65.オリジン同行の意味
「あー、男二人は駄目っぽいかあ」
「ごめんね、狭山さん。せっかく作ってくれたのに…」
「いいよいいよ。そのまましまっちゃうし」
晩ご飯の時間になっても、男二人は出てこなかった。
ラムとスーが様子を見に行ってくれた。今は寝ることによって体力や体調を回復に努めてるので、そっとしておく方がいいらしい。
鈴城さんは、ハルとサンが起こしに行ったところ、すぐ起きたらしいので連れてきたそうだ。
アキ兄さんのご飯は食べると元気出るし、出来るだけ食べさせた方がいいだろう。
ちなみに僕はアキ兄さんと一緒に起きた。アキ兄さんをナズが起こしに来た時、気配で目覚めたので。
寝とれよってナズには言われたけどな。ひどくね?
「美味しい。幸せ…」
「わかるよ鈴城さん。あたしもアキ兄のご飯食べると幸せだもん」
「突然の称賛にお兄ちゃんびっくりだよ」
「これはいけませんね。毎回美味しい幸せって口にしなくては」
「そうだな、美味しいとは言ってたけど幸せとかアキ兄さん大好きとかは言ってなかった気がする」
「待って、いらない。それ毎回言われたら俺が恥ずか死するやつ」
基本的に食事中はあまり会話しない。
いや、美味しいご飯に集中してるだけなんだけどさ。
だから大抵、食事中に言うことは「これ好き」とか「神」とか「醤油とって」くらいだ。…ひどい食事風景だなこれ。
何か話すのは、食べ終わって腹休めがすんだ後だ。この時は報告会になったりする。
今日は一応、ナズの弟と伝達で話す予定だったけど。
「レベル5で、権能…!?」
「そう、多分召喚者…勇者全員同じことになると思う。鈴城さん達も何か覚えるんじゃないかな」
「まさか…いえ、あなた達が嘘言う訳ないわね。ええ…でも信じられない。助かるけど…それ、まずくないかしら?」
「そうなんだよな。城に残ってる奴らが何を覚えるかわかんないからさあ。俺らより凄いの覚えたらどうしようって思ってる」
鈴城さんが起きてる以上、ナズと弟の会話を見ることになるだろう。
そう思って今から何をしようとしてるか、つまり権能の話をしてしまうことにした。
どの道話すつもりではあったし、いいだろう。…出来れば三人一緒の時に話せば説明一回で済むなあとか思ったけど。
うん、スキル複数習得してるとか、その方法とか、三人まとめて説明すりゃいいなって思って、まだ鈴城さんにも話してなかったのだ。
めんどくさがると良くないね。
三人一緒にこだわりすぎて今日の伝達のこと隠す方が良くないだろうと思って話すことにした。案の定驚いていたが。
「それで、波川さんが、元の世界とコンタクト取れてるってこと…?」
「弟の譲くんとだけ、ですけどね。ナズ姉と譲くんは姉弟なので、つながりが強かったんだと思います」
「ネックはナズのMPの関係で短時間しか繋がらないこと、あっちの世界でも話が通じそうなのがナズの弟とハルの弟妹だけってことだ」
「あ…林さんと村雨さんの言い方からすると、誰とでも自由に話せるってわけじゃない、ってことね…?三人だけ、なのね?」
多分、鈴城さんは自分の家族と連絡が取りたかったんだろうと思う。
でもそれは出来ない。万が一、ナズの弟くんがそんな力を持ってると知られてしまったら?
