プロローグ 黒魔道士になりたい
この世界は、色の魔法を使う。
多くの人は、白色。ただ白色を作る、レッド、ブルー、グリーンの3色の魔法を使える。普通は3つから自分の適性を見つけ、赤魔道士、青魔道士、緑魔道士。そして、白魔道士と分かれる。
ただ、5歳には適性の魔法に分かれて、それ以外の魔法は扱えなくなる。
赤魔道士
戦い、情熱、生命力。赤を司る者は戦士や指導者としての力を持ち、色の力を使って火や爆発的な魔法を使う。
青魔道士
知識、冷静、海や空。青の色は知恵と静けさを象徴し、治癒や水の魔法を使う者。
緑魔道士
自然、成長、癒し。緑を操る者は植物や動物とコミュニケーションを取る能力を持つ。回復魔法や自然魔法を使いこなす。
白魔道士
真っ白。一から自分の魔法を作る。
先程、白色がほとんどと説明したが、世界で極小数人だが、選ばれた最強の”黒色”の魔道士が存在する。
ある”天才”は、黒魔道士に憧れた。だが、その天才は白魔道士だったため、どうやっても黒魔道士にはなれないはずーーーーー
だったーーーーーーーー
その天才の少年は、月白 白亜。この少年。この世界の概念を壊す誰も考えもしなかったことをした。
「黒魔道士になりたい!!」
白亜が宣言したところで、母親は呆れる。
「あなたは白色なの!わかる!?もう決まっちゃったから変われないの。」
「そもそもどうして、黒魔道士になりたいの?あんなものになっても、仕事ばかりで忙しいだけでしょ!?」
(え?そんなの…決まってんじゃん)
「最強ってかっこいいじゃん!」
ガシャン…
白亜が勢いよく椅子から立ち上がった衝撃で机が揺れて、ふたつのコップが倒れる。中に入っていた別々の飲み物がこぼれ、混ざり合う。
「全くもう…」と、雑巾を取りに行く母親。
その様子を見た白亜はピンとくる。
(そうだ…いろんな色を混ぜて、黒を作ればいいんだ!!)
この世界の概念としてまず、普通は適性が決定すれば、一つの色しか使えなくなる。だから、色を混ぜて黒を作ることなど不可能だった。
そうーーーこの少年を覗いては。
「できたぁ〜!!」
混ぜて作った黒の魔法を見て、嬉しそうに叫ぶ。
「…何が?」
不思議そうに母親は、雑巾を持って帰ってくる。
「…て!!」
「お母さん!!僕!黒魔道士になる!!」
自信満々に魔法を見せる白亜に対して母親が放った言葉は。
「リビングで魔法は使わないの!!!」
怒りの言葉だった。
「ごめんなさい〜!」
そんな母親に怒られていた少年も、時間が経てばあっという間にたくましくなる。
10年後…
月白白亜 18歳
この世界は、18歳には”光色三原色協会”という所に務める。この世界は決して平和ではない。むしろ、波乱だった。
平和を求める光色三原色協会は、争いを求める者にとっては共通の敵。
「くれぐれも自分が白魔道士だということをバレてはいけないこと!!わかったわね?」
「わかってるって〜」
念の為、黒魔道士であることを表面沙汰とすると約束したため、母親が注意するが、これを白亜は軽く流す、母親はしんぱいするが、最後はーーー
「行ってらっしゃい!」
「行ってきます!」
元気に息子を見送る。
これは、そんな黒魔道士を憧れた、白魔道士の少年が”世界征服”を目指す物語。




