表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サー・マジョ  作者: さかな
第一部 異世界の魔女
19/22

018 異世界の魔女 エリスの想い、織姫の過去

 

 

 

 

 ジョナサンとアヴァンの元を去った織姫は一人、ある場所へと向っていた。

 それは自分の中にある疑念を晴らすための行動であった。その行動が自分の心を傷つけてしまう結果になる事を知っているのに、それでも織姫はその足を止める事はなかった。


 そして今、織姫はある場所の扉の前にいる。そこは


 謁見の間。


 客人が来ているわけでもない今の状況で、この場所に誰かがいるとは考えづらい。だが織姫はそんな謁見の間の前で立ち止まり、一つ息を吸った。

 そして大きく聳え立つその扉を開けたのだった。


「やっぱりここにいたんだね、エリス」


 謁見の間の中央、玉座の横で立ち尽くしている少女。そんな少女は玉座の手すりに触れ、愁いているような表情をみせていた。

 そんな少女の名前を呼ぶ織姫。その声に気がついたのか、少女は織姫へと視線を向けた。


「どうなさったのですか織姫さん。こんな誰もいない場所へ一人でだなんて」


「上っ面のその笑顔、凄くムカつく。もうエリスが何を考えてるのか聞いたから、その胡散臭い笑顔やめたら?」


 無表情だがエリスを睨んでいる表情にも見える織姫が言う。そんな織姫の言葉を聞いたエリスは、一瞬俯きそして次に顔を上げた時には無表情になっていた。

 そんな二人が対峙し、物語の結末を話し始める。


「そうですか。きっとアヴァンから聞いたのでしょう。それで、その真実を知って織姫さんは私に何を言いに来たのですか?」


 そう言うエリスへとゆっくり近づいていく織姫。そして謁見の間の扉が閉じられた。


「私はね、別にエリスが私を道具扱いしてても良いって思ったんだ。元々、ここに来たのだって依頼があったからだし。それってさ、双方にメリットとデメリットがあっていわば公平って事。だけど、そんな風に思ってたって私達は下請けで、ちゃんと考えてみればエリス達のほうが儲け分が多い。だから私はそんな働いていたら当たり前に襲い掛かる状況に興味はない。それでも……」


 玉座がある階段の目の前で止まり、エリスを見上げながら織姫は叫んだ。


「アヴァンの気持ちを裏切った事だけは許せないっ!!!!」


 その声は謁見の間の中で響き渡り反響した。そんな木霊のような織姫の声が消えた時、エリスは小さく微笑み


「アヴァンの気持ち? 私がそれを裏切ったと?」


「裏切ったじゃねぇかよっ!! アヴァンはエリスの剣になるって、もっともっとエリスの夢の為に強くなるって……。そんな風に言ってたアヴァンの気持ちをアンタは裏切ったんだっ!!」


 言い終わる織姫の息が少し上がっていた。そしてアヴァンの気持ちを代弁するかのように言う織姫。

 アヴァンとジョナサンの元を去った時の用事とはこの事だったのだ。それは【ティファレ】の丘でアヴァンち決意した、エリスの本心を聞くという事。


 そんな状況が現実のものとなっていて、それでも自分の気持ち、そしてアヴァンの気持ちが伝わらないことに少しの苛立ちを感じている織姫。

 そしてエリスは


「私は裏切ってなんていないわ。私の夢は四大種族の統一。確かに昔の私は無血で統一を考えていましたわ。だけど、成長するにあたって、大人達の言葉を聞けば聞くほど、そんな事は無理なのだと理解しました。だけど自分の描いた夢は諦められない。そして考え付いた答えが、力での統一。そこまでしなきゃ、四大種族の統一なんて不可能な事ですの。どんなに私の心が荒んだとしても、どんなにこの手を血で染めようとも、私は自分の夢を必ず叶えてみせますわ」


 エリスの瞳は決意を曲げぬ者の瞳で、そして何よりもこの世界を愁いている者の瞳をしていた。

 そんな真剣で真っ直ぐなエリスの瞳を、織姫は静かに見つめる事しか出来ないでいった。


「織姫さん。貴女はアヴァンの気持ちと仰いましたわよね? なら貴女にならアヴァンの気持ちが理解できていると本当に思えますの……? 私は未だにアヴァンの真意なんて見えていませんわ……。幼少の頃からの長い付き合い。それでも私はアヴァンの事なんて何も分からないっ!! 私でも分からないというのに、数日だけの付き合いでしかない異世界の魔女にアヴァンの何が分かると言うのですかっ!!」


 エリスの怒号が響く。その声は織姫の叫び同様に反響し、そしてその言葉の重みを織姫は感じ取っていた。


(確かに私は、ここに来て数日しか経ってない……。アヴァンの気持ちを本人から聞いただけで、それ以外、私はアヴァンの事なんて何も分からない……)


