意義ある無意味の詩
私はなぜ存在しているのだろう?
何を為すために生まれてきたのだろう?
益体もないことを考えながら、思考の沼に沈んでゆく。
私は何もない人間です。肯定すべきか否か。
私は何も出来ない人間です。肯定すべきか否か。
私はなぜ生まれてきたのだろう?
何か意味があるのではないのだろうか?
誰も知るはずのない答えを導くべく、沼の底へと沈んでゆく。
沼底から見える世界のなんと濁ったことか。自ら穢れを纏った癖に。
沼底の世界のなんと息苦しいことか。自ら呼吸を拒否した癖に。
欲求と願望と恐怖しかない世界に身を沈めながら、私はもがき、あがき、苦しむ。
自らの意味はなんなのだと。ただ自然の成り行きでしかないモノに私は意味を探し続けている。
それを探すことの無意味さを、心の沼の底の底では分かっているというのに。
自分という存在が在ることへの許可証を見つけたくて。
ただただ私という存在を認めてほしくて。
私は何の意味ももたない人間なのかもしれない。そんなことは無い筈だと心の底では絶叫しながら。
私という存在は誰にも認められないのかもしれない。誰かに認めてほしいと沼の底で泣きじゃくりながら。
そんな意味のない葛藤が、生命のある限り続いていく。
今日も、明日も、明後日も 命の幕を閉じるその時まで…
さて、ここで私から、君たちに問いをふたつ。
君達は何かを為すために生まれてきたのか。 肯定か否定か。
君達は存在することへの許可証を所持しているのか。 肯定か 否定か。