、関節、口蓋…ひとつひとつ体のパーツが機能を失い

かつての身のこなしを見せることも無くなったが

まだ毛艶が保たれている分、老いぼれては見えない


早朝の無駄吠えは増し

他はずっと寝ているけど

むしろ愛着は増し、意識することも増えた

13年間、5000回を超える朝夕の散歩を共にしたが

ベティの記憶には何が残っているのだろう

右隣の友として私は必要とされているのか


少し遅くなった夜の散歩

ベティはずっと我慢していたようで歩き出すと

すぐに家の前の側溝に小さいのを、

さらにしばらく歩き、

先の曲がり角の街灯の下で大きい方を排泄をした。


私は回収すべく古新聞を1枚取りしゃがむ

いつもはその間じっと待ってるが

今日は何か違う様子でウロウロし

そしてしゃがむ私の頬にキスをした

湿ったキス

でも間違いなく愛のキスだった。

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