なるほど、納得
「で、何でその准尉(下っ端)……淡島さん(下っ端)が、この大変な時にこんな大事な役を……ここって地球の命運を握ってる場所なんじゃ?」
<逃げちゃいました>
「は?」
<上司がみんな逃げちゃったんです>
「へ?」
……聞き間違いだよね?。
<聞き間違いとかじゃあ、ないんですよぉ。イブーシギンが隕石にやられたって分かったとたんに、課長補佐から上が全員シェルターに逃げちゃったんですよ。だって今そのステーションって核弾頭だらけだしぃ、落ちてきたら怖いじゃないですかぁ>
「あーなるほど、でも小惑星は?」
<そっちはもう「なるようになれ」じゃないですかね>
「ならねーよ!」
<やっぱそう思いますぅ? そうですよねぇ。だから私ら下っ端が自主的に残ったんです>
下っ端とか自分で言っちゃってるし。でももしかして淡島さん、すごくいい人?。たしかオブライエンもTNGではモブキャラだったけどDS9ではみんなに頼られてたし……。
<私ら二級市民なんで、どっちにしてもシェルターには入れないんで>
あーなるほど、納得。
「俺らもですよ。お互いに置き去りって事ですね。ははは」
<そういう事ですね。ははは>
と言うわけで、ステーションに残された一郎たちと、地上に残された淡島たちの二級市民ズが、突然地球の命運を握る事になったわけである。