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第21話 第4埠頭倉庫

こんばんは(*´꒳`*)


今日はメンテナンスがあったのでこの時間からの投稿です。


もしまだ眠れない方がいたらこれを読んでから寝ていただけたら嬉しいです!


 時計は午後8時半を指していた。


 壁にかけられた時計で時刻を確認しながら、マオは荷物をまとめて急いでラボを出ようとする。


 「マオさん。そんなに急いでどちらへ行かれるんですか?」


 アズマに呼び止められたのでマオは足を止めてペコリと会釈をした。


 「アズマさん、お疲れ様です。

これからちょっとドライブに」


 「へぇ。誰と?」


 「そっ、それは………」


 ユキトさんです。と答えていいものか迷い口ごもった。


 ヤヨイがこのラボに内通者がいると考えている以上、たとえアズマにも余計なことを喋るわけにはいかない。


 慎重にならなければ。


 「ははっ!妬けちゃうなぁ。

 一体誰なんですか?

僕、今日はマオさんを食事にでも誘おうと思っていたのに」


 アズマはニコニコといつも通りの笑顔を浮かべていたが、目は笑っていなかった。


 ドライブと聞いて相手が男だということは察しがついたのだろう。これは少し余計なことを話してしまっただろうか。

 

 勘弁してよ、急いでいるのに。

どうやらこの返答も慎重にならなければいけないようだ。


 「ごめんなさい。

今日は急いでいてご一緒できないんですけど、また近いうちに……」


 「いいんです。また機会があればお誘いします」


 「どうも」

 

 そう言ってマオは部屋を出ようとする。


 「あ、待って。これだけは言わせてください。

今朝のユキトさんが言ってたこと、あまり気にしないで。


 僕はマオさんのこと、ちっとも疑ったりしてませんから!!」


 「気を遣って頂いてありがとうございます」


 ペコリと頭を下げてマオは今度こそ部屋を出た。


 階段を駆け下りながら、優しいアズマを少し無下にしてしまったかもしらないとマオは少し胸が痛んだ。


 みんなの前でユキトに胸ぐらを掴まれ疑いをかけられたこと、アズマなりに気にしてくれているのだろう。なにせいつも優しくて頼りになる人だ。


 そんなアズマを騙すようで気が引けた。


 私はこれからそのユキトと第4埠頭まで行ってヤヨイさん失踪の理由を確かめなければならない。


 他の誰にも秘密で。


 「すいません、お待たせしました」


 外に出るとラボの前に赤いバイクが一台停まっていた。

 乗っている男は黒のヘルメットに革ジャンを着て革の手袋をはめた、まるでベテランライダーといったような風貌だ。


 「遅いっ!!!!」

 ライダーがヘルメットのシールドを上にあげるとユキトの顔が露わになった。


 ユキトはもうひとつのヘルメットをマオに投げて渡す。


 「すいません。

アズマさんに食事に誘われてしまって……。

なんて言おうか、誤魔化すのに必死でした」


 ヘルメットを受け取り、マオは辺りをキョロキョロ見渡して誰にも見られていないかを一応確認する。

 

 よし、アズマさんと先程までいた部屋の窓からは私たちの姿は見えないだろう。

 マオは頭からすっぽりヘルメットを被った。


 「おまえのモテ自慢はわかったから早く乗れ。

飛ばすぞ!!」


 「なっ!?

別にモテ自慢のつもりじゃないです!!

早く行ってください!」


 そう言いながらユキトの後ろに跨り、しっかり捕まったマオを確認してからバイクが動き出した。


 ブロォォォォン。


 そこそこのスピードで夜の街を駆け抜ける。

マオにとってバイクに乗るのは初めての体験だ。


 最初は少し怖さがあったものの、慣れてくるとひんやりとした風を体に受けて心地が良い。

 目の前を流れていく景色を見て、こんな時だが夜の海の静けさに心が洗われたような気持ちになった。


 「あのー、気になってたことがあるんですけど!」


 「あぁ? なんだ?」


 チェーンとスプロケットの音に負けないくらい大声でふたりは会話をする。


 「ユキトさんって前にも管理センター室に入ったことあるんですか?

 PC5台も壊したって……何故なんですか?」


 昼間のカイ所長とユキトのやり取りで気になっていたことをマオは思い切って聞いてみる。


 「あぁ!? 聞こえない!

 壊したのも俺じゃない」


 「なんだ、聞こえてるじゃないですか!」


 「あぁ? 何だって?」


 「何でもありません!」


 完全に聞こえないフリだ!

明らかにバイクの音のせいにしている。


 どういうわけかあまり触れられてほしくない話題なのだろう。マオはそれ以上、聞かなかったことにした。


 ふたりはしばらく無言のまま埠頭へ向かう。

やがて目的地に近づくにつれ、徐々にバイクのスピードが落ちていった。


 「着いたぞ」


 ユキトはそう言った後、すぐにバイクを停める。

エンジンを切ると辺りは急に静かになった。


 バイクを降りてヘルメットを外すと目の前には青い大きな倉庫が待ち構えていた。


 「これが第4埠頭倉庫?」


 「あぁ、そうだ。今が21時ぴったりのはずだが」


 「〈クリオネ〉は本当に来るんでしょうか?」


 「あるいはもう来ているか、だな」


 倉庫の扉の前まで来るとユキトは少しシャッターを動かす。

鍵がかかっていないのを確かめた後、勢いよくシャッターを開けた。


 ガシャガシャガシャガシャという特有の音と共に開いた倉庫の中は、終わりの見えない暗闇が続いていた。


 「ちょっと大丈夫ですか!? 

倉庫の中は〈クリオネ〉の拠点かもしれません。中には入らない方が……」


 「心配性だな、おまえは。

ここまで来てしまったからには仕方がないだろう!」


 「鍵が空いてたんですよ!?

どうぞ中に入ってくださいって言われてるようなもんじゃないですか!


 これで中に入った途端、大勢に囲まれてボコボコにされる可能性だって……」



 「あれぇ? 本当にふたりで来たの。

 オレの送ったメールを信じてのこのこと来てくれたワケ?」


 聞き慣れない声が反響して聞こえた。

マオとユキトはすぐさま声のした方へと目を向ける。


 真っ黒の倉庫の奥から暗闇に溶け込んでいた男がスーッと顔を出した。


 金髪に近い明るすぎる茶髪。


 右の耳にはゴツゴツした銀のリングピアスが3つぶら下がっており、手首に十字の刺青を入れて、いかにもこれまで危ない橋をいくつも渡ってきましたと語っているかのようにそいつが怪しげに笑った。


 本当にヤヨイさんの協力者だという〈クリオネ〉で間違い無いのか?


 マオには到底そう信じることができなかった。

 


いつも読んで頂きありがとうございます。


今日は家の中に強盗が入ってきて祖母と私の財布からお金を抜き取られてしまいました。


という夢を見ました笑笑

最近話題のルフィの影響なんでしょうか……?


夢でよかったです。


感想•評価•ブックマーク等ありましたら嬉しいです。

よろしくお願いします(*´꒳`*)

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