第32話 マーライオンのヘソ
こんばんは(´∀`*)
三日坊主の自分がついに1ヶ月、毎日投稿達成できました、やったー!!
皆さんが読んでくれているお陰です(感謝!)
また今日も暇な時に見ていただけると嬉しいです。
クリオネは淡々と続ける。
「そのイベントの前後には就活フェアとか研修会とか、あまり関係なさそうなイベントがいくつか入っているでしょ?
まるでお披露目会のインターバルみたいに。
おまけにイベントのタイトルも個性的だし?
だから気になって全部調べてみた」
「え、これ全部ですか?」
「そうだよ。と言ってもほんの25コ」
「25個!?」
なかなか骨が折れる作業だ。
ほんの、とは言っているがリストが送られてきてからこの短時間で調べるにはきっと徹夜は必要不可欠だったはずだ。
さすがは情報屋と言ったところか。
マオは改めてクリオネの仕事っぷりに感心する。
「それで、何が分かったんですか?」
クリオネは待ってましたとばかりに話し始めた。
「まず、これ殆ど架空のイベントだね。
イベントに出てくる団体や企業名の中には実在するものもあるけど……。
どれだけ調べても情報が何も出てこないやつが多かった。
何か変だよね?
ちょっとくらい出てきてもいいはずなのにさ。
それでオレがちょー泣きそうになりながら辿り着いたのがこの匿名掲示板だったってワケ。
今、そっちにURL送ったから見てみてよ!」
その時。マオの携帯からメールの着信音が鳴る。
全く、個人情報なんてあったものじゃない。
教えてもいない人に携帯の番号どころか、メールアドレスまで知られているとは。
彼の前では隠し事など無意味になるのだろうな。
マオは複雑な気持ちで苦笑いを浮かべ、送られてきたURLを開いた。
「何これ?
マーライオンのヘソ……?」
見るからに怪しい匿名掲示板だ。
背景が黒、文字が白で書かれている。
それぞれ匿名で投稿している内容がなんというか……オカルティックなものが多い。
流し読みでどんどん下へとスクロールすると、ある気になる投稿が目に止まる。
『管理人:貴方の脳を活性化させます!
第二の人生始めませんか?
特殊な装置で脳を活性化することにより、第六感が働いて新しい能力が備わります。
本気で気になる方はお電話ください。
また某ホテルで名前を伏せて定期的にイベントを行う予定です。
※終活フェアとなるため、スーツでお越しください』
「これって……」
「気がついた?
さらに次のページを見て」
『管理人:貴方の脳を活性化させます!
第二の人生始めませんか?
思いの外、反響が大きかったのでイベント第二弾も開催します。
本気で気になる方はお電話ください。
※トマトファイナンス研修会を実施します』
「終活フェア、スーツ、トマトファイナンス研修会……。
これって全部、あのホテルで開催していたイベントと関係ありますよね!?」
マオは胸が早鐘を打つのを感じた。
「そうだね。それともうひとつ、オカルト同好会もこの匿名掲示板で人を集めたイベントみたい。
他にもホテルのイベント名と同じワードを使った投稿がいくつかされていた。
ホテルでのイベント開催期間と掲示板に投稿された日時にも矛盾がない」
「だけど本当に電話してくる人なんているんでしょうか?
みんな怪しがって逆に人が集まらなさそうな気もしますし……」
「何言ってるの!
マーライオンのヘソははっきり言ってオカルト掲示板だよ?
つまりそういうのを信じる連中が集まるワケだ。
第ニの人生、脳の活性化。
そういうことに興味がある人もいる。
で、実際に人が集まったからこそ今までこのイベントが成り立ってたって事じゃないかな。
じゃなきゃお金のムダだもの。
イベントひとつやるのにもけっこうかかるからねぇ。
信じるものは救われるっていうけど、果たして本当にそうかなぁ?」
「確かに。
言われてみれば……。
第二の人生とか脳の活性化とかってクリオネさんが言ってた『新人類』と何か関係がありそうなワードですよね?」
「でしょ!
ユーゼンと関わりがあるかどうかはまだ分からないけど、もし関係があるならこれは大きな収穫になりそうだよね」
クリオネがはしゃぎながらマオに同意を求める。
「ええ、とても。
ごく普通のホテルでやるイベントなのに。
集客にちゃんとした手順を踏まないでこんな手を使っているっていうのも怪しいですよね」
「きっとホテルの連中はこんな危ない掲示板でイベント参加者を募っているなんて知らないだろうさ!
これはオレの経験から考えるにイベントの内容はあまり公にしたくないけど、カモをたくさん集めたい時に使う手口だ。
例えば何かヤバいことをする時!
違法薬物を売る時とか、テロとかね」
「カモ……、ですか」
「そう、こういう掲示板を使って信じやすく騙されやすい人を集める。
その方が利用しやすいからね、都合が良い。
マオちゃんもその部類っぽそうだから気をつけてよ」
「はぁ……、分かりました。
ところでお電話くださいって書いてますけど、この掲示板の管理人さんに連絡ってつくんですかね?」
カモの部類と言われ、少し釈然としないままマオが尋ねた。
「あぁ、電話番号が載ってたよ。携帯だった。
でもオレたちがマークされても困るし、これからマオちゃんには潜入という大事な役目を果たしてもらうから、少しでもリスクは避けたい。
だから今はこちらから連絡しないでおこうかと思う」
「分かりました。
あの……やっぱり潜入って大丈夫なんですか?」
マオは昨日の作戦会議を思い出しながら尋ねた。
「ははっ!
マオちゃんは心配性だなぁ。
任せて。今準備してるから」
そりゃ心配もするだろう。
正体がバレてしまったら関わった全員が、もしかするとキーラボ自体がタダでは済まないかもしれないのだ。
「それとマオちゃんにはもうひとつ頼みたいことができた。
この掲示板の管理人を突き止めてほしい」
「え、どうやって……?」
「ユーゼンに潜入したらおそらく研究員の電話番号を知る機会があると思う」
「なるほど、この管理人と同じ電話番号の研究員がいるかを探せば良いんですね!」
「そう、あたり。
やっぱりキミ、情報屋に向いているよ」
クリオネが笑って電話越しでからかっているのが分かる。
「もう、だからなりませんって」
マオは溜息をついて静かに、そのまま電話を切ったのだった。
いつも読んでいただきありがとうございます(´∀`*)
昨日のバレンタインデーは小麦粉こねて潰して焼いたやつを作りました。(クッキーです)
ひとりでむしゃむしゃ食べました、美味しかったです笑
(やっぱりクッキーです)
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