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傾世の暗殺者異世界に物申す  作者: 伊賀良太郎
第1章〜魔王暗殺〜
23/107

22 S級VS 天才2

遅れてすみませんm(__)m

優人チート化計画始動!

――――正也 視点――――――――


優人が立ち上がった辺りでハッシュさんが爆弾を投下した。


「じゃー、折角だから優人と正也で模擬戦して貰おうかな」


「殺す気か!」


ハッシュさんが俺たちに模擬戦をさせようとしたが全力で阻止する。


誰が海外の人身売買組織潰すような奴と戦うか!


確実に死ぬわ!!


「お前がやったらどうだ?ハッシュ」


脇で聞いていたバレインがハッシュに意見する。

それを聞いたハッシュは不満顔だ。


勿論俺の顔は満面の笑みだ。

ありがとう!バレインさん!

貴方は命の恩人だ!


「そんな事言うならバレインがやれよ。俺の専門は剣じゃねぇんだぜ?」


ハッシュはバレインにそう言うが、バレインは知らん顔だ。


「剣術スキルを24持ってただろ?レベルが高過ぎる俺より教えるのに向いてるさ」


「くっ……」


どうやらバレインさんに論破されたようでハッシュさんは言葉が詰まる。


数十秒唸ったものの、勝てない事を悟り空元気の空気で優人に言った。


「しゃあねぇ、準備してくれ」


優人に刃引きしたロングソードを渡した後、ハッシュさんが持ったのは木剣だ。


「大丈夫ですか?」


俺がそう聞くとハッシュさんは友達を心配したと感じたのか軽く笑って手に持った木剣を持ち上げる。


「心配すんな。ほら、この木剣だ。怪我なんてさせないさ」


全くもって分かってないなこの人。


「いや違いますよ。心配なのは貴方です」


俺が言った瞬間ハッシュさんは何を言われたのか分からないと言うように惚けたような表情を作る。


「は?」


「気を付けて下さいね?優人、滅茶苦茶強いですから。

気を抜くと……死んじゃいますよ?」


薄く笑って告げた俺に気圧されたのか、一応という顔でハッシュさんは木剣から刃引きの剣に持ち換える。

真剣に換えといた方が良いと思うけどなぁ〜〜。


俺、あんな刃引き(装備)で優人と戦えなんて言われたら1も2も無く逃げ出すね。


最低限核兵器ぐらいは必要だ。 欲を言えば水爆が欲しいな。


昔、ちょっとした仲違いの時に優人をどうやって倒すか検討してみたことが有るが、結果はnotfaundだった。


まぁ、そんなのと戦う事になるなんて御愁傷様という事で。


そんな事を考えているといつの間にか二人が真ん中で対峙している。

模擬戦が始まるのだろう、少し緊張した空気が流れている。


「ちょっと、大丈夫なの?あんな啖呵切って」


咲良が心配して聞いて来るが、俺はその事に関して疑問で一杯だ。


「あれ?武道の時居なかった……って、そうか咲良はダンスだったんだっけ?それじゃあしょうがないな」


あー、それで心配なのか。

ようやく分かった。

確かに優人は対外的には帰宅部だもんな。

実際はキングオブ化けもんなんだけど。


「授業で何があったのよ……」


「武道の最初の時間の時にな?着付けが終わった時点で先生が職員室に呼ばれて自習になったんだよ。

そこでさ、やっぱ男子だから模擬戦しようぜ!!って事になってさ」


中学生独特のノリである。

やっぱ竹刀ってちょっと抗えない魅力あるよね。

まぁ、木刀には負けるけど。


「アホくさ……」


アホくさいのは認めるが咲良に死んだ魚のような目で見られてる事には全力で抗議したい。


「まぁ、聞けよ。 で、そこで初心者の優人が有段者と戦う事になったんだよ……」


その後に俺も戦う事になったけどな。


「何よそれ!?いじめ!?そんなの勝てる訳無いじゃない!」


咲良が憤慨するが、大分的はずれだ。

まぁ、当時優人目立ってたからそれもあったのかな?

優人、自分の事には割りと無頓着だし。


「試合形式は三本勝負でさ、ちゃんと審判も付いたケッコーちゃんとした試合だったんだよ」


つっても剣道経験者が一人で審判やってただけだが。


「ふーん」


咲良は興味無さげに相づちを打つ。

まぁ、武道じゃなくてダンスを選択するくらいだから当然か。


「で、結果は二―〇で優人の勝ち」

ほんっとに可愛げのない勝ち方だと思う。

有段者に華を持たせるとかそーいう配慮はないのかねー。


「何ソレ!?嘘でしょう!?」


だよね?

