表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/17

外伝・ある貴族の御令嬢に転生した少女に起こったクリスマス

一度は書いてみたかったクリスマスのお話・・・でもクリスマスメインではありません。メイラの妹達が主役になります。


*妹たちはイリスより年上です。メイラと1,2歳しか違いません。






12月の24日。クリスマス。











かの有名な大国、アレクト国の王『エリス・アレクト』にはまったく似ない双子の娘がいる。

名を『ラーリラ・アレクト』と『ミリディス・アレクト』


ラーリア・・・通称リラは絶世の美女であり酷く妖艶な女性である。

腰ほどにある長い波打つ黒髪に唯一母親から受け継いだ緑の目。ぷっくりと膨らんだ唇に気だるそうな垂れ目。キツい性格。

バランスの取れた裸体に、熟れきった胸。それらを惜しみなく晒すその姿はさまに『快楽の女神』と呼ぶに相応しい。


ミリディス・・・通称ミリィは姉とは真逆の性格である。

優しくて温厚。好む服装もロリィ系。髪は地に着くほどのロングヘアに目の色は紫。童顔にツルぺタの体付きだがそれがまたイイと評判は上々。

まさに『聖女』と呼ぶに相応しい。


だがそんな2人には秘めたる秘密がある。

それは・・・











「いやぁぁぁああぁぁぁああ!!!!!」


「あぁぁん・・・イリスってば駄目ですわ動いては」


「そうそう。私達に任せて・・・あぁ、結構やっぱりまだ胸は小さいんだな」


「どこ触ってるのぉぉおお!!!!」


「うふふふふ・・・・・・イリスってば・・・かわいい♡ミリィ、かわいいのだぁいすきですわ♪」


「いやぁぁあ!!も、もうやめてぇ!!!」


「おや。じゃぁ、お姉様って呼んでくれるかい?」


「いくらでも呼びますから取りあえず!!」


わたしはキッと睨みつけて、


「胸揉むなぁぁぁああ!!!!!!」


もう衣類の役目を果たさなくなった布を懸命にかき集めてズリズリ部屋の隅っこに逃げると2人の女性もズリズリと近づいてくる。

その手には一枚ずつの布がある。

お互いにこっちの方がいいと譲らない。

そしてその布をわたしの前に開いて見せると思わず意識を失いそうになった。


ありえない・・・


リラが持つのは黒を基本としたセクシーベビードールいうランジェリー。

しかも大半が透けており、胸元で大きく開いたタイプ。

勿論、下のパンティーはヒモタイプ。

もはや衣類としての機能は果たしていない。

完全に男性を誘う為に用意されたものだ。


一方、ミリィが用意したのはラブリーベビードールというランジェリー。

胸元に大輪の花が刺繍されたこのランジェリーはリラの用意したものに比べれば大分セクシーさが劣る。

通常ならこっちを選ぶべきなのだがこのランジェリーには恐ろしい罠が仕掛けられていてリボン1つ解けば直ぐに裸になれるという恐怖の品物。

しかも下着はティーバック。恐ろしい・・・


「「どっちがいい?」」


「どっちも嫌ですよ!!」


普通の物下さい!!

てか似合いません!!


そう言うも2人は聞いてくれない。

それどころか目線で侍女を見ればその侍女もとんでもない事をしてくれた。


スッと手に持ったわたし愛用の下着セット。

それを・・・


「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁああぁぁ!!!!!



暖炉に放り投げた。


グッジョブ!!と親指を立てて微笑む3人を横目にわたしの下着はボウボウと火を立てて燃える。

止めようもない涙が溢れだす。


「な、なにするんですか―――!!!」


「これで、どちらか1つを選ばなくちゃいけなくなったわね」


「・・・そんなぁ・・・」


「諦めなさい」


リラが妖艶に微笑むとズイズイすり寄ってくる。

それをズルイと言いミリィも慌てて駆け寄る。


「あら。リラのランジェリーはイリスには合いませんわ。イリスにはやっぱりラブリー系が似合いますわ」


「そんな事はないさ。イリスには絶対似合う」


「・・・イリスはミリィのを選んで下さいますよね?」


「私のを選ぶよな、イリス」


「・・・どっちもヤダ(泣)」


と言ってはみるものの、どうすればいいか分からない。

もうすぐメイラがやってくる。そんな時にこんな格好で出迎えてみろ。絶対にそのままエッチな事に突入するに決まっている。


だからと言って、そんなエロエロランジェリーを着て出迎えて・・・も却下。

どこの新婚さんだよオイ!!こっちもダメ!!喰われる!!


