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新時代の幕開け編 第八話 迸る衝撃波
気がつくとそこには50歳くらいの小柄な男が立っていた。彼の腕は淡い蒼色に輝いていた。その男が力を抜くと腕は元の色に戻っていた。そしてその男が口を開く。「この軍団の親玉がまだ残ってるな。」その男が言葉を発すると、倒れた軍団の奥から人影が見えた。「この男、この人数を一気に倒すとは只者ではないな。誰だ貴様は?」黒い服を纏った男がそう聞くと小柄な男が便乗するように口を開く。「お前こそ誰だ?ワシはただの通りすがった武道派の中年男性だが?」煽るような口調で小柄な男が言った。すると、「とりあえず、私達の計画の邪魔をするならば、今ここで抹殺させてもらう。」そう黒装束の男が言うと二人は俺の視界から消え、空中に衝撃波のような物が走る。その異次元のような戦いを目の当たりにした俺は呆然と立ち尽くすのであった...