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外伝・ある貴族の御令嬢に転生した少女の物語~バレンタインの日

本日バレンタインですね。皆さんはチョコを贈りましたか?



チョコレート


それはこの世界では愛を測る為のものである。


聖なる日である2月14日。


同僚、上司へ送るのは普通のチョコレート。

形は国花であるサシャと決められており、色もブラウンでなければいけない。

今の時期、もっとも市場に出回っていて簡単に手に入る物である。


家族や友人や親しい異性に送るのも普通のチョコレート。

形は決められていない。

色も白とピンク以外はなんでも良いが必ず手作りでなければいけない。

しかし、同時に何個か作る事は許されている。

どれだけ手間を掛けたかによって、相手への友愛度を示している。


愛しい人に送るのは特別なチョコレート。

形は主にハートかサシャである。

色は決められており白かピンクのみとされ必ず手作りで、しかも一個ずつ丁寧に作らなければならない。

どれだけ手間暇を掛け、かつ、愛情を込めたかが相手への愛の証となってくる。


しかし、転生者であるイリスは知らずにチョコレートを作った。

ハートの、しかもピンクの手作りチョコレートを。

丁寧に『一個ずつ』作ったのである。


メイラに・・・


そしてアイリーンとエイリックと王家の方々と自分の家族に送ったのである。

さてさて、それを知った狼さんの行動といえば・・・


「ずるいと思います」


「いや・・・毎度の事ですみませんが、知らなかったんです!!」


ですから解いてーーー!!

っと手足を動かすが動かない。ベッドの上で縛られているからね!!


「ごめんなさいって!!マジでごめんって!!反省します!!来年には必ず特別なチョコを用意するからこれ外してよ!!」


「ちなみに××にチョコを入れて舐められるプレイと××にチョコを塗って舐め取るプレイどちらが良いですか?」


「どっちも嫌ぁぁああ!!食べ物でそんなプレイ考えないでよ!!!」


「では、××××××××××××・・・・・」


「ぎゃぁぁぁああ!!メイラの変態変態へんたぁ~~~いぃぃぃいい!!!」


「褒め言葉です」


「褒めてねぇし!!・・・ぎゃぁ!!マジで始めた!!アイリーン!!アイリーンヘルプミィィィ―――!!」


「安心して下さいイリス様。アイリーンはイリス様の全てを撮りますわぁ」


カメラを構えたアイリーンは鼻血を垂らして答えた。

ピクリと、メイラの眉が歪む。


「・・・・・・・・・・・・・出て行きなさいアイリーン。あなたの同室を許可した覚えはありません」


「嫉妬ですかぁメイラ様?」


「で・て・い・き・な・さ・い」


「・・・今日のわたしは一味違いますわぁ」


アイリーンがパッと懐から出した物は・・・イリス渾身の作、ハートのチョコレート(ピンクバージョン)

それをメイラに見せつけるようにして微笑むと、頬ずりを始めた。

その笑顔はうっとりしていて・・・涎まみれだ。


「うふふふふ♡イリス様がわたしに下さったのは愛しい恋人に送る特別なチョコレート・・・すなわち!!わたしとイリス様は相思相愛という事ですわぁ///」


「否、ただ単に手間暇を省いただけで・・・てかさ、助けようよ!!」


「ですから、今日だけはわたしとメイラ様は【対等】という事ですわ!!だって同じ【愛情】のチョコレートを貰ったのですから♪」


「・・・っく!!言いますねアイリーン。ですが!!イリスは足りない分の【愛情】は体で払うと言っているので僕の方が若干リードしています!!」


「言ってねぇし!!それ妄想!!危険な妄想!!・・・いやぁぁぁあ!!塗らないでぇぇええ!!」


「メイラ様、グッジョブです!!そのままイリス様のドレスをはぎ取って」


「撮影禁止ぃぃぃいい!!てか、結局いつもと変わんないし!!」


「ちなみにホワイトデーには猫耳とうさ耳どっちが欲しいですか?」


「なんの話し!?」


「メイド服を着てイリス様に【ご奉仕して貰おう】計画を立てていますの」


「否、普通逆!!逆でしょう!?」


「イリス様が望むのでしたらアイリーンはなんでも着ますわ。寧ろ裸で愛し合っても・・・バッチ来いです!!」


「では僕は巷で流行りの執事服を着てイリスを苛めましょう。勿論、最後は美味しく頂きますが」


「結局最後は喰われるのかよ!!・・・もーヤダこいつ等!!」




















「てか、なんで俺にイリスから恋人チョコが来てんの?」


「かぁいらしいイリス様の勘違いですわ」


「・・・あ、アイリーン一応チョコは用意してくれたんだ・・・10円チョコだけど(泣)」


「欲しいと言われたのでい・ち・お・う、用意してみましたわ。いらないのでしたら返して下さいませ」


「いりますいります!!ありがたく頂きます!!」


「当たり前ですわ・・・ホワイトデーには1000倍返しですわよ」









妹にアイリーン→エイリックにチョコを渡せというミッションを受けたので書きました。

・・・アイリーンは10円のチョコを渡した。

ちなみに本日これ、実際に起きました。

母から弟へ。10円チョコ10個。

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