はー、本当やる気抜けるわー。

最初ちょっと苦戦してたけど即順応して打ち込んでた。

ったく。有段者の人が剣道に打ち込んだ時間返せって話だよな〜。


あっ、俺の戦績?

二―一で俺の負けだったよ?

俺みたいな一般ピープルじゃ相手の油断突いて一本が限界だっちゅうに。


「だから心配するだけムダ」


「へ、へー」

あー、やっぱ引くよね普通。

俺もちょっと引いたわー。


そんな事を話していると向こうでバレインさんが審判をする事を決めており、バレインさんがコールする所だった。


「始め!」


おっとそういや剣道にスキルって無いのかな?

ちょっと見てみよう。


優人の事だからちょっと強くなってたりしてね……。


≪審眼を発動しました≫


――――――――――――


名前 シジマ・ユウト

年齢 17

種族 ヒューマン

職業 学生・勇者

レベル 1

HP 28/28

MP 18/18

攻撃 1

防御 2

俊敏 1


スキル

身代わり1 ゾーン4(全能力五%上昇。時間制限あり) 魔力操作1(魔力を操作しやすくなる) 剣術7(剣使用時に技術補正や攻撃力上昇。レベルにより制限あり) 審眼1


称号

守護の勇者(防御力五%上昇)

無慈悲なる者(無抵抗の相手に攻撃力五%上昇)

天才(全能力五%上昇思考速度上昇)


――――――――――――


吹いた。


思いっきり吹いた。


ちょっと所じゃねぇじゃねぇか!

誰だ!ちょっと強くなってるかもとかふざけた事抜かした奴は!


何かスキルが一杯だな。

てか何だゾーンって!スポーツ選手か!

チートかよ!!

後何気に魔力が1増えてない!?


……。


何か……もう……やる気失せたな……。

もう魔王退治でも魔物退治でも何でも一人で勝手にすればいい……。


魔王は優人に任せて俺は昨今流行りのスローライフでも送ろうかな。


そんな事を考えてる間に二人の様子見が終わったようで優人がすべるように袈裟斬りにする。

ガキン!


優人はそこから音楽でも奏でるように連続で攻撃を仕掛けていく。


流石は模擬戦。

ハッシュさんは受けに徹するようで決して自分からは仕掛けようとしない。


それでもハッシュさんが優勢である事は一目瞭然で、全ての攻撃を余裕を持って受け切り、更には受け止めた剣の重心をズラして優人の体勢を崩したりしている。


あ〜あ、ハッシュさん可哀想に。

唯一の勝機を捨てるなんてさ。


もしかして……と優人のステータスをもう一度見てみると案の定剣術が7から11に上がっていた。


あのドチートめがッ……!

くたばれちくせう。

優人の一番怖い所は異常な精神でもなく思考能力でもければその才能でもない。

成長速度だ。


その圧倒的な成長速度は格上すらも簡単に下す。


ハッシュさんは優人の攻撃に少し焦ったのか力任せに優人を吹き飛ばす。

しかし優人は体勢を崩す事無くまるで自ら間合いを取ったように飛び退る。


「成る程。大体分かった」


この一言と共に優人のギアが一つ上がる。

ゴゥ、という音と共にハッシュに突っ込むと苛烈な攻めに転じる。


自らの防御を一切考えていない攻撃であり、間合いもロングソードの長さ程もない。

そして先程の再現のように全てが防がれる。


だが、それは一見そうであるというだけで内容としては別物だ。

ハッシュは一応全てを防ぎきっているものの、余裕は一切無く、押されているのだ。


攻撃をしないのではなく攻撃出来ない。


更に、優人は戦ってる最中にも関わらずより速く、より重く、より強くなっている。

その間隔は日進月歩というレベルではなくもっとずっと近い。

さっきより今の方が……。

一瞬一瞬。

一撃毎に。


そんな加速的な成長。


生物が辿るべき経験という道を段階ごと吹っ飛ばして突き進む。


それは本来の成長ではない。

むしろ今まであった勘を取り戻すような。

刀がより鋭くなって行くような。


有り得ない成長の仕方だ。


遂に優人の剣がハッシュを捉え、鮮血が飛ぶ。


ハッシュさんは何とか重症を避けるために精一杯引き、代わりにバランスを崩して何度も転がって行く。


優人は「斬った」のだ。

決して当たった皮膚が裂けて血が出たとか、打撲で血を吐いたとかそういう話ではない。


もし、ハッシュが避け損ねていたら胸から下が切り落とされていただろう。

ハッシュが避けられたのは単に勘と、S級冒険者としての身体能力のお陰に過ぎない。

もし、身体能力が将棋の駒のように同条件であったなら、とっくに斬り捨てられていただろう。

数センチの傷から滴り落ちる血水を尻目にハッシュは剣を杖にして立ち上がる。


「読めた……」


そう言ってハッシュが突っ込む事前動作をした瞬間。


雷鳴が轟く。


ピシャッ!ドガァァァン!


