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異世界召喚された勇者たちののんびり気味逃亡旅  作者: 邑雲
第三章:ダンジョン攻略
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43.色々な冒険者


セーフティエリアに入ると、ボスフロアは閉ざされていた。

時間はあと30分をきっているので、まあまあいいタイミングかもしれない。

が、セーフティエリアには大きなテントが2つ張られており、片方のテント前では2人の女が何か作業をしていた。

テントだけ張って無人、というのもあり、今は不在にしてる冒険者パーティがいるのかもしれない。

カーくんを出すのは無理かな。30分なら多少キノコ狩りしてても…とは思ったが、人がいるということは、ボス攻略は今いるパーティが先なのか。

そうなると結構後になるな。複数のパーティがボス戦待ちをしている場合、基本先にいた冒険者から挑むのが普通だとギルドでは言っていた。

となると…



「どうしようか」

「…ん?何が?」

「いや、ボスフロア、結構後になりそうじゃ…」

「ここは回転が早くて、ボスは1時間で復活するそうですよ」

「あれ、意外に短いね」



前のとこは6時間とかだったのにな。

まあ、ここ人気のダンジョンらしいし、そういう時間の短さも人気の秘訣なのかもしれない。



「あんた達、ここは初めてかい?」



こそこそ話してると、作業をしてた女の冒険者の片方が声をかけてきた。

人が良さそうには見えるけど、入り口とかの冒険者を見てるとなあ…

みんなで若干警戒してしまった。



「…もしかして、外か入り口のセーフティエリアで嫌な思いしたかい?」

「はーーー…また?今度はどいつかしら…」



僕らの微妙な顔で、何か色々察したらしい。

両手を顔の高さに上げて、降参ポーズみたいなことをしながら、敵意はないとアピールしてきた。

その仕草、こっちでもあるんだ…?まあ、手ぶらだからって示すポーズとなれば似通うか。



「新人っぽいね。このダンジョンのことはどれだけ知ってる?パーティ単位ダンジョンってことは知ってるかい?」

「…パーティ単位ダンジョン…?」

「ああ、知らないかい。じゃあ軽く説明してやるよ。こっち来な。ああ、情報料はタダだよ。先輩から後輩に教えるのは当たり前のことだからね」

「ギルドは簡単な概要は教えてくれるけど、細かいところは聞かないと教えてくれないんだよね。ここ、周期ダンジョンでもあるからなおさら」

「周期ダンジョン…?」

「あんた達、ここ以外でダンジョン攻略の経験は?」

「ルーキー08を1回」

「08ってどこだっけ?地下モグラのとこ?」

「あそこよ。5階層の広いとこ」

「ああ、あそこか。階層がやたら広いとこ。数日かかっただろ、あそこ」

「3日くらい…かな?」

「おや早い。新人かと思ったけどそうでもなかったかい?」

「冒険者ではあるわよね?」

「あ、はい、少し前に登録した新人です。銅級です、私たち4人とも」

「いいね、初々しい。…ちなみに、外でぼったくられなかったかい?金払っちまったなら金額教えな。アタイらがその分払うから」

「…え!?」



どうやらこの2人はいい冒険者っぽいな。

疑問には思っていたが、あの外のタチの悪い連中は、泳がされてるという面もあるそうだ。

外には何組か冒険者らしきパーティがいたが、約半分がそういうタチの悪い連中。

それ以外は普通の冒険者や商人の護衛のため待機してる冒険者、そして素行確認の冒険者らしい。



「アタイらは5人パーティでね。銀級だ。もう少しで金かな。だから多少ギルドの仕組みにも詳しい」

「あなた達、ランク昇格の条件は知っている?」

「依頼数と依頼の貢献度、ですよね?あと試験。依頼者が満足してくれたら貢献度が高く、不満であったら貢献度が低いと聞きました」

「半分正解。で、表向き公開されてる条件としては完璧だね」

「依頼数と貢献度、これによってランク昇格が決まるのは間違いないの。でも、それは依頼の態度だけの話じゃない。たとえば問題起こした冒険者は貢献度が差っ引かれるのよ」

「…内申点みたいだな」

「今めっちゃ納得した」

「ナイシン、テン…?」

「あ、ごめんなさい、何でもないです」



依頼関係以外でも素行なんかで「貢献度」が加算されたり減点されたりするらしい。それは知らなかった。

まあでも依頼の態度でほぼ決まるのも確かなので、それ以外で加算減算が発生するのは、相当なことだそうだ。


たとえば困ってる貴族を助けてめちゃくちゃ感謝されたとか。

ギルド依頼とか関係なくても、貴族の家令あたりからお礼が届いたりしたら、該当者の貢献度が加算されるらしい。

そしてこの貢献度というのは、ギルドカードにデータが蓄積されているそうだ。

町やギルド単位で管理してると、拠点を移した時に貢献度がどのくらいかわからなくなるから、らしい。

冒険者がどこへ行ったとしても貢献度がわかるように、カード単位での記録と決まっている。素行が悪いやつが遠い町へ行って善人のフリをすることもある。

そういう時、ギルドカードをギルドが確認すれば、その冒険者が今までどういう依頼をこなして貢献度はいかほどか、それがすぐわかるのだという。

ちなみにこれはギルドにある設備でしか確認できないため、冒険者側でその貢献度がどのくらいかとかはわからないそうだ。ギルド職員にしか見れないと。

ギルド職員は採用の際に、こういう守秘義務があるものは口外出来ないよう魔法契約してるらしい。なので脅しても契約で口に出来ないし頼まれても調べられない。

そんな決まり事あったのか…これは別に隠してるわけじゃないけど、ほとんどの冒険者は知らないそうだ。



「で、素行調査って何するかっていうと、こういうギルドの目が届かないところで、冒険者が何をしてるかを記録するんだよ」

「映像記録の魔道具も貸し出されてるから、言った言わないで有耶無耶にもできないのよ」

「すげえ」

「え、じゃあ…」

「アンタらが外で絡まれたってんなら…誰かしらが記録してるはずさ」

「やばい被害が出そうならフォローに回るか、仲間に連絡してどうにか助ける手筈になってるはずよ。何もなかった?」

「…何もなかった、よな?僕たちがすぐ離れたってのもあるけど。入ってすぐのとこで声かけてきたのは、違うよな?」

「あれはハルの胸ガン見してるドスケベ野郎だから論外」

「殴っていいわよそんな奴」



超据わった目で吐き捨てられた。

ああ、この人もそういう被害に遭ってるんだろうな、結構綺麗な人だし…

もう一人の方も綺麗ではあるけど、それより勇ましいという印象が強い。口調もあるかもしれないけど。

うっかりセクハラしようものなら拳が返ってきそうな、そんな感じだ。どういう感じだ。



「まあ、外のはリオ兄さんの機転で避けられましたし、被害らしい被害はない、ですよね?私達がイラっとしたくらいで」

「新人に不快感与えた時点でもうダメなんだけどねー…」

「新人冒険者はまだ冒険者という職業に憧れを持ってることがあるから…そんな子たちを騙したりしたら、下手したら人間不信になっちゃうのよ。新人って大事な人材なのに」

「あー…」

「だから新人は大抵、慣れた銀や金の冒険者パーティがしばらく面倒見たりとかするんだけどね。でも、新人多いから、教育、間に合ってないのよね」

「アンタたちは誰かから師事されたかい?」

「あ、いや、最初から4人で薬草採取とか、そんなんばっかで…」

「受付の人とか司書さんに質問とかしたりはしましたけど、先輩冒険者に何か教わったりはしてませんね」

「あぶれたのかな?」

「それか、しっかりして見えるから、やばそうな子を優先した結果、漏れたのかも?あとはこの子たち4人いるから、ソロ新人の教育を優先したのかもね」

「まあでも最初は受付の人、結構声かけてくれたり心配してくれてたな、そういえば」

「言われてみれば」



依頼が貼られたボードを見てる時とか。

依頼達成の時、支払いを待ってる間とかちょくちょく調子はどう?なんて声をかけてくれていたことを思い出した。



「話した結果、問題なさそうって判定されたかね?」

「かもね。まあそんなわけだから、あなた達に絡んだバカは多分貢献度差っ引かれると思うわね」

「調査組がギルドに報告するだろうから、その減点分を、バカが次に依頼受けるためにギルドに来た時とかにギルドカードに刻むと思うよ」

「依頼受ける時や依頼達成時に絶対ギルドカード提出するしね」

「そういえばそうだった」

「一応アタイらの方でも報告しとこうか。出来事は記録されても、その後新人たちがどう思ったかってのは調査組にはわからないだろうし」

「そうね。悪いんだけど、あなた達が絡まれた時のこと聞いていいかしら?」

「あ、うん、いっすよ」



それで、外であったことを話した。

さすがに腐敗肉の生焼けは話さなかったけど、肉の質も悪そう、とだけは伝えた。

2人とも、聞き終わったら頭抱えちゃったよ。聞き取りながらメモとってたけど、途中で書く手が震えてたもんな。

あの時止めに入った僕は褒められた。



「あいつ、また…!前も似たようなことして怒られてたってのに」

「何度か成功してるから味を占めちゃったのかもね。でも貢献度かなり引かれてるから、金級は遠いわね」

「下手すりゃ銅に降格になるんじゃないかい?」

「え、降格ってすんの?」

「ほぼないけど、一応ね、貢献度の数値がランクに影響してるから…相当貢献度が低くなれば降格もあるかもね。依頼数によっては銀のままでいられるかもしれないけど」

「うわあ…」



冒険者って結構きっちりしてるんだな。

被害食らったこっちからすれば、いいぞもっとやれ案件だけど。



「ま、この話はここまでにしよう!次は…周期ダンジョンについてかね?」

「あ、知りたいです。初めて聞きました」

「ダンジョンにはいくつか種類があるんだけど…周期ダンジョンは、一定周期で中の構造が変わるタイプね」

「中には入るたびにまったく違う道順になるダンジョンもあるらしいけど、ここは50日ほどの周期で変わるんだよ」

「へえー」

「地図が無意味になるやつだな」

「そうなのよ。だからここの地図はギルドでも扱ってないの。単純な構造ってのも理由だけどね」

「そういえば、大きな道に沿って進めば下層に行けるって案内されましたね」

「そうだね。変わるのは、横道にそれた部分なんだ。行き止まりだったり、別の道に通じてたりモンスターハウスが発生したりするよ」

「うわっモンスターハウス」

「ここのダンジョンは9階層でしか確認されてないけどね。この1階層はほぼ危険なんてないさ。危ないのはトードスくらい?」

「解毒ポーションは持ってる?」

「はい、あります」

「じゃあ大丈夫ね」



これは嘘じゃない。トランタで一応と思って買ったものがある。

でも実際に状態異常になろうものならラムの魔法が炸裂するので、未だ一度も解毒ポーションを使ったことがない。

傷口から毒が入った場合は半分は傷口にかけて半分は飲んだ方がいいらしい。

実際に使ったことはないから話で聞いた情報だけど、苦いらしいよ、解毒ポーション。



「あとは…パーティ単位ダンジョンの説明かね?」

「あ、それも初めて聞きました」

「アンタたち、魔物が出る場所で他のパーティに会ったかい?」

「会ってないな。俺たちここまで真っすぐ来たから…」

「そうかい。まあ簡単さ。このダンジョン、セーフティエリア以外で他のパーティを見かけることはないよ。パーティごとに違う空間につながってるのか、会わないんだ」

「まじか」

「位相が違うのかな?」

「ごめんリオ兄、何か難しい気配がするからその話待って」

「あい」

「でもわかりました。それでパーティ単位ダンジョン…手出しされることはないけど、助けも入らないってことですね」

「そうだよ。だから、自分の実力以上の場所には絶対行くんじゃないよ」

「わ、わかった!」

「今、私達の他のパーティメンバーが狩りに行ってるけど、会わなかったでしょう?」

「魔物以外誰も会ってないな。偶然じゃなくてそもそもいなかったのか…」

「…アンタら、随分理解が早いね?アタイなかなか理解できなくて何度かダンジョンに挑戦してやっとそんな感じかーってわかったんだけど」

「何となく想像できる下地があったというか」



ゲームっていう、な。

RPGだってイベントとか起きない限り、自分以外のパーティとかダンