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9/9

逆転、第9話だ。

ちょっと一旦ここでタツミ君のストーリーは切りますね〜。


あれから、王城へ戻り平原で出会ったゴブリンの群れとゴブリンキングについて報告をしていた。


女騎士「陛下!付近の平原にてゴブリンキング5体と遭遇しましたため報告に参りました!」


陛下「その報告はもう聴いておる、ゴブリンキングを相手に大変じゃったろう。特にそこの3人はな。」


陛下はサン、オウガ、私の順に顔を向けながらそう言った。

まじか、と私は内心で思う。

もうそこまで届いていたとは、、多分何かしらのスキルだろう。あの時周りには人らしきものは見当たらなかったはずだし。


ユキチ「では陛下、これからどうされますか?」


失礼ながらも陛下に質問をする。一応私たち転移者には発言権が与えられているため、不敬だとかそういう面倒な事にはならないが、ポッと出の私たちに良い思いを持っていない人も居るため、気をつけていきたいところだ。


陛下「これからは魔王の再来に備えておこうと思う。なので、お主らには早めに各地へ行って貰わねばならぬ。もし訓練中に魔王が遠くの集落や街に出ました。援軍が間に合わず、滅びました。とはなって欲しくないからのぅ。」


魔王の再来、そのワードを聞いた瞬間、クラスメイト達がざわつく。

ふむ、時間的に急がなければいかない、、か。少し面倒だなあ。と思っていると、



サン「各地に行くってどういうことだよ!」

ミサキ「どこへ行けって言うの!」


サンとミサキの2人が驚愕の表情で叫んでいた。

まあ、今現在は身寄りが此処しかないが故に心配になるのも無理はないだろう。


陛下「そこらへんは儂ら側でなんとかしておこう。エミリア!」


エミリア「はい、陛下、なんでございましょうか?」


陛下が誰かを呼んだと同時に白銀のフルプレートアーマーを着込んだ、、声からして女性だろう者が横の通路から出てきた。無論透き通る様な綺麗な声だ。


陛下「そこの転移者達にお主が訓練をつけてやれ!少しでもレベルを上げさせるんじゃ!」


堂々とした態度で指示を下す陛下にエミリアと呼ばれた彼女が膝をつき、応答をした。


エミリア「畏まりました、陛下。」


ヘルムのせいで顔が見えん、、声と見た目的に絶対美人だと思うのにぃぃぃぃ!