「アヴァンの想いを報わせる為に貴女は戦わなかったと聞いています。ですがそれは、貴女がただただ逃げただけじゃないのですかっ!? 貴女は救える者を目の前にして無様に怯え、逃げ出したのではないのですかっ!?」


 エリスの言葉を聞いた織姫は俯き、何かを思い出すようにして頭を抱えた。


(違う……、違う……。私はアヴァンを助けたかった……。だけどアヴァンはそれを拒んで、私は昔のように何もできなかった……。そう、あの時みたいに)


 織姫は過去の記憶の中へと誘われる。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 それは昔の話。織姫が10歳の時の悲しい記憶。

 織姫の家族は4人家族だった。父に母、織姫に妹。そんな幸せな家族は毎日のように笑い、笑顔が絶えない家族であった。


 普通の家庭と言ってしまったらそうなるのかも知れないが、織姫にとっては他のどんな家族よりも幸せな居場所なのだと思っていたのだ。

 だが、悲劇という名も無い物語とは突然訪れるのであった。


 その事件は家族での旅行の時に起こった。

 帰り道の途中、居眠りをしていたトラックとの正面衝突。その衝撃は普通乗用車など簡単に破壊できてしまうくらいの衝撃で、普通ならば家族四人全員死亡という現実が迫るはずだった。だが


