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第17話 新たな協力者

おはようございます(*´꒳`*)


今日もまた投稿させて頂きます!

相変わらず寒い1日で二度寝が多くなりそうです笑


また読んで頂けたら嬉しいです。


 『とにかく、あまり時間がないからよく聞いて!』


 動画の中のヤヨイがいつになく真剣な表情になった。


 『ワタシは今、ラボにもこの部屋にもきっと戻って来られないでいる。


 もちろんそれはマオちゃんやユキトのせいじゃないから安心して!!


 ただ、ちょっと知り過ぎてしまったみたい。

やっぱりワタシにこの調査は重荷すぎた。


 あーあぁ。

バレないように慎重にやってたつもりだったんだけどなぁ。


どういうわけか誰かさんから情報が漏れていたみたいで……。


 たぶんこれからワタシはマズイことになる』


 ヤヨイは少し悲しげにカメラを見つめて口を開きかけた後、すぐ閉じた。


他にも伝えたいことがたくさんあったのだろう。

 だが、今はそれを伝えている時間はない。


 ヤヨイの悲しげな目がそれを訴えているような気がした。


 『もしワタシが居なくなったって騒ぎになっていたら2人に会って欲しい人がいるの。


 ワタシが今まで調べた情報全てを共有している信頼の置ける協力者よ。


 名前って言うのかな……?

その人は何というか、その……〈クリオネ〉と巷では呼ばれているからすぐに辿り着けると思う。


 でも、くれぐれも他の人には黙って会ってきてほしい。


 やっぱりワタシ、このラボには内通者がいると思うから。

 だって、そうでなければこんなことにはならなかったはずだもの』


 やっぱり、か……。

 ヤヨイの言葉の節々とその表情から痛いほど気持ちが理解できる。


 やっぱり自分が愛着のあるラボに勤めている人間を疑いたくはなかったのだろう。


 でもそうとしか考えられない状況がヤヨイの身に起こっていたのだ。


 『本当はね、婚約者がいると聞いてたユキトや可愛い大事な後輩のマオちゃんを危険な目に合わせたくなかった。


 これからワタシがお願いすることはすごく残酷なことだから。

 

 ワタシが調査している内容を知っただけでも2人はたちまち危ない目に遭うかも知れない。


 受け入れてしまえばもう、それまでの生活には戻れなくなる。



 どうかワタシを許して欲しいなんて甘い事は言わない。

 むしろ2人には苦しんで、苦しんで、苦しみ抜いてもらう。


 その覚悟があるならワタシの調査を引き継いで欲しい。


 詳細は〈クリオネ〉とコンタクトを取れば教えてくれるわ』


 そこまでいっぺんに話したヤヨイは疲れたのか、ふぅと息を吐いてふかふかのソファに腰をかけた。


 『ずっと勝手なことばかり言ってごめんね。


勝手ついでにもう一つだけわがまま聞いてもらってもいい?


 実はカイ所長もワタシと一緒にこの調査をしてくれていたの。だからすごく心配で……。


 もちろん2人を巻き込んでしまうのはおかしいとは思ってる。

 

 でも、2人にしか頼めなかった。


 だからカイ所長が何か危ない目に遭っていたら助けてあげて欲しい!!


 最後まで2人を振り回してばかりで本当にごめんなさい。


 お願いだからどうか2人とも無事でいて!!』




 動画はそこで終わっていた。



 マオもユキトも暫く唖然として息をするのさえ忘れるほど固まっていたが、不意にユキトがボソボソと口を開いた。


 「あいつは何が言いたいのかさっぱりわからん」


 それはあんたもだけどね!

とマオは心の中でツッコミを入れる。


 「えーっと……。

 まとめると、ヤヨイさんは何かを調査していた。

それがラボの誰かにばれてマズイことになって……。

 だから失踪した?


 つまりその危ない調査を私達に引き継いで欲しいって事ですよね?」



「全く……。

せっかくズィファイルを開いたのに何も説明になっていないじゃないか!


 肝心なところはその〈クリオネ〉とやらに丸投げだ。俺たちはそいつのことを知らないのにどうしろというんだ!?」


 確かにユキトの言う通りだ。


 ヤヨイが何を調査していたのかも、協力者の〈クリオネ〉がどういう人物でどうやってコンタクトを取ればいいのかも動画では語られていない。


 結局はヤヨイが今、どこにいるのかも分からず仕舞だ。


 1から10まで説明している時間がなかったのだろう。

それだけヤヨイが切羽詰まった状況にいた事は確かだ。


 「まずはその〈クリオネ〉って人を見つけなくちゃいけませんよね。

 その人ならきっとヤヨイさんの居場所も知っているんじゃないんですか?」


 ユキトはまたタバコを取り出し、火をつけ始めた。


 「はぁ。

まだ状況があまり飲み込めていないが、あいつはかなり大きな事を抱えていたわけだ。


 これまで主観云々よりデータや実際に見た事柄を信じ生きてきたわけだが……。

 それでもまだにわかには信じられん」


 ユキトはぶつぶつと呟きながらタバコの煙を吐き出す。

 2人は明らかに動揺していた。


 こんな非日常なことが現実に今、目の前で起こっているのだから無理もない。


 「でも、これでひとつはっきりしましたね。

カイ所長はヤヨイさんの敵ではなく味方だったと言うことになります。


 きっと私たちを巻き込みたくないからこの事実を隠していたんですよ!」


 そう考えればカイ所長の様子がおかしかったことにも納得がいく。


 この事実を知っていたからヤヨイの無断欠勤を失踪だと判断し、異常なまで責任を感じていたのだろう。


 マオはユキトへそう話しかけるがユキトは目を閉じ、暫く黙っていた。


 タバコの火を消すのと同時で考えがまとまったかのようにユキトはすくっと立ち上がる。


 「とにかく今は〈クリオネ〉とコンタクトを取る方法を考えるべきだな。


 まずは管理センター室を出よう。

もう用は済んだ。


 そしてここを出た後はおまえも普通に振る舞え。

たとえカイ所長に会ったとしても何も知らないふりをするんだ」


 「どうして?

 カイ所長はあの動画を見る限り味方じゃありませんか!」


 ヤヨイとカイ所長が何か調査していることを私たちが知っていると打ち明けて、カイ所長にも力になってもらった方が良いのではないか。


 マオはそう考え言葉を続けたがユキトはそれを聞いてあまり良い顔はしなかった。


 「時期早々だな。

どんな調査をしているのか俺たちも分かった上でカイ所長と話がしたい。


 〈クリオネ〉と会うのも、奴と会うことを知っているのも俺たちだけの方が良い。


 カイ所長を危ない目に合わせないためにも、だ。


 なにせ()()()()()()()()会ってきて欲しいらしいからな。


 ここは慎重に動こう」

 

 また何かユキトに考えがあってのことなのだろう。

あまり多くは語らないものの、ユキトを信じているマオは渋々その考えに同意することにした。


 「わかりました」



いつも読んで頂きありがとうございます(*´꒳`*)


最近、二度寝して遅刻しそうなことがありました。

よりによってそういう日に道路が混んでたり電車がこなかったり……。


さらにそういう時に限って神様は無慈悲ですよね笑

朝は間に合うか間に合わないか、ギリギリのゲームをしてるみたいです。


今日も5時間にデスゲームが始まるでしょう笑


ではおやすみなさい。


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