・・・結局、なにを選んでも食われるはめになりそう・・・


あぁ、あの下着さえ燃やされなければまだ無事だったのに・・・


そう暖炉の中で燃え尽きた・・・って、待て。


ハッとして、すぐさま考えた。


このまま、布を被った状態でリーシャ義母様の所にまで行ければ問題は解決しないだろうか。

リーシャ義母様に新しい下着を用意してもらって・・・そうすれば今日のエッチなレッスンもお休みになる。

否、いっそこれからは義母様の所で寝よう!!うん!!そうすればイイよね!!


そうすれば結果、メイラを怒らせる事になるのだがこの時のわたしは気がついて無かった。

ナイスアイディと喜び、そっとズリズリ壁を伝ってドアへと近づく。

幸い、3人はわたしの天才的作戦には気づいていない。

あせらず、ゆっくりと・・・


「今だ!!」


「「「あ!!」」」


「はーはっは!!見たか!!この華麗なる計画を・・・」


だがスルッと捕えられた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?」


「随分と、官能的な格好でお出迎えをしてくれますね」


その声を聞いて固まった。

無駄に色香溢れる声。耳元で囁く声。

ザワザワと鳥肌が立つ。


バタバタ手足を動かして逃げ出そうとするがそれが無駄に終わる事を今までの生活でわたしは知っていた。

知っていたがやらずにはいられない。

だってここで抵抗をやめてしまったら待っているのは天国と地獄。

快楽の世界にご案内だ。


「は、な、せ―――!!!!!!」


「ダメです無理です」


抵抗空しくベットの上に下ろされた。

カチャリと鳴る足輪の音。

あぁ、これで、もう・・・


「・・・・・・・・・・・・・・・しくしくしく」


「さて、お前達はなにをしているのです」


「今日はクリスマスだろう。だからイリスにセクシーな格好させて楽しもうと思ったのさ」


「クリスマスは『性』なるお祭りだから・・・お兄様によろこんで貰いたかったの」


2人は持っていたランジェリーをメイラに渡した。


それを見て呆気にとられるがなにを言いたいのか理解したメイラはニヤァっと悪魔のように微笑んでわたしを見た。


・・・すごく、嫌な予感・・・


「だ、そうですからお言葉に甘えましょうか」


「いやぁぁああぁぁぁ!!!!!」


「それからミリィ。『せい』の意味が違っています。正しくは『聖なるお祭り』ですよ」


「ん。分かりました」


「では、出て行きなさい」


必死に引きとめようと声を張り上げて『行かないで!!』と叫んだが2人の少女は無情にも部屋から出て行った。

2人の侍女も一緒に。


残ったのはわたしとメイラとエッチなランジェリー2つ。

酷く妖艶に微笑むメイラが恐ろしくて後ずさるが数メートルで強制的に逃げられなくなる。

ジャラジャラ音を立てる鎖がこの後に起こるであろう恐怖を掻き立てる。


もう、泣きたい・・・


「さて、イリス」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「僕も鬼ではありませんから選ばせてあげます・・・どちらが良いですか?」


どっちもヤです!!!


でもその要望が叶えられる事などなく・・・


強制的に着替えさせられるまで後1分。
















「ふふふ・・・今頃お兄様、楽しんでいるだろうさ」


「・・・・でも、どうせだったら見たかったわ。イリスの下着姿。絶対可愛かったもの」


「機会なら、またすぐ出来る。なんなら、お兄様に頼んでイリスの着せ替えショーでもやればいい。私、すっごいセクシーなドレス、手に入れたから」


「それならミリィもすっごい可愛いドレス手に入れたもの。ミリィとお揃い」


「・・・あぁ、楽しみだ」


「うん。楽しみ」




ラーリラ・アレクトとミリディス・アレクト

2人の秘めたる秘密。

それは・・・兄の妻であるイリスとする『着せ替えごっこ』

彼女達は可愛いものをこよなく愛する。



「「あぁ、明日が楽しみ」」


そして2人は微笑んだ。















リラは姉気質。ミリィは妹気質です。2人の共通の趣味は可愛い物好きのきせかえ好き。クリスマスに間に合って良かった・・・!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