陛下「それではお主らは訓練場へ行くといい。」


しばらく視線を動かしてどうにかヘルムの奥の顔を見ようとしている間に話が終わった様で、気づいたらみんなが退出するところだった。

しぶしぶ私もそれに従うことにした、、が、


リュウト「ふざけんな!俺らは戦った後で疲れてんだ!俺は部屋へ戻るぞ!」


リュウトが突然鬱憤を投げつけるかの様に怒鳴って部屋へ、訓練場とは違う方向に行こうとした時、


エミリア「貴様、本当に戻るのか?、では貴様は明日の訓練を倍にしておこう。」


エミリアの方から殺気が漏れ出す。

ヘルムの合間から覗く鋭い視線に怯んだのか渋々と言った様子になりながらもどうやらついてくる様だ。


リュウト「、、、、チッ、、わかったよ、受けりゃあいいんだろ?。」


若干機嫌は悪い様だけど。


オウガ・アカリ「「みんな!行くよ!」」

ゴウマ「へーい」

キョウスケ「はいはい」


エミリアとオウガ、アカリについて行く様にして私達は向かった。


ーーー訓練場なうーーー


エミリア「貴様ら!今から私と相手をしてもらう!能力は使ってもいいぞ!さぁ!最初は誰だ!」


訓練場に着いた途端、声を大にして宣言するエミリアさん。


うわぁ、やる気満々だよこの人


サン「じゃあ、先ずは俺から行こう。武器はなんでもいいよな?」


サンがザッと前に出てそう答えた。


エミリア「あぁ、それは勿論だがこの訓練場にはダメージが精神へと肩代わりされる結界が貼ってあるから遠慮なしでいいぞ!」


その答えに一同はこう思っただろう。

うわぁ、それって気絶したりしちゃって結局大丈夫にならないやつじゃん。と


サン「ふぅん、じゃあ俺はこの剣で行くか。」


と言ってサンは腰に付けてある鞘から鈍く輝く剣を取り出す。

あぁ、そういえば訓練初日の日に各自に選ばされたなぁ、、懐かしい思い出だねぇ。


ちなみにハズレはボロボロの鉄の剣から当たりは国宝レベルのやつまで有ったから私は先に丸い水晶?がついた杖を選んだぜ。長さは130cmぐらいかな、ルナの時でも使えるようにと選んだわけだ。


サンの持っている剣は普通の鉄の剣に見えるが中々の業物の剣だ。


エミリア「では参るぞ!」


そういうと同時に一気に加速して詰め寄るエミリア。

ガァァン!


サン「いきなりこれかよ、、ちょっと本気過ぎないか?」


振り下ろされた剣を剣でガードする。

サンさんや攻撃を受け止めたわけだがちょっと地面に靴がめり込んでますよ、大丈夫ですかと。

若干2人の力の強さにドン引きしながらも見つめる。


サン「《光魔法:フラッシュ》、オラァ!」


訓練場全体に及ぶ程の強烈な光がサンを中心にして展開された。

すぐにそれは収まったものの何も無しに不意打ちでモロに受けたクラスメイトの一部は「めが!めがぁぁああ!」となりながら悶絶して転がりまわっている。

あ、今更だけど訓練場の周りには観客席みたいなものがあるんだよね。私達はそこで観てるってわけよ。


そして直ぐにサンが目を閉じたままでいるエミリアに横薙ぎの斬撃を浴びせようとするが


エミリア「ふん!この程度か!」


それを目を閉じたまま弾き返すエミリアさん。

おいおい、、どうやって受け止めるんだよ。。。


エミリア「《武技:ブレイドダンス》」


エミリアさんの身体が薄ーく光ったと思ったら、、

ん?だんだん剣戟が速くなっていっている?


ガン!ガン!ガガガ、ガン!


サン「ちょ!はやっ!まてっ!ぐはァッ!」


だんだん素早くなっていく斬撃を暫く受け流したりしていたが、少しするとその速度に追いつけなくなって行き、、あっさりとやられてしまった。

やられちゃった、、だと、、あのサンが?


エミリア「さて、私の勝ちだな。次は誰だ?」


気絶したのか、ぐったりと倒れていたサンを軽く持ち上げてこちら側に放り投げると早くも次を要求してきた。


オウガ「よし、俺が行こう。」


そして次に出てきたのはオウガだった。闘気に満ち満ちているのがわかる。

サンがやられちゃったからかな?


オウガ「さて、始めようか。」


腰に左右で付けてあるホルスターからリボルバー式の銃を取り出すとそう言った。

その眼光はまさしく鬼の様だ。


エミリア「では、参る!」


その眼光を直に受けているエミリアは、少し声を弾ませ、そう言って姿勢を低くしてオウガへと突撃した。


オウガ「《武技:ラピッドステップ》」


オウガが先ほど使われた武技とは別の武技を使う。

おぉ、オウガの武技は回避率上昇かな?

エミリアからランダムに降ってくる斬撃を紙一重で全て避けている。


エミリア「む、中々やるな。では《武技:必中:二重武技:隼斬り》」


暫くオウガが避け、合間に銃弾を放ち、それをエミリアが剣で弾くという動作を繰り返していたが、突然エミリアが武技を使用したと思ったら


オウガ「ん?おわっ!ゴフッ!」


あれほど避けていたオウガにあっさりと剣戟が通る。

そしてそのままオウガもダウンした。


えぇ、《必中》ってあるのか、、知らなかった、、そんなことよりオウガもかぁ、、


エミリア「次は誰だァッ!」


たった2人、されど2人、今までとは違ったその戦いに興奮したのか、そう叫ぶ。

うわぁ、全然疲れてなさそう。


ハヤト「俺が行くぜ。」


そう言って訓練場に飛び降りたのは、、、


双剣使いのハヤトだった。

彼ならまぁまぁいけるんじゃないかな?

