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帝国の栄華  作者: ロンメル
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1939年九月、稲葉と会談して再びインドネシアの独立を要求したが断られた。翌日、マレー半島から大挙として帝国陸海軍がスマトラ島に雪崩込んだ。九三式中戦車(III号戦車j)九五式軽戦車、九二式装輪装甲車(BA10改、45ミリ砲を短砲身七五ミリ砲に換装)を中核とした機甲部隊と九四式歩兵戦闘車(M3ハーフトラック改、垂直の装甲板を斜めにした)と九三式四輪機動車に乗った機械化歩兵が攻め込んだ。

「前進!」

九三式四輪機動車の車上で怒鳴った。偵察小隊は二両の九二式装輪装甲車と一両の九四式歩兵戦闘車、四両の九三式四輪機動車で偵察に出た。歩兵三個分隊と装甲車二両、歩兵分隊は分隊長が九三式短機関銃(MP40)を装備し、五名が三八式歩兵銃、一名が九七式対戦車無反動砲と九三式短機関銃、一名が九六式軽機関銃を持っていた。又火力支援分隊は九七式汎用機関銃二丁と八九式擲弾筒を一門、普通の歩兵が一名と分隊長だった。根岸少尉の偵察小隊はジャングルの中を進んでいた。タタタっと軽い銃声が響いた。

「周囲警戒!総員下車!」

と告げると自らは銃架の十二・七mm重機関銃を構えた。

「二時方向に敵兵!」

ドッドッド!薬莢が外に出されて弾が飛んでいく。

「擲弾筒、発射!」

擲弾筒が敵陣を吹き飛ばした。

「大隊本部へ。こちら偵察小隊、敵斥候隊と交戦しました。」

「さらに前進せよ!」

この戦争は圧勝だった。あらかじめ多数の戦術爆撃機と自走砲兵によって吹き飛ばされた大地を機械化された偵察部隊が進み、抵抗する物は殺していったからだ。更に頑強な抵抗には機甲部隊を投入した。結局オランダは降伏を選択、一週間戦争は終わりを告げ、日本軍のさらなる機械化を推し進めることとなった。

「この、1939年、九月十七日、インドネシアは三百五十年のオランダの支配から解放された!」

独立宣言が読まれる。その日のうちに日本インドネシア軍事同盟が結ばれた。更なる石油の獲得に大いに沸く日本を尻目に遂に村松率いるソ連はフィンランドへ侵攻した。日本はフィンランドへ義勇航空軍を派遣した。九九式戦闘機隼、九八式重爆撃機(B17改)が送り込まれた。九八式はエンジンをR3350に変えており航続距離は4900キロまで向上し、爆弾搭載量は最大で6トンになった。更に陸上戦力も第二歩兵師団、第五機甲師団、第四重砲兵旅団の二個師団、一個旅団が派遣された。重砲兵旅団は牽引式の榴弾砲やカノン砲を装備していたがその他部隊の師団砲は自走砲だった。派遣フィンランド軍の司令官は山下奉文中将だった。他にドイツも兵力を派遣したり、イギリスは空軍を送り込んで支援した。その頃の帝国陸軍は組織の最編成が終わっていた。八名で分隊をつくり、五個分隊で小隊を組む、更に五個小隊で中隊、五個中隊で大隊、二個大隊と支援の五個中隊で連隊、二個連隊で旅団、三個旅団で師団を構成した。派遣軍は翌年の1940年一月にフィンランドに入った。最初の活動はレニングラード爆撃である。百二十の九八式重爆撃機、即ち日本の戦略爆撃機の三分の一がフィンランドへ派遣されておりヘルシンキの基地から片道400キロを飛行しレニングラードを爆撃するのだ。ドイツのBf109やスーパーマリンスピットファイアは航続距離外なので護衛は四〇機の隼だった。史実の隼と違い主翼を二桁構造にしたため十二・七ミリのM2を四丁搭載し、機首二丁、主翼二丁、四丁と射撃が切り換えられる用になっていた。落下式増槽をつけて発進した隼は九八式重爆の後上方に位置した。敵は全く予想していなかったのか一機の戦闘機とも出くわさずにレニングラード上空に侵入できた。一機六トン、合計七百二十トンの爆弾がレニングラード市街地に降り注いだがソ連軍は反応出来なかった。

「総統閣下、我陸軍戦略航空軍がレニングラード爆撃を敢行し多数の建物を破壊したとのことです。」

水平絨毯爆撃で瓦礫の山と化したレニングラードの空軍基地は翌日訪れた爆撃隊に三十機のi16を送り込んだ。最高速度、旋回性能で隼に大きく劣るi16が見えた。

「隼隊に告ぐ、敵三十機余りが爆撃隊下方より上昇中につき全機迎撃せよ!」

隊長の声が無線で聞こえてくる。河口軍曹は陸軍航空隊員でこれが初陣である。

「よし!」

と心で言うと増槽を投下して急降下した。高性能無線が搭載されているためペアと連絡が取りやすいのだ。満州事変以降空戦が無いため殆どのパイロットが初陣である。高度5千で旋回戦に入る。自動空戦フラップを使う。翼面荷重が少ないためぐいぐい内側に喰いこんだ。程なくして敵機が照準環に収まる。四丁で乱射した。敵の手前で弾が垂れてしまっていた。そこで上空から降下してきた隊長が胴体機銃二丁で風防を撃ち抜いて仕留めた。隊長を始め少数のベテランパイロットが撃墜を続けていた。ふと見るとi15が上がってくる。複葉のこいつなら屠れそうだ。と思って気付かれる前に後上方についた。

「河口、十分に接近してから撃て。ぶつかるまで近寄るんだ。」

と無線でアドバイスされたのでその通り照準環に収めると操縦桿の発射レバーを引いた。タタタタタ、機銃が逸れていく。

「河口、滑ってるぞ。体勢を立て直せ!」

横滑りしていたのだ。慌てて水平に機体を戻すと敵は右旋回に入っていた。

「くそが!」

同じ右旋回に入る。ものすごいGが襲ってきた。背骨が折れそうだ。しかし隼は格闘戦なら世界一だ。再び照準すると四丁乱射しながら突っ込んだ。敵が火を吹いた。初撃墜である。後ろを振り返ると機体がぴたりと張り付いていた。左旋回で撒こうとする。

「やめろ!墜ちるぞ!」

分隊長の声ではっとして高度計を見ると400mを切っていた。後ろの機体は分隊長で初撃墜を暖かく見守ってくれていたようだ。

「敵機は追い払った。直掩に戻れ。」

隊長の指示に従った。その日二回目の爆撃でレニングラードは後方兵站基地としての能力を失った。そのまま日本陸軍はフィンランドのマンネルハイム線の塹壕陣地に派遣された。本来大粛清で殺されていたトゥハチェフスキー元帥がカレリア地峡の突破を命じ続けていた。

「敵兵の突撃を確認!」

「テー!」

自走ロケットシステム、自走砲が遠距離から敵を殺していく。

「すげえな、砲兵隊は、敵が次々と倒れていくぜ。」

と塹壕から顔を出して部下に語る。付近には二個対戦車小隊の九六式対戦車砲が控えていた。イギリスの17ポンド砲そのままである。

「テッ!」

ドォン、榴弾が発射される。

「早くしろ。射撃用意急げ!」

対空用の4連装12・7ミリ機関銃も用意された。待機壕から塹壕へ出てきた兵士たちは素早くボルトを操作して弾を込めた。

「引き付けろ。まだだ・・・」

更に接近してきた。二百米も無い。百、五十、今だ!

「今だ、撃ち方始め!」

サブマシンガンの引金を引いた。薬莢が排出される。その他火器も一斉に射撃を開始した。

「手榴弾!」

誰かが叫んで投擲した。

「撃て撃て!」

擲弾筒、機関銃、小銃、手榴弾をもって反撃を行ったがいかんせん数が多い。その内BT7が現れた。

「敵戦車!」

直ぐに分隊のバズーカ兵が構えた。助手が素早くロケットを装填する。塹壕から無反動砲を出した。これは塹壕内でバックブラストが起きるのを防ぐためた。

「無反動砲!」

バックブラストが巻き起こりロケットが発射された。

「戦車撃破!」

「撃て撃て!敵を通すな!」

「後方より対空機関砲の援護射撃!」

九八式対空自走砲、九四式歩兵戦闘車の荷台に十二・七ミリ機銃四連装を装備した車両だ。次第に敵の攻勢も弱まってきた。

「シュトゥーカ!」

味方のドイツ軍戦術爆撃機だ。敵の援護射撃をしていた機関銃陣地を吹き飛ばした。

「前進用意!反攻作戦に出るぞ!」

その場に四輪機動車が無い。

「戦車跨乗!前進!」

新型戦車がやって来たのでそれの上に乗る。新しく送られてきたのは九九式中戦車で今年採用されたばかりの戦車だ。対戦車砲の17ポンド砲を主砲に用いたシャーマンファイアフライの履帯をクリスティー式に変えてエンジンもV2に変えたものである。全員いることを確認するとソ連軍の塹壕に突撃していった。ソ連軍の45ミリ対戦車砲の直撃を跳ね返して塹壕の手前まで来た。

「展開!」

車体機関銃の援護の中塹壕に滑り込んだ。敵は既に後退した後らしい。根岸自身が先頭に立った。その後ろに小銃を抱えた歩兵と軽機関銃兵、最後尾に無反動砲兵を置いた。曲がり角でまず様子を見る。続いて短機関銃を構えたまま手榴弾を投げた。爆発と同時に角を曲がる。敵がいたので一連射で仕留めた。

「進め!」

戦車や装甲車の支援を受けて塹壕を制圧した。ソ連軍はこの敗北を受けて更なる増援をレニングラードへと派遣した。

引き続き、登場させたい、これは必須と言う兵器を教えて下さい、感想で受付中です。軍事知識がそこまで深くないのでご協力頂けたらありがたいです。

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