警察に拘束なんてされてしまう可能性だってある。恐らく集団失踪事件は手がかりもなしに捜査が進んでないはずだ。
それの手掛かりとして、権力を振りかざされでもしたら…
そう考えて、弟くんの訴えを信じていたというハルの弟妹にしか「このこと」は伝えられていない。
これらを話すと、鈴城さんは納得してくれた。彼女もそうした方が良いと判断したのだろう。
「というか、そんな大事なことが出来るようになった矢先に私達の救出なんて…何か、ごめんなさい。手間を取らせちゃった」
「全然気にしなくていいよ!てかあたし何もしてないからね!頑張ったのアキ兄とリオ兄だし!」
「ナズ姉、全員の服出したりと活躍してるじゃないですか。一番役に立ってないの私ですからね」
「安全圏の確保って意味ではハルの活躍半端ねえとお兄ちゃんは思います」
「僕もアキ兄さんに同意見」
「四人ともありがとう。あと従魔さんたちも」
『ラム達はご主人様の手助けしただけです。あとクラフェル様から神託あったですから。従っただけですから』
『そうなのだ。気にしなくていいのだ。出来ないと思ったら突っぱねてたのだ。出来ると思ったから助けに行ったのだ』
『我こそ何もしておらぬぞ。それに、そなたらに悪気がないのはわかっておる。悪いのが召喚を行った国であることも。あまり気に病むでない』
『そうですの!自分が悪くないことで、申し訳なく思うことないですの!』
「…ありがとう…っ」
実際、従魔のみんなは大活躍だった。
ラムとスーは言わずもがな、サンとラテだって、留守を守っていた。
この二匹はどちらも感知系のスキルを持っているので、隠密を解除されているカーくんに万が一がないよう警戒してくれていたのだ。
ナズとハル曰く、たまにどちらかが外に行くこともあったそうなので、近づいている魔物か動物を牽制だか討伐だかしてたんじゃないかとのこと。
片方が中に残り、片方が様子見と役割分担して。二匹残していってよかったと思ったものだ。
それにサンもラテも魔物の中ではかなり強い種だ。このあたりにいる魔物なんて片手で捻れるくらいには。
ラテの片手って4本ある気もするけど、そこはスルーするとして。
「そんなわけで、あたし弟と伝達で話すよーっていう」
「そうなのね。わかった。頑張ってね。MP、大丈夫なの?」
「短時間しか話せないのは伝えてるし、何とかなるよ!」
「それにしても凄いわね。他の三人にも権能あるんでしょう?…私もレベル上がったら覚えるのよね?まだレベル1だけど」
「覚えるはずだなあ。何なら明日からレベル上げとかスキル取得とかやった方がいいんじゃ…」
『ご主人様、待つです』
『アキちゃん、待つのだ』
「え?」
戦力向上にはレベリング必須だろうしな、いいんじゃないかと思っていたらオリジン組からストップが入った。
あれ、何で?スキルにしてもレベルにしても早く鍛えた方がいいんじゃないかと思ったんだけど。
鈴城さんだけ先にやるのは反対?三人揃ってからの方がいい?
…と思ったら、全然違った。
『リオくんの権能の話をクラフェル様にした時に聞いたです。権能の習得条件』
『召喚者であれば習得できる、それは間違いないのだ。でも召喚者全員が習得できるわけじゃないらしいのだ』
まず三人の救出依頼の神託が降りた時。スーは場所の問題で、自分には無理だと判断した。
ラムは、僕の権能を使えば行けるのではないかと思った。
この時点でスーは、トランタ近くの森に僕が空間指定してること知らなかったからな。
それで僕が協力すると言った後、ラムは創造神に『自分達が三人の救出に行く』と報告した。その時にどうやって行くつもりだと質問されたらしい。
そこで僕の権能の話をしたということだった。それを聞いて創造神が気になることを言ったそうだ。
曰く、『ああ、オリジンが共にいるから権能を覚えたのか。なかなかの能力を覚えたのだな』、と。
ラムは当然疑問に思って聞いた。召喚者であれば覚えるものなんじゃないかと。
そしてその答えは「否」だった。
権能は、使用許可が下りたから行使できる力や権力という意味合いが強い。
なら誰が許可をするのか。答えは当然「創造神クラフェル」だ。
そしてその創造神は能力を発現させる条件を設定していた。
一、異世界人=召喚者であること。
二、一定の基礎レベルに達すること。
三、オリジンに認められ、オリジンが同行していること。
そのため、オリジンに認められていない場合、召喚者であってもどれだけ高レベルでも、権能は覚えられないらしい。
オリジンに認められているというのは、オリジンが善と判断し、元の世界に戻りたいなら魔の森へ案内するという役割を受け持つこと。