と淡い希望を持ってみる。


ハヤト「じゃあ、行くぜ?」


ドゥ!


今度はハヤトの方から攻める様だ。

そして、驚くべきはその速度、通った跡に残像ができるほどの速度だ。

簡単に言えば人間のおおよその視界(150度)を0.02秒で通り過ぎるレベルの速度だ。


エミリア「む、速いな。」


ガガガガガガガガァン


軽くそう言って一瞬エミリアの手元がブレる、少ししてから凄まじい音が響き渡る。


音がすごいなぁ、、けどこういうのってあれだよねぇ。


軽く冥福をお祈りしておこう。


エミリア「すこし本気で行くぞ?《武技:明鏡止水》」


エミリアが突然瞼を閉じ、剣を収め、脱力したようにブランを手を下ろす。


ハヤト「くらぇぇ!」


その隙だらけな姿を見て好機と思ったのか、真っ直ぐに行かず、後ろから攻撃を仕掛けようとする。が、


ヒュン。


ハヤト「な?!どこいきやがっ、、、た?」


パァン!と音がすると同時にハヤトが訓練場の壁に凄まじい勢いで吹き飛んで行った。

どうやら腹パンでカウンターをした様だ。

完全に無防備な所に入ったため、ダウンは確実だろう。


やっぱりエミリアは強いなぁ。(いつのまにか呼び捨てになっているのは気にしてはいけない。)


アカリ「次は私が相手だよ!」


アカリがそう言って訓練場に現れる。

アカリ、、、あぁ、忍者か!


アカリ「行くよ!」


ボフン。という音と共に姿が搔き消える。そして気配も消しているのか全く場所がわからない。

おぉ、消えた消えた。


しかし、


エミリア「そこだ!」


と剣を空に向かって振ると、


アカリ「きゃあ!」


アカリが倒れるようにして出てきた。


はぇ?完全に何もなかった所から出てくるとか、、、忍者怖っ。


エミリア「降参するか?」


という問いかけに

剣を鼻先に突きつけられ、少し顔を青くしながらも、


アカリ「う、、うん、、」


降参を示した。


そしてその後も次々にやられていったわけだが、、


ユキチ「やばい、後私とダイスケだけだ、、どうしようか、、」


軽く自分の番が来ることに絶望して俯いていると、


ダイスケ「ふふん!こんな時のために秘策を用意してあるのだ!」


自信満々に言って飛び出した。


ダイスケ「さぁ!僕が相手だ!」


エミリア「、、ほぅ、後二人か。来い。」


威勢の良いチャレンジャーにニヤリとしながらエミリアが構える。


頼む〜ダイスケ〜倒してくれ〜。と祈りにもにた感情を持ちながら眺める。


ダイスケ「行くぞ!《チータラ職人:チータラ圧縮:生産:チータラソード!》」


ユキチ「、、、、、、、は?」

ダイスケが叫んだと同時に出てきた物をみた時の第一声がそれだ。


ダイスケもそれを持って高らかに説明する。


ダイスケ「これには持っている者のHPを常時回復アンドステータスを爆上げする剣だ!これならやられないぞ!」


エミリア「、、、、」


エミリアさんも唖然としてるのか、固まっている。


ダイスケ「さぁ!行くぞ!ゼェヤァァァ!」


ダイスケが若干プルプルとしたそれを振り下ろす。


エミリア「《武技:円環》」


しかし、悲しきかな。


ダイスケ「ぐはァッ!」


あっさりとやられた。



ユキチ「さて、私が最後なんだがエミリアさんや、本当に闘わなきゃダメ?」


訓練場に降りて、そう尋ねてみるも


エミリア「無論、今闘わなくてもいいが後日になるぞ?」


返事を聞き、あ、ダメだこりゃ☆と思った。


ユキチ「はぁ、じゃあ仕方がないか、、《TS》」


やる気なさげにスキルを使う。


ルナ「さぁ、始めようか。」


普通のよく居る学生さんから一転して銀髪のちっこい幼女になる


どれどれ、この容姿の代わり具合に驚いて少しは動きが鈍るだろ、、、


エミリア「ふむ、中々にそのスキルは興味深いが、、、参る!」


ふぁっ?!


