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第28話 真夜中のドライブ

おはようございます(´∀`*)


今日は少し寝坊してしまいました。

また投稿させていただきますのでよろしくお願いします!!



 「事情は大体分かった。


ヤヨイとお前は『新人類』というユーゼンが公に公表していないAIロボットの存在を知った。


 調べていくうちにユーゼンは『新人類』を使って何か世界を揺るがすような計画を企てていることも知る。


 それを阻止しようと計画の詳細を調べている途中でヤヨイが何者かに連れ去られ、ユーゼンのどこかで捕まっているという事だな」


 「そう。

君たちに手伝って欲しいことはふたつ。


 ひとつはユーゼンに潜入してヤヨイサンがどの場所に捕まっているか特定して救出すること。もうひとつはその世界を揺るがすような計画が何なのかを突き止めて、それを阻止すること。頼めるよね?」


 「あの、内通者はどうするんですか?


ヤヨイさんはキーラボの中に内通者がいるかもしないと動画で言っていました」


 「あぁ、それはオレが探ってみるよ。

離れた距離にいる人間じゃなきゃ見えないものもあるだろうし」


 「わかりました。

よろしくお願いします。


 え、というか今、潜入って言いましたか!?」


 夜もだいぶ深まる中、話し合いは依然として続いていた。


 ユキトの傍には携帯灰皿の中にパンパンに詰め込まれているタバコの吸い殻、クリオネの傍らには菓子を食べた後の大量の包装袋が置かれており、机の代わりとして使っている段ボール箱が見えなくなっている。


 「だーいじょうぶ、そんな不安そうな顔しないで!

 潜入なんて簡単だし。

 オレが指示した通りに動いてくれれば問題ないと思うから」


 「はぁ……。そうですか」


 「おい、内通者の見当はついているのか?」


 ユキトの問いかけにクリオネは肩をすくめる。

マオもユキトも内通者の存在をかなり気にしているのだろう。


 「さあ?

それをこれから探るのさ。

 まぁ、ふたりともそんなに慌てないで!」


 「ならウチの所長をあたってくれ。

今朝から所長は様子がおかしかった。


科学者が勘という言葉をあまり使いたくはないが……

それに近いものを感じる」


 「ユキトさん!

まだ所長を疑う気ですか!?


結局、PCからは何も出なかったじゃないですか!

いい加減にしてください」


 呆れるマオにクリオネも少し同意する。


 「所長ってあのカイって人?


ヤヨイサンの協力者って聞いてるけど……あの人はヤヨイサンからかなり信頼されてるみたいだったよ。


 まぁ、オレは面識ないけどね」


 「だからこそ、だ。

疑わしきものはなんとやらと言うだろ!」


 クリオネの表情に僅かに驚きが伺える。


 「へぇ、そっかそっか。

それは野生のカンかな?


 ユキトくん、意外と野生児っぽいもんね!!」


 「おい、どういう意味だ!」


 クスクスと笑って茶化すクリオネに目を吊り上げて怒るユキト。


 先程からこのふたりはなんだかんだで相性がいい。

というか、ある意味では似た者同士のかもしれないなと思い始めていたマオであった。


 「とりあえず手始めにそのカイって人を調べてみるよ。


 何だか……なるべく急いだ方が良さそうだね。

じゃあ、何か分かったら連絡するから」

 

 マオとユキトの顔を交互に見てクリオネが立ち上がる。そしてひらひらと手を振って解散を促した。

どうやら今から熱帯魚に餌を与える時間らしい。


パサパサの緑がかった小さな粒が入っている瓶を持ち、水槽の間を行ったり来たりしている。


 自由奔放さではユキトの上をいくかもしれないとマオは思わず苦笑いをした。


 「行くぞ。今日はもうここにいても意味がない」

ボソッと呟きユキトはマオの服の袖を引っ張る。


 2人はそのままアクアリウムを後にして倉庫を出た。



 「これからどうしましょう?

 潜入とかユーゼンの計画を阻止とか。

そんな大それたこと、私達だけでできるかどうか……」


 真夜中の穏やかな潮風がマオの不安を掻き立たせる。


「俺に聞くな。

それよりもう一件寄りたい場所がある。行くぞ」


 停まっているバイクの側まで行くと、ユキトはヘルメットを手に取りバイクに跨った。


「え?

行くって……こんな夜中にどこへ?」


「決まってるだろう。ホテルだ」


「え……ほ、ホテル!?」


 マオの頭がしばらく思考停止する。


 この男は何を言っているのだろう。

あくまでも噂だが、婚約者がいる身ではなかったのだろうか。


 いや、いなかったとしてもそれはダメだろう。

仮にも私は職場の同僚なわけで……。


 恋愛関係でもないただの同僚にそんな誘いをする神経がわからない。


それとも堅物そうに見えて意外と軽い男だったのか。


 しばらくポカンとしているマオに対して、ユキトはあからさまに不機嫌に舌打ちをした。


 「アホか!

何を勘違いしてるのか知らんが行くのはオーシェントホテルだ。


それ以外おまえとは間違っても、例え100万回生まれ変わっても絶対に行くことはない、というか行きたくはない」


 「え……なっ、あぁ!!」


 マオは納得と同時にホッとした。

そういえばオーシェントホテルはクローンボットお披露目会が行われた場所だ。


 きっとユキトなりに色々調べて何か手がかりがあると判断したのだろう。


それならそうと言ってくれればいいのに!!


 あまりにもユキトの言葉が足りないので勘違いしてしまった自分が恥ずかしい。


恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になる。


 そしてそこまで拒絶されるとなんだか傷つくのと腹立たしいのと……。


 複雑な心境で返す言葉もなく、マオはバイクの後ろに跨った。

 

 静かな埠頭に豪快なエンジン音が響く。

バイクに乗ったユキトは何も言わずに走り続ける。


 さほど距離はないが、先程の会話の気まずさからマオも何も話すことができなかった。

 

 オーシェントホテルに着くなりなっていたバイクを適当に停め、真っ先にフロントへ向かうユキト。


 改めてこのホテルを見ると、クローンボットお披露目会のことを思い出す。


 あの時はあんなに楽しそうにしていたヤヨイさんが、行方不明になるなんて思いもしなかった。

それにどういうわけか、今は誰かに連れ去られてクローンボットが造られた研究所にいると言うのだ。


 私とユキト、クリオネの3人でヤヨイさんを助け出さなければならないのはかなり厳しいだろう。


 ここで何か有益な情報が聞き出せると良いのだが……ユキトが一体何を知りたがっているのか検討がつかない。


 当の本人はというと……。

ホテルに着くなり真っ直ぐにフロントの方へと歩いていき、突拍子もないことをホテルマンに言い出す。


 「夜分遅くに申し訳ないが、頼みたいことがある。このホテルでここ数年行ったイベントの内容や日付、時間を全て調べて教えてほしい」


 「えっと……あの、お客様?」


 突然ユキトに声をかけられたフロントの男性は完全に戸惑っていた。


 それもそうだろう。

こんな夜中に、しかも客かも分からない怪しげな男の第一声がソレなら私だってびっくりしてしまう。



 マオは小さくため息をついた。


 

いつも読んでいただきありがとうございます(´∀`*)

今日の朝ご飯はローソンの超増量焼きそばパンでした。


噂通りデカすぎてお腹いっぱいです笑


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― 新着の感想 ―
[一言] 物語が動き出しましたね! まさかの全員仲間パターンだったら良いですね、まだ何か裏がありそうですが……。 SFの醍醐味である壮大なスケール感が好きです! 古いですがマトリックスなどを彷彿とさ…
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