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二階の痴情

作者: 日野蒼翳

三月にTwitterに掲載した俳句をまとめてみました。

三月の机に涙君恋し


春夢黒板宇宙混沌絵図


眼窩に春塵の階現る


皹を隠す娘何処に行きたいか


夢日記記す先生春目覚め


坊主のような朧月 砂の城


(なずき)が、脳が疼き細小波(いさらなみ)


冬過ぎて『Knock Knock』と厭な声


淡雪の透明少女ザラメ好き


寒林檎三つ在る部屋 ただのへや


羨むは稚き日の夏の朝


冬の星腐り落ちては朝の来る


そつちの世界はどう?と鯛焼謂ふ


カタコンベで待つわ 林檎頂戴ね


纍纍と死胎現る涸れた沼


騒ぐ子供から消えてく星月夜


終の雪 いづれ死ぬんだ 今殺せ


痩けた頬甘い腐臭だ 春の爺


眠り姫を夢魔襲ひて雪が舞ふ


冬 僕は埋葬せらる 生きてても


はるのうみ ほうっておいてしずむから


春時雨 今の貴女と過去の僕


残雪を崩す二階の痴情とは


春の夢 人が見るから儚いの

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