ハッシュが雷を落とした訳ではない。

雷を落としたのはバレインだ。


「止めろ。お前は今何をしようとしていた?コレは模擬戦だ。戦闘ではない。忘れるな。もう勝負はついた。勇者の勝ちだ」


厳粛な態度で告げるバレインにハッシュは頭を下げる。


「わりぃ。ついいつもの癖で」

戦闘が常というのも困りもんだな、とハッシュは溜め息を吐く。


そんな二人のやり取りが聞こえて来ない程、ステータスを見て

正也は一人怯えていた。


剣術が32だと!?

上がり過ぎだろ!

このチート野郎!

こんな感じか?、とか呟いて手の平で静電気起こしてんじゃねぇ!

くたばれ主人公!


お前なんか嫌いだ!!

あっち行け!

一人で魔王でも何でも倒してこい!


はー、何はともあれ何とか模擬戦は修了したな。

やれやれ。


「んじゃ、次は正也だ。こっちこい」



あー、すいませんちょっと良く聞いてなかったんでもう一度言って貰えます?


優人の理不尽さに憤っているせいでハッシュさんの言ってる事聞き間違えましたよー。

ツギハマサヤナって聞こえちゃいましてね?

いやー、笑えるな〜。

ハハハハ。


つー訳で、もう一度言って貰えます?

ワンモアプリーズ?


「ほら、何してんだ正也。次はお前の番だ。早く来い」


……。


何ですと!?

イヤイヤイヤ!ご再考の程を!


いやぁー、別に俺が戦わなくても優人だけで撮れ高的には充分だと思うなぁ〜。


別にモブの試合シーン要らなくね?

普通にカットで良くない?


丁度最後ら辺俺の思考とか無くて綺麗に終われそうだったじゃん。

ナニゆえコッチにリターンした?


文字数?

文字数なの?


≪怠け者の天才スロースターターを獲得しました≫


煩いよ!!

気にしてる事言うな!

優人じゃあるまいし!


今、本ッ気でムカついたぞ神さん!

お前ぜってぇぶん殴ってやっからな!?

今決めた!許さねぇ!


優人も怠け者の天才とか口癖の様に言うからな〜。

クソッ。


一応ステータスを見てみるとスロースターターは称号(常時解放)に入っていて効果は次の通りだ。


スロースターター

体力満タン時全能力50%カット。

体力の消耗に応じて通常に戻って行く。

戻り方はレベルに依存する。


まさかのデバフ系!?

嘘だろ!?


言動が悪いだけでこんな究極に要らねぇ称号貰うの!?


キビィんですけど!!

これなら罰の方がまだ遥かに良いよ!!


ごめん神様!!

ぶん殴ってやるとか思ったの取り消すから拒否させて!!

お願い!!

これから善行積むし、神さんじゃなくてちゃんと神様って呼ぶから!!

ね!良いでしょ!?


このままだと死んじゃうーっ!

ムリー!絶対ムリー!


……やべぇ、錯乱してる。


とりあえずコレを理由に模擬戦は止めて保健室行こう。


……まだ俺錯乱してるな。 この後バレインさん達に相談してみると、憐れみの目を向けられのと引き換えに模擬戦は勘弁して貰った。


何か人間としての大切な尊厳が傷付けられた気がした。


人生ってマジキビィ。


つーかコレから異世界生きて行けんの俺!?


魔物コエー。

チート化終了


因みに優人と正也が戦った剣道有段者は中1で中学生大会優勝して姿を眩まし伝説となっている赤月真君です

ご多分に漏れずピカチ○ウ高校に在籍しておりトラウマを抱えて対戦が出来ずそれをヒロインがきっかけで克服してライバルと戦う的なスポーツ漫画主人公な人です


一般ピープルは普通一本も取れません

正也君は優人と一緒に居すぎて感覚がおかしい



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