サークル
今回私の書く小説は迷惑プレイヤー†フェンリル†(リアル名 大和スバル)の物語。
この小説はフィクションです。実際の団体名、人物などとは関係ありません。
ある日の夢、大和スバルは目覚めた。
夢の中に岩頭 フサ男がいたからだ。
岩頭はロウナ・オンラインと呼ばれるMMORPGゲームの製作者であり、株式会社ナロコウーツの取締役社長であった。
「大和スバルくん。お前には試練を与える。お前は最後までレンジャーをやり抜け、そして真のレンジャーになれ。それが大和スバルくんへの試練であり、希望への道しるべになるであろう!」
渋い声でそう言った。レンジャーとは、ロウナ・オンラインに存在する職業の一つだ。
持続力が高く、安定した性能を持ち、アイテムを上手に入手できるソロ向きの職である。
「はぁ・・・」
スバルは何言ってるの?コイツ(運営)。頭沸いてるの!?って思いもした。
そうして、目の前がブラックアウト。俺は目を覚ました。
俺は家で支度を整え、大学のキャンパスへ向かう。
俺はショーセツ大学の2年生。この大学は将来小説家になりたい人中心に開いている学園でそこまで難易度が高くない学校だ。
中の下の学校で俺でもそんなに猛勉強せずに行けて、そこそこ家から近い学園なので選んだわけだ。
俺が参加しているサークルはネトゲ研究会。
俺を含めて男8名、女3名とそこそこの規模だ。
サークル長やサークル副長はネトゲでも有名人だ。
ガンフライ・オンラインでの射的能力ランキング11位の人やリネージュでの資金力トップクラスの男など、多くの有名な人が参加してる。
「よぉ、スバル」
「高町さん・・・」
高町タケルさんはネトゲ研究会のメンバーの一人。閃光のタケルと呼ばれている。
とあるネトゲのボス攻略の情報を手がけた過去があり、メインに扱ってる職の攻撃速度とスピードが閃光のように高く、このサークルでも閃光のタケルと呼ばれているというわけだ。
「スバル、少し痩せたんじゃない?」
「言えてる、言えてる」
そいつの名前は猪鹿 長治。シノビ・オンラインでのスペシャリストで奥義・猪鹿蝶を独自で編み出した者。
猪鹿蝶は2年前、そのシノビ・オンラインで革命的な奥義となり、ゲーム内マネーで100万ゲームマネーの価値になったと言われている。
こうして話しているとサークル長の掛け声が決まった。
サークル長の名前は小春 花鈴。ややウェーブ交じりのセミロングヘアーでよくツインテールにしている。身長は156cmとやや小柄だ。
「今日は、サークルメンバー全員でロウナ・オンラインをやろ~!」
みんなでロウナ・オンラインをやることになった。
ロウナ・オンラインには6つのサーバーがあり、それぞれロキ鯖(loki)、フォルセティ鯖(forsety)、オーディン鯖(odin)、トール鯖(thor)、ヴィーザル鯖(Víðarr)、ヴェルダンディ鯖(verdandi)と呼ばれている。
その中でヴィーザル鯖やヴェルダンディ鯖は後期に作られた鯖で超過疎鯖。
俺たちがこのネトゲ研究会でロウナ・オンラインをやるときはおでん鯖(オーディン鯖のこと)でやってる。
サークル長の小春さんがプレイしてるキャラはアコライトの三次職のカーディナル職で名前は小春ここあ。水色のツインテールの髪に真っ赤なほっぺたをしている。家でも相当課金もしているのであろう。
レベルは一応ネトゲ研究会のほかのメンバーに合わせているのかレベル60台後半ぐらい。
ネトゲ研究会メンバーの平均レベルは70台前半~後半。一部60台後半のメンバーもいる感じである。
サーブル副長はブラッキリトと呼ばれるキャラクターを使ってる。職はブレイドマスター。ソードマン職2次職。二次職では最後の方まで育成すると剣聖と呼ばれるパッシブを習得し、初期の頃に習得した居合いスキル(連携系の一つ)が強くなる。
特にソードマン三次職のサムライは人気ゲーム『テイルズオブシリーズ』のような連携剣技を多く習得し、各種属性中二スキルやその他にもかっこいいスキルを多く実装された職である。
サークルメンバーの一人。フェイト・T・セリアは帰国子女っ子。外国人と日本人のハーフで3歳~10歳までずっと外国で暮らしていた。
金髪の腰のあたりまでの長い髪をいつもポニーテールにしており、いつもいつもポニテちゃんと呼ばれてる。
フェイトはソーサラーと言う職をやっている。ソーサラーはマジシャンの二次職の一つ。攻撃系スキルはあまり覚えないが強力な支援スキルを多く習得する。
他にもブラックスミス(ファーマーの二次職の一つ)やトレーダー(マーチャントの二次職)、アルケミスト(ファーマーの二次職)、ギャンブラー(マーチャントの二次職)などなど、色々な職をやってるメンバーがいる。
俺はダークメイジの二次職のネクロマンサーをやっている。レベルは74。闇からの使徒を召喚し、戦わせる。
物理攻撃も魔法攻撃もできて、そこそこ強い職である。
他にもローグ系二次職のスカウトやコマンド、アーチャー二次職のガンナーやハンター。シャーマン二次職のエレメンタラーやエンチャンター。レンジャー二次職のエクスプローラーやトレジャーハンターなど、色々な職がある。
このゲームのPTシステムは最大6名までPTに入れることができる。
俺たちはサークル長含む5人のPTとサークル副長含む6人のPTで分かれている。
固定的なメンバーはサークル長PTのサークル長と副長PTの副長と副長PTの浜口 海だけだ。
浜口 海はとある異世界人とか言ってるが、定かではない。信じられない。
そういう設定なんだろうと思う。キャラクターはバード(アコライト二次職の一つ)の職でキャラ名は濱口小鈴。
自分の苗字の読み方を変えた物をつけるとか個人情報晒し(笑)だが、仕方ない。
濱口 海は実はネトゲ初心者だった為、そこまで注意力がなく、そういうキャラ名にしてしまったのである。