ラムが従魔になった時、僕達四人はラムに認められているという扱いになった。
その後、スーも認めたらしく、僕たちはラムとスーに認められた召喚者となっているらしい。
そして、鈴城さん達三人は、オリジンドラゴンに認められた召喚者となっている。
一度『認めた』場合、その人数を増やすことは出来ないそうだ。
なのでラムもスーも、アキ兄さん・僕・ナズ・ハルの四人以外の召喚者は、見つけても干渉できないそうだ。
これは減る分にはいい。たとえば僕が死んだ場合、ラムとスーが認めた召喚者はアキ兄さん・ナズ・ハルだけとなる。追加も不可能。
スーのように、ダブるのはいいらしい。召喚者は一体のオリジンからしか認められないというわけでもないそうなので。
「…ひえ…そうだったんだ…?確かにあたし達が権能覚えたの、ラムが仲間になってからだけど」
『です。ラムも昨日初めて知ったです』
『オリジン同士で情報共有はあったのだが…ラムは今まで一度も召喚者と行動しなかったから、優先して共有する必要がないと判断してあぶれてしまってたのだ』
『動きたくなくて、そういう集まりにほとんど行かなかったせいですね。ラムの落ち度です』
『と言っても、ラム以外にも知らないオリジンはたくさんいるのだ。気にすることないのだ。結果的にうまく行ってたんだから』
ちなみにスキル習得も、オリジンが同行してたら習得しやすくなるそうだ。
元々召喚者はスキル習得しやすい者が集まってる。その特性を多少強めるだけらしいが。
「…思えば、僕らがガンガンスキル習得したのってラムが同行してからか…?」
「それまではナズ姉の『従魔術』くらいですね。新規スキルって」
「そういえばあたしだけか!スキル習得に精を出してなかったってのもあるけど、じゃあタイミングよかったのかな?」
「う、うわー、ラムのおかげか!あの時テイムした俺グッジョブ案件!?うわー、ラム、仲間になってくれてありがとー!」
「アキ兄さんの料理スキルに感謝しかない」
「同感です」
「えっと、ということは…私の場合って」
『ドラゴンと合流するまで、レベル上げもスキル習得も待った方がいいです、と』
そうか、鈴城さんを認めてるオリジンがドラゴンだからか。
確かに、これは待った方がいいな。同行してないと駄目らしいし。
同行については、居場所がある程度把握出来ていれば多少離れていてもいいらしい。
が、今回はドラゴンが転移で飛ばされ、ドラゴンも鈴城さんたちもお互いに居場所がまったくわからなくなっている。なので同行してない状態になるのだとか。
レベリング始めるにしても鈴城くん達が多少回復してから…明日は無理としても、明後日から始めるか?
その頃にドラゴンを招くというか迎えに行けばいいのかな?カーくんに入るんだろうか…?
「でも納得しました。つまり、城にいる攻撃系は、オリジンがいないから、権能は習得できないはずってことですね」
「ついでにスキル取得もあたしらより難しいっぽい?うーん、でも頑張れば覚えることは出来るのか」
『です。聞いてる限り、オリジンが寄り添いたいって思うのいないっぽいですし、ご主人様たちより習得条件は厳しいはずです』
『未だ逃げきれてないであろう者たちはどうにかしたいと思うのだが…難しいのだ』
『隷属が、あってはな…何ということを…』
『人でなしですのー!』
「魔物に言われとるぞラージフール。まったくその通りだけどな!」
「落ち着いてアキ兄」
何であれ、ラージフールにいる人については、こちらからはどうも出来ない。
せめてあの城から逃げ出してくれさえすれば、オリジンがどうにか接触という手も使えるけど、引きこもられては手出しできないからだ。
そしてラージフールも最低でも7人逃がしてる以上、監視を強める可能性が高い。今以上の拘束は思いつかないけど。
今回の追手は撒けたはずだ。状態異常は全部解除しているし、ここはトランタからかなり離れた場所。加えて隠密キャンピングカー。
恐らくはまだトランタ付近を探しているはずだ。
あの謎魔道具が壊れていたことについて疑問に思う可能性もあるけど、さすがに僕らには辿りつかないだろう。
「ともかく、納得したわ。ドラゴンさんが合流するまで私たちは回復に努める。合流したらレベリングね?」
「うん、それでいいと思うな。スキルレベルも基礎レベルも早めに5にはしたいし」
「そこまで鍛えたら多分別れても大丈夫だろうな。ドラゴンもいるし」
「…リオ兄!?別れるって何!?」
「え?何って…」
信じられないって顔で見られた。
え…僕てっきり一時保護の扱いだと思ってたんだけど…これからずっと一緒に旅する想定だった?
まあ、出来なくはないだろうけど、男二人の扱いをどうするかだよなあ。
医務室を男部屋にするか、新しく部屋を作るかしないと。
今まで女しかいなかったから結構適当でもよかったけど、男が加わるなら色々決めないとだし。
そんなことを考えてたら、鈴城さんが意見した。
「村雨さんの認識でいいと思うの。私達はレベル5になったらドラゴンさんと一緒にここを離れるわ。少なくとも私はそのつもりだった」
「え…!?そうなの!?」
「鈴城くんや砂場くんの意見を聞いてみた方がいいのでは?いえ、決心してるなら私達が口出しするのも場違いですが」
「…そうね、起きたら聞いてみるわ。ここが嫌だって言ってるわけじゃないの。快適すぎて怖いくらい。でも、だからこそ甘えすぎるのもよくないと思ったの」
「甘えって…全然そんなこと…」
「狭山さん、これは私の問題なの。美味しいご飯、清潔な服、安全な場所。これだけ提供してもらって、私は何も返せてない…!」
「そ、そんな、そんなの気にしなくたって…」
「ナズ、とりあえず鈴城さんの意見を聞こう」
「リオ兄…」
鈴城さんの意見を聞かないままこちらの意見を通すべきじゃない。
それに、遠慮してるだけならともかく、彼女はそういう意味で別れを想定しているわけじゃなさそうだった。
きっと、色々と考えた上で、今の結論に達したのだろう。
「とりあえず僕の意見も言っておく。僕は出て行って欲しいわけじゃなくて、単に一時保護だろうなって思ってただけなんだ。追い出したがってるように聞こえたら、ごめん」
「ううん、私も同じ。一時的に保護してもらってるだけって思ってたの。だから逆に、波川さんの反応の方にびっくりしちゃった」
「う…あたしが勘違いしたか。ごめん…」
「ううん、波川さんありがとう。嬉しかった。でも私、あの城で最初に村雨さんの誘いを断ってるのよ」
まあ確かに。
でも、あの時は断るのも仕方ないというか、それもひとつの手だと思ってたから気にしてなかったな。
鈴城さんは『千里眼』という偵察系スキルだ。うまく使えば自力で逃げられると想定してただろうし。
だから、僕は…というより、アキ兄さんたちも含めて、その選択に文句も負の感情もなかった。
でも彼女は気まずく思ってたのだろうか?
「…僕は、逃げる意思はあるって言ってたから、鈴城さんたちについてはある意味安心してた。有言実行で本当に逃げてたし」
「ええ、私の中で逃亡は決定事項だったから。うまくいく自信もあった。結局駄目だったけど。だからって、駄目だったから仲間にしてくださいってのは違うと思ったの」
「逃げること自体は成功してるし、相手を躱しきれなかっただけで全部駄目って思うのは違うんじゃないかな、って…俺は思うんだけど」
「そうね、私たちの力が及ばなかっただけ。でも、狭山さんと村雨さんがいなきゃ私たち三人とも捕まってた」
「それは…そうかもしれません、ね」
「ええ、だから感謝してる。本当に感謝してるの。でも、だからこそ、あなた達の足を引っ張るだけの存在になるのが嫌なの」
「………」
「きっとあなた達は気にするなって言うと思う。だからこれは私の我儘。単に、私がそんな存在になる自分が許せないだけ」
「あー、そっか、わかった。鈴城さんってクラスでもそうだったけど、超責任感強い人なんだよな。クラス委員だし。めっちゃテキパキしてんの」
「そういえばそうだったな。自分に厳しく他人にも厳しく。嫌がってる人もいたけど、一本筋の通った凄い人だなって思ってたよ」
「…村雨さん、私のことそんな風に思ってたの…?絶対嫌われてると思ったのに」
「好き嫌いと尊敬できるかどうかは別の話じゃないか?」
「………そう、かも。うん、そうね、その通りだわ」
思い当たることでもあったのか、肯定してくれた。
ぶっちゃけ14歳の村雨涼は嫌ってるとまでいかずとも、苦手だとは思ってた。でも僕はそうでもない。
鈴城さんは責任感が強くて、人に手を差し伸べるのを厭わない人だ。
提出プリントに、何を書けばいいかよくわからないと泣きつくクラスメイトに丁寧に教えていた。
そういう部分に気づいたから、苦手だとは思わなくなった。14歳じゃ気づけなかったことだ。視野が狭すぎたとも言う。
彼女も、彼女なりに考えて出した結論だろう。鈴城くんや砂場くんの意見がどうなのかはわからないけど。
「だから、そうね。スキルレベルと基礎レベルが5になるまで。そこまでは悪いんだけど、お世話になりたい」
「もちろんいいぞ。いやあ男二人か。食欲ありそうで作り甲斐あるな!」
「肝っ玉母ちゃんみたいな言い分だなアキ兄さん…」
「やめて???」
「アキ兄、自分だけじゃ足りなかったか…?みたいな顔してるラムがこちらに」
「違うよラム!いつもいっぱい食べてくれて嬉しいよ!でもほら人間組は小食が多いからさ!」
まあ、区切りがそこなら文句はない。
スキルレベルにしても、5で結構なものを覚えたからな。無機物操作…今でも使いこなせる気がしないけど…
権能も何になるかわからない上にかなりの確率でMP消費が激しいものになる。
ある程度ゆっくり検証できる環境の時に習得したいものだろう。
僕らの中でMP消費が少ない権能ってアキ兄さんの倍化だけだからな。
こればかりは予想できないから、今考えてもどうにもならない。
「えっと、何か私語りになっちゃってごめんね。あの、波川さんの権能の話だったわよね」
「あ、そうだった」
「と言っても、何を話すかの確認くらいですよね」
「あの、何がわかってるのか、聞いてもいい?私たちの扱いって、あっちだとどうなってるの…?」
「集団失踪事件になってるみたいですね。えっと、昨日判明したことはここにまとめてて…」
紙を見せて情報を共有していた。
と言っても、大した情報はない。今日はどういう話題にするか、そんな話になった。
僕らの城での扱いは細かく伝えず、生産スキル系だからないがしろにされた、とその程度にぼかして話すことになった。
それで耐えられなくて城を脱出したことも、まだ城に多数が残っていることも。
攻撃系スキル保持者のことはまだ伏せておこうという話になった。
「あいつら…攻撃系の奴らって、この世界でやっていくつもりなのかしら…?」
「そうなんじゃないか?知らんけど」
「リオ兄、ドライ~…わかるけど」
「俺もボロクソ言われたからなー。マジ使えねえとか。今言われたら右ストレート繰り出すね」
『ご主人様が…使えない…?ラムへの挑戦状ですね。殺意が湧いたです』
「あかんやつ!ラム落ち着いて!ひっひっふー!」
「ナズ姉それ違うやつです!何を生ませる気ですか!ラムが生むのはラムツー達分裂体くらいですよ!増えたら危険なやつです!」
『手数が増えるのありがたいです?』
「違う、そういう意味で言ったわけじゃなかった!」
「ラム相手にだけは間違えちゃいけなかったやつ!でもな、ラム。俺への侮辱は俺が報復すべきだと思わないか?」
「主従揃って物騒。いいぞもっとやれ」
『主、煽ってないで止めるのだ!』
バカ騒ぎのせいでまともに話し合いができなかった。いや、僕のせいでもあるけど。
おかげで伝達前の相談はグダグダに終わってしまった。すまぬ…すまぬ…
HPとMPについて
召喚者はレベル1の時のHPとMP×レベル数で増える
(レベル1でHP20、レベル2でHP40)
この計算で増えるのはレベル5までで、レベル6以降はガクンと下がる
ただし、オリジンが同行してる場合はレベル10まで「×レベル数」が適応される
アキ・リオ・ナズ・ハルの四人も、次のレベル11からはHPとMPの上昇量が減る
なので、城にいる攻撃系たちは…