ルナ「《想造魔法:付与:幻刀・弥生》まてぇい!」


ガァン!


上段からの一撃を《想造魔法》で作り出した刀で受け流して避ける。

そしてその勢いに乗って横薙ぎに降って距離をとらせる。


エミリア「《武技:ブレイドダンス》」


しかし、一旦バックしたものの、すぐさままた突撃してくる。


ルナ「《想造魔法:二重付与:名刀電○丸》」


そしてもう片手に某青い狸もどきが出してきそうな剣を作り出して構える。


ガン!ガン!ガガガン!


全て的確に弾き返し、流して行く。


おぉ、すごいすごい、手がオートで動いてくれる。


しばらくすると、エミリアがステップで後ろに下がる。


エミリア「中々やるな!これを防ぎきったか!」


軽く息を荒げながらそう言ってくる。

こちとら必死なのに、、、なんて体力だ。。


ルナ「やばいですよ。これでも。結構ギリギリですわ。」


そう返すと、フッと笑い、剣を構え直す。


エミリア「《武技:必中:二重武技:七連:三重武技:隼斬り》さぁ!これが私の本気だ!」


エミリアを中心にして円形に光が広がる。


やばめな雰囲気だわ。これは、、


ということで、こちらも全力で行こう。


ルナ「《解除》《想造魔法:付与:聖なる光の前では何者も屈する!エクスカリバー:二重付与:この一撃に魂を賭す、我に創りたるは必中必殺の槍!ゲイ・ボルグ!!》」


刀2本をMPに変換し直して少しの足しにする。

そして、作り出したのは、神器である槍と聖剣の2つの性質を併せ持った槍。

効果は絶対に貫く、必ず勝利する、必中、魔滅、である。


想像のとおりに作り、残りMPを全て注ぎ込んで、、放つ!


ルナ「そぉい!」


エミリア「行くぞ!!ゼェェェエアァアア!」


迫り来るエミリアに向かって渾身の力を振り絞って放ったそれは技を解放したエミリアと激突した。

しばらく拮抗していたが、


ピシッッガキィィイン


という音と共にエミリアが持っていた剣を貫き、エミリアを刺した。


エミリア「なん、、だと、、、、、、くっ、、、」


バタリと地面に崩れ落ちる彼女。

気絶した、、よね?


オウガ「気絶している、、ユキチの勝ちだな。」


いつのまにか復帰していたオウガが確認を取り、私の勝ちが決定した。


ルナ「やったぁぁぁぁ!、、、、ぁ?」


おや?MP切れで意識が、、、






はっ、知っている天井だ。

ふとあたりを見回すと、つい先ほどと同じ気配を漂わせた彼女と目があった。


エミリア「おぉ、起きたか。この私を倒すとは中々やるな!褒めて遣わそう。」


おお、やはり絶妙なバランスが取られた素晴らしい顔をしていた。思わず見惚れるぐらいのね。

感想としては可愛い、と凛々しいを出して2で掛けたぐらいかな。



そして先ほどから感じた違和感を探って身体を確認すると、いつのまにか《TS》が解除?されていた。条件は気絶かMP切れかな?

少し疑問を持ちながらも、


ユキチ「そういえば一体貴女は何者なんでしょうか?」


こっちの方が気になったので聞いてみた


エミリア「おぉ、そういえば言っていなかったな。私はエミリア=グランシエル、バルバロッサ=グランシエルと言ったら分かるかな?」


すると予想以上の、まあ、ある程度予想はできていたけど、答えが返ってきた。


ユキチ「え?つまりは皇女、、、様?」


呆然としつつ、そう尋ね返すと、


エミリア「あぁ!そうだそ!」


満面の笑みで返されました。


ハハハ、、この調子だと陛下も強そうな気がするよ、、


切った理由?

ストーリーが思いつかなかったからだよ察しろヨゥ。(泣

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