表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
傾世の暗殺者異世界に物申す  作者: 伊賀良太郎
第1章〜魔王暗殺〜
15/107

15 夢魔の主2

二件のブックマークありがとうごさいました!

今後とも宜しくお願いします!

――――正也 視点――――――――


あれ?


優人の奴どこ行った?


ああ、居た居た。今貴族と話してるな。


見ると優人は数人の貴族と共に楽しそうに談笑中である。


早く帰って来てくんないかな〜。


優人居ないとテーブルマナーとか限界なんすけど……。


てか現代人にテーブルマナーを求めるとか、高望みし過ぎだと思うの。


ん?何故優人に頼るかって?


そんなもの優人が出来るからに決まってんだろ。


もし、俺が何故優人がテーブルマナーを覚えてるのかって聞かれたら嬉々としてこう答えよう。


優人だからだ!!


これ以上の説得力有りまくりの説明は他には無いね。


そして願わくばそいつにはもう一つ質問をしてもらいたい。


何故優人は何でも出来るのか、と。


そしてその質問には俺はこう答えたい。


主人公だからだ!!


そう、優人は主人公なのだ。


ダーク系主人公。


日夜GALのゲームに参加し、命を賭けて戦ってきた。


世界を制服しかけて財閥潰したヴァンパイアとか、日夜怪異の類いと闘い続ける28代目風魔小太郎(見込み)とか、ここら一帯を締めるヤンキーとか、魔法少女とか、影の世界にて戦い皆を守っている(自称)光の騎士の真っ黒コーデとか、モブ顔のハーレムとか。


そんな主人公のインフレとか、カオスとか呼ばれてる光柱(ピカチ○ウじゃないよ。ひかりばしらね)高等学校で(本人は特に興味はなさそうだが)キングオブ主人公の名を欲しいままにしている。


因みに光柱で一番権力を持ってるのは教員でも生徒会長でも無い。


前述の全ての弱味とジェノサイドブラック(クラスでの優人の微笑みのあだ名)を持つ優人である。


ここまで来て俺が何を言いたいのか分かったか?


ん?


主人公の友達を持つ事の大変さ?


それもある。


実際ダーク系の主人公の親友ポジは半分は死ぬ運命にあるしな。


まぁ、俺が真に何を言いたいのかって言うとだ。

ストーリー変わり過ぎじゃね?


なぁ、お神さんや。


優人、GALのゲームで頑張って頭脳戦して来たじゃん。


内容的にはそれ一直線のはずじゃん?


それをいきなり異世界転移ってどうよ。


何なの?


打ち切りなの?


キャラの使い回しは好感度下げるよ?


つーか、俺の努力とかどうなるわけ?


俺さ〜一生懸命死ぬ前の台詞とかさ〜最後の戦いに赴く優人にかける言葉とか練習したんだよ!?


それを……異世界転移って……。


バカじゃないの?


母さんに「アンタ何やってんの?」って心配するような目で言われた時の俺の時間返せよ!


ほんっっと、やってられない。


まぁいい。話を戻すとしよう。


優人がなぜダークなのか。


ダーク系に良くある容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能の完璧超人の優人であるが、問題はそこではない。


精神がちょっとイカれてるのだ。


イカれてるって言葉は良くないな。


異常だな、異常。


……一緒か。


俺が優人を異常だと思った訳にはこんな逸話があるからなんだよ。


昔、俺が必死こいて学園アイドルの宮崎さんを海に誘ったんだ。


まぁ、俺に付いて来たんじゃなくて優人に付いて来たんだけど……。


ちくせう。


重要なのはそこじゃない。


優人が料理の準備してる間に他の三人でジュースとか紙コップとか買い出しに行ったんだよ。


あっ、料理はもちろん優人がつくったよ。


あいつスコーンだとかマリネとかパエリアとか作れるから。


まぁ待て、驚くのはそこじゃない。


凄いのはそれを全て家庭料理と言い張る所だ。


お前それぜってぇ違うからな。


少なくとも俺は認めん。


そんな横文字が家庭料理で通用するのは上流階級だけだ。


話がそれた。


で、買い出しの途中で宮崎さんが男二人にナンパされたんだよ。


それがしつこい男でさ〜。


こんな冴えない男より俺らと遊ばね?


ってずっと言って来んの。


悪かったな!冴えない男で!


結果、ナンパ男二人はどうなったか。


うん、一も二も無く優人にボコボコにされた。


俺だって頑張ったんだけどね。


二度目だが凄いのはそこじゃない。


そして乙女の表情でお礼を述べる宮崎さんににこやかに対応する傍ら優人はこっそり呟いたんだ。


勿論、普通は皆に聞こえないような小さな声だったけど、隣に居た俺にはギリギリ聞こえたんだ。


「あれ?咲良じゃなかったんだ……。じゃ、どうでも良かったな」


……俺は決意した。


「いや、咲良も自分の隣でナンパされ続けるのは(自尊心的に)不快だろうし、この子も確か正也のお気に入りだったよな。じゃ、問題ないか」


俺たちは敵を作ってはならない。


破壊神(優人)は加減を知らない……。


優人は咲良をトラブルメーカーだとかトラブル生産工場だとか言うけれど。


俺は咲良が持ってきたトラブルを片っ端から再起不能に叩き潰す優人も優人だと思う。


俺たちがいじめられたらと思うとぞっとする。


案外優人なら自主退学ぐらいまでなら追い込めると思うんだ……。


こんな風に俺たちはダーク系の話まぁ、百歩譲って学園ものだったはずだ。

それを異世界転移ってシフトチェンジも過ぎると思うんだけど。


まぁ、今回の事件(異世界転移)もどうせ咲良が引き寄せたんだろうし、それなら直ぐに優人が解決しちゃうよね。


咲良がトラブルを引き寄せて優人が解決する。


で、俺は主人公親友ポジ。


自分で言ってて悲しくなるけどこれが俺たちのスタイルだ。


優人が今貴族と話してるのはきっと俺たちの為なんだろう。


ただ……俺たちを心配してるなら今すぐこっちに来てテーブルマナーを教えて欲しいと切に思う。



――――優人 視点――――――――



貴族に導かれて歩いていく。


廊下も贅の限りを尽くしたような造りになっており、この国の対外に対する見栄が見え隠れする。


「こちらです。ゆっくりとお楽しみ下さい」


止まったのは大きくアーチになった三メートル近くある大きな扉である。


流石に謁見室程ではないが、これ程の大きさともなると中が余り大きくなくては釣り合いが取れずかえって滑稽に映るだろうから中もそこそこの広さがあるだろう事は容易に予想がつく。


門の前の二人の衛兵が扉を開ける。


恐らく特別仕様だな。


国力を見せ付けようとでも?


慣れてないのがバレバレであるし、特別措置だとしてもここでバレるような連度の低さでは問題だろう。


特に一番の決め手は、後ろにいる王様だか何だかがドヤ顔をしている事である。


基本、コイツらには頼らない方がいいな。


なんか頭悪そうだし。


ガチャリ。


扉が開き奥が見通せるようになる。


奥行きはテラスまで50メートル程であり、立食形式のテーブルが所々に分布している。


9、10、11人かまぁまぁの人数だな。


後ろにいる人数も合わせて圧迫感を感じさせない程度でも結構ギリギリじゃないか?


それだけ注目度が高いって事だな。


これなら俺たちの情報をチップにしたとしても行けるか?


物は試しだ。


いざとなればこの程度どうとでもなる。


廊下の窓で確認したがここは二階。


人の背を含めれば1メートルもない。


先に飛び降りて二人を迎えるような形で脱出が可能だ。


兵士とかもあまり強そうではない。


隙を突けばいくらでも倒せそうだ。


コイツが居なければ、だが。


視線をそこに向ければイテナがいる。


彼の表情からは全く情報が読み取る事は出来ない。


チッ。


やっぱり早くコイツに対しての情報が欲しい。


コイツに対してどう接するにしてもコイツの情報が無ければ動けないな。


媚びへつらうにしてもそれが不快だ、と言われて殺されては元も子もない。


一先ずコイツの情報が優先度一位。

さて、そのための貴族は……。


アイツだな。


目星を付けたのは他の貴族より少し高級そうな服を着て、数人の取り巻きを連れた大貴族と思わしき者である。


ツカツカツカ。


「こんにちは」


いきなり歩いて話し掛けるのは少々礼を欠いた行動だが、これで注意を二人からこちらに反らす事ができる。


日本語が通じる事に感謝しかないな。


どうやら魔法の力だか何だかで勇者には標準装備らしい。


「ブラームス卿に対し無礼だぞ!貴様!」


俺の礼を欠いた行動に取り巻きAがいきり立つ。


普通なら1歩下がってしまうような鬼の形相だったが俺にとって怖さは皆無だ。


それよりも感謝が先に出そうになる気持ちを押さえつけなければならなかった。


「よせ、済まぬな。しかしそなたも慎みを持って行動せよ」


つまり、大々的にこちらの無知を責める事によって自分の部下の失態を隠そうって腹だ。


バカが。


その程度で追及を免れるとでも?


そんな事俺がする訳ないだろう。


「いえいえ、現在私どもは王城に居候の身。貴族の方をなじろう等と思いませんよ」


言外にお前らだってそうだろう、と匂わせ強引に貸し一を作る。


相手の台詞の後半は完全無視だ。


今の俺の言った事を意訳すれば。


まさか、貴方達も居候の癖に私に難癖なんて付けないですよね?