「い、いたいよぉぉぉ……、お父さん……、お母さん……」


 車内で傷を負いながらも意識がある織姫の悲痛な声。そんな小さな声が聞こえたのか母親が織姫へと


「お、織姫……? 痛いよね……。だ、だけど大丈夫だから……。絶対に皆助かるから……」


 現状の把握が出来ているのか織姫の母親は冷静に織姫へと言い聞かせる。

 そんな織姫の横には頭から血を流し気を失ってしまっている妹の理名りなの姿。そして運転性にも気を失っている父親の姿があった。

 そんな中、意識を保てているのは織姫と母親だけだった。


「お、お母さん……。どうなってるの……?」


 震える声で今の状況を母親へと聞く織姫。そんな織姫が辺りを見渡した。

 そこは、潰れてしまった車の車内で、意識を失ってしまっている父と妹の体は無事であった。だが、意識のある母の足は車の内装に挟まれ身動きが取れない状態になっていた。


「いい、織姫。後ろの隙間から外に出て、助けを呼んでくるの」


「やだよぉ……。出来ないよぉ……」


「しっかりしなさい織姫っ!! 貴女なら絶対に出来るわ。だって織姫はお姉ちゃんなんだもの」


 母の怒声と優しい笑み。それが織姫の心をを強くさせた。そして泣いていた織姫は涙を止め、流れてしまっている鼻水を啜る。


「良い子ね織姫。織姫だったら絶対に大丈夫だからね」


 そう言い母親は動かせない体のまま精一杯腕を伸ばし織姫の頭を優しく撫でた。その温もりを感じ織姫は車の外へと脱出した。

 そして車内から出た織姫の瞳に映る惨劇。


 やっとの思いで外に出た織姫の体はボロボロで、額からは血を流し、腰からも多くの血を流していた。

 そんな織姫の瞳には無残な姿になっている乗用車と、ぶつかった時の衝撃ではじき出されてしまった壁にぶつかるトラック。


 夢なら覚めて欲しい。と願いながらも織姫の瞳に映っているのはまぎれもなく現実で、だからこそ織姫は怪我を負っていて痛い体を動かし、大切な家族を助ける為に人を探す。

 だが、事故現場近くを通る車の姿は無く、織姫の小さな叫び声だけが木霊する。


 そんな状況が数分経った時、一台の車が織姫の前へと現れた。

 そして事故に気がついたのか、運転手は車を止め外へと出てくる。そして目の前の血だらけの少女を目にし、慌てながら少女へと近づいていく。


「ど、どうしたんだっ!? 何があったんだ!?」


「お、お兄さん……。お願い、皆を助けて……っ!!」


 気力だけで待ち続けていたのだろう。運転手の男の存在を確認すると、織姫は力なく膝から崩れ落ちた。

 そんな織姫の身体を抱き寄せる運転手。そして織姫は自分の家族が居る場所を指差しながら


「あ、あそこに、お父さんとお母さんと妹がいるの……。お願い、助け━━」


 織姫の言葉を遮るように閃光が走った。それと同時に耳を抉るような大きな爆発音。そして大きく上がる火柱。

 それは織姫の家族の最期だという証明になり、ガソリンに引火して爆発してしまったという現実を幼い織姫へと突きつけた。


 その白色から赤色へとユラユラと色を変える炎。その炎を瞳に映す織姫は自然と運転手の身体から離れ、ゆっくりと歩き出す。


「お母さん……? お父さん……? 理名……?」


 自分の家族の呼びながら、フラフラと歩く織姫。そんな織姫の身体を運転手が制止した。

 そして、運転手というこの世界に存在し続ける温もりを感じ、織姫の脳裏に母親の最後の言葉と温もりがフラッシュバックする。その瞬間


「離して……、離してよっ!! あそこに母さんとお父さんと理名がいるのっ!!!!」


 運転手の腕の中で暴れ狂う織姫。だが大人の男の力に勝てるわけでもなく、織姫は暴れ続けながら


「お母さんっ!!!! お父さんっ!!!! 理名っ!!!! いや……、いやああああああああああああっ!!!!」

 

 

 

 ◆

 

 

 

「……うっ!!」


 吐き気を催してしまったのか、織姫は自分の口を手で押さえながら膝を折った。

 そんな織姫の姿を見ているエリスは無表情のままで、自分が言った事が正しいのだと信じ続けているような表情だった。


 そして自分の過去をエリスの言葉で思い出してしまった織姫は、その苦痛を表情に表していた。


「どうしたのです? 気分が優れないように見えますが。もしかして自分の無力さを感じ取り、アヴァンだけではなく、この私からも逃げ出したいと思ってしまったのですか?」


 弱りきった織姫へと止めを誘うとしているエリス。だがその時、謁見の間の大きな扉が開かれた。


「ここにおられたのですかエリス様っ!!」


 謁見の間へと入って来たのはエルフ領王国騎士団副団長のザガンだった。

 ザガンの表情は切羽詰っていて、今の織姫とエリスの状況を理解できる程の余裕は無かった。

 そんなザガンへとエリスは


「どうしたのですか騒々しい」


「申し上げます。【アスタリア】上空に魔女トウカが現れましたっ!!」


(トウカ……?)


 ザガンの言葉を聞いた瞬間に織姫の表情が変わる。一瞬その瞳を大きく見開いたが、その時間は刹那ですぐに織姫の表情は険しいものへと変わった。

 そして今まで苦しんでいた身体を無理矢理に起し立ち上がる。そんな織姫動きに不信を覚えたのかザガンは


「ど、どうなされた織姫殿? 随分気分が優れていないようだが……」


 織姫の心配をし、ザガンは織姫へと近づく。だが


「おいエリス……。トウカは私が殺る」


 織姫からは夥しい質量の殺気が滲み出ていて、ザガンには触れることすら出来なかった。

 そんな織姫の視線を浴びているエリスは笑う。


「あははははは。今の貴女にいったい何が出来ると言うのですか? 心がもう少しで折れてしまうそうな貴女がトウカを殺す? 本当に今の貴女は滑稽ですわ。今の貴女は自分が言っている言葉の意味を理解しているのですか? その言葉の意味は、このエルフ領【アスタリア】の住民全ての命を背負うという事になりますのよ」


 笑みが消え織姫を睨みつけるエリス。だが、織姫はそんなエリスへと冷静に答えた。


「何言ってんだ。私が一人で戦ったほうがエリスにもメリットがあるんだよ」


「私にメリット……?」


「私の考えはこうだ。トウカの意識を私に向かせる、その間に騎士団を総動員して住民の避難をおこなう。これだけじゃ私がトウカに負けた時、【アスタリア】が終わってしまうとエリスなら考える。だけど、私はこんなんでも魔女だ。魔女対魔女。そんな戦いでトウカが傷を負わない事なんて無い。そして住人を非難させている間に騎士団は傷ついたトウカ討伐の準備をすればいい。まぁ要するに、私が囮になるってことだ」


 言い終わると無表情に近い微笑を浮かべる織姫。そして織姫の言葉を聞いたエリスは口篭る。

 それは織姫の言っている事が今の状況で一番、死者を出さないやり方だからだった。どんなに力で統一を目指しているエリスであってもエルフ領の民の命を天秤にかけてしまったら、織姫一人の命の方が何倍も軽い。


「分かりましたわ……。ザガン、至急騎士団を総動員し【アスタリア】の住民の非難を開始しなさい」


 織姫のの意見を呑んだエリスは一瞬拳を握り悔しい思いを露わにしたがそれは刹那の時間で、すぐさま姫の顔に戻りザガンへと命令する。

 だだ、ザガンは今の状況を見てエリスに異見するのであった。


「待ってくださいエリス様っ!! 何故、織姫殿を一人で戦わせるのですっ!! 私達騎士団の力が信用なら無いのですかっ!? それに今の織姫殿は少しばかり体調が芳しくない様子ですっ!! だからこそ私達騎士団も━━」


「いいんだよ、ザガン」


 ザガンの言葉を遮る織姫。そんな織姫はザガンの顔を見ながら言う。


「私は異世界の存在で、この世界の存在じゃない。だからさ、私だけが傷つくのが一番なんだよ。それにザガンも言ってたじゃん、異世界の魔女がって……。そんな風に言われてもさ、私は皆を守りたい。今度こそ、自分の大切な家族を守りたいんだ。だから、ザガンも自分の大切な存在をちゃんと守りなよ」


「織姫殿……?」


 そう言う織姫はザガンの横を通り過ぎ、謁見の間から出ようとした。だが、素直に織姫は謁見の間から出る事が出来ず。その場に来た者達がいた。


「何一人でカッコつけてるんや、織姫はん」


「そうだぞ織姫。戦えなくても共として渇を入れることくらいは私にだって出来るぞ」


 ジョナサンとアヴァンだった。

 大怪我をしているアヴァンは足を引きずりながらもゆっくりと前へと進む。そんなアヴァンの肩に乗っているジョナサンは紛れもない鬼畜なオッサンだった。

 だが、そんな二人は笑っていて、その笑顔を見た織姫は何も言い返せない。


「何を黙っているのだ織姫? そんな死んだ者が目の前に現れたような表情は止めろ。というか、少し前まで私の部屋で話をしていただろうがっ!! 何故織姫はこうも私を馬鹿にするような目をするのか、私には分からない。だが、どうして一人で戦いに行くのかは私にも分かる」


 織姫の目の前で立ち止まり、アヴァンは微笑みながら言葉を続けた。


「どうせまた、誰かを守りたいだの、私が傷つけばいいだのと思っているのだろう? そんの風に思っている織姫に言っておくが、私は貴様にも傷ついて欲しくはない。だが、今の私には戦うことも織姫を守る事も出来ない……。だから

貴様が絶対に帰ってこれるようなおまじないをしてやろう」


 そう言いアヴァンの織姫のおでこへと自分のおでこを押し付けた。そして


「お前はお前の好きなようにしろ。どんなに織姫がワガママでも私はお前の隣にいる。だから、私の敵をとってこい」


「せやで織姫はん。ワイもなんやかんやそこのお姫様に色々言われて悩みましたけど……、馬鹿正直な織姫はんを見て悩んでる自分がアホに思えてきましたわ。せやからもう、織姫はんは我慢せんでえぇんやで? 何かあったら社長のワイが尻拭いしたるっ!! だから、大暴れしてきぃ!!」


 微笑むジョナサン。そんなジョナサンやアヴァンの気持ちを聞いて織姫は思った。

 やっと自分の居場所が出来たのだと。


 過去に自分の大切な者達を失ってしまった。その原因を自分が弱いからだと思い続けてきた。だからこそ織姫は力を欲し、強くなる事だけを考えてきた。

 それは自分の大切な者達を守るために、もう二度と失わない為に……。


 そんな織姫の気持ちがやっと報われるのだ。

 そして織姫は


「うっしゃあああああああああああああああああああっ!!!!! 元気百倍織姫様だっ!!!!」


 謁見の間、いやこの城内に響き渡るくらいの大きな声で織姫は叫んだ。それは過去を振り切れた叫びではなかったが、今の自分のすべき事を理解した者の叫びだった。

 そんな織姫にジョナサンは


「今から戦うんや。織姫はん変身しましょっ!!」


 ジョナサンの言葉を聞き一瞬キョトンとした表情を見せるが、すぐに織姫は微笑んだ。そして


「そうだね。どうせトウカもあのヒラヒラした服着てくるんだったら、同じ魔女の私もヒラヒラが戦闘服だよね」


「今日の織姫はんはノリがえぇっ!! よっしゃぁ、変身や織姫はんっ!!!!」


 ジョナサンの言葉が終わり、織姫の身体が光り輝きだす。

 それは現代で言う魔女っ娘の変身シーンのようなもので、裸になった織姫の身体へと少しずつ服が纏っていく。


 そして変身を終えた織姫の姿は、ピンク色のフリフリの服、そんなピンクに白が混ざり本物のお姫様のような雰囲気を醸し出していた。胸には赤色の大きなリボンが装飾され、なぜか分からないが髪形がツインテールになっている。

 そんな織姫がアニメのような決めポーズをかまし、この場所にいる全ての者が言葉を無くす。


 どうして言葉を無くすのか。それは簡単な事だ。

 織姫がアラサーだからだった。


 そんな状況に気がついた織姫は


「てめぇら……。何黙ってんだよおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」


 怒りを露見する織姫。だがこれは織姫にとってもこの場にいる者にとってもいつもの日常的な事で、これから始める戦いの前の最後の憩いの場であった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