といった所だ。


こういう場(社交界)は王が貴族に自分の方が立場が上である事を示し、強引に貸しを作る事もその内だ。


だから当然王家に借りもあるはず。


まぁ、一人が駄目だとしても二人もいるし、特に一人は立場弱いから取り巻くんだしな。


しかし、多くはなじらない。


トントン位で収めといてやる、という事を見せるのである。


これを全部ひっくるめて貸し一という訳である。


何せこれからお願いをするのである。


お願いの前にお礼をするのは常識だ。


そうすれば断りづらくなるからな。


「今回、話し掛けたのはお願いがあったからなのです。聞いてくれませんか?」


お願いするのを止められない内にお願いがある事を告げる。


お願いを断る事も相手に借りを作るのだ。


もう既に借金してるんだ。


まさか断らないよね?


「それは、お願いを聞いてみないとなんとも」


よし。


貸しを作るのも良いが、今回はイテナの情報を得ることが第一だからな。


「あの方の事なのですが」


とイテナを指しながら続ける。


「実はあの方のみ私達とは違う場所から召喚されて居りまして全く人となりが分からないのです。調べて貰えませんか?」


連携が取れなければ魔王を倒せないかもしれません。


と、言外に脅迫する。


「しかし、勝手に調べるのはやはりな……」


ごねて妥協を引き出す気だな。


そのままやってもいいが、ここは花を持たしてやろう。


取り巻きに意地を張られてこの話がご破算になっても困る。


「ついでに私達も調べて貰って結構です。ただし、あの方について調べた事は過程も含めて全て報告をお願いします」


私は勝手に調べられても構いませんけど?


という態度である。


「それなら私にツテがあります!」


よし、良く迂闊にもブラームスが答える前に提案してくれた。


偉いぞ取り巻きB。

ぜってーコイツバカだわ。


こういう取り巻きってのは取り巻いてる奴のごますりの時点で思考停止するからな。


しかも取り巻きが多ければ多い程功績を得るために早く意見言う必要が出てくる。


必然、そうなればボロが出やすくなる。


「そのツテとは?」


ブラームスが何か言う前にゴリ押しする。


話を進めて断りにくくするためだ。


「私、現在別件にて、『夢魔』を使役しておりまして、そちらをお使い頂ければ」


少しためたような言い方だな。


それだけ凄いという事か?


「なんと!?あの『双龍』と並ぶと謳われる!?」

教えてくれてありがとう取り巻きA。


凄い事が分かれば後は簡単だ。


「私は無知故に知りませんがそんなに凄いのですか?」


こうやって自尊心をくすぐってやれば……。


「当然だ!『夢魔』と言えば暗殺においてはS級すらも仕留め、調査においては並ぶ者は居ないとまで言われ……」


ほら、喋れ喋れ。


喋る程に断る事は難しくなっていくからな。


ここまで話しといてそれ?という奴である。


こういう所で断れる程人間は強くない。


夢魔の自慢話が大体終わると止めに移る。


「では、調査の件。宜しくお願いしますね」


「うっ、分かった」


俺としては微笑んだだけなんだが何故か目の前のブラームスは少し怯えていた。


「ああ、私としましてはある程度以上の権力者を挟む事をお勧めします。そうすれば被害は少なくなるでしょうから」


ん?という顔をされたが教えてやる義理はない。


話さなかったら全滅するだけだろうし。


誰だって過去を探られるなんて嫌な物だ。


よし。


これでイテナの方はクリアした訳だ。


次の優先順位とすれば草だな。


今日中に味方を作っておく必要がある。


さて、どうするかな……。

魔王の話はメルトの話と絡めて見た方が面白いと思うので今回はお休みします


因みにというかどうでもいい裏設定ですが


正也は実は別に主人公の親友ポジじゃなくて

立派なメタ系ご都合主義主人公です


本来は世界制服を企む魔法使いが咲良を狙って来るのを正也が護りながら成長していくというストーリーであり


何故そのイベントが起きていないかと言えば、

優人がヤクザさんに頼んでぶっ倒して貰ってるからですね


優人がキングオブ主人公と言われてる原因は二つの組織を敵に回してる辺りからじゃないでしょうか


火を吹く筒の魔術最強です


で、神が二人を欲しがっていたのは主人公とヒロインだったからであり、主人公の親友ポジでお情けで連れてってやるかって連れて来たのが一番ヤバい奴でした


だから神は優人を苦しめて二人から自分の意志で異世界に来たっていうことを二人に確認させて優人はほぼ無視だった訳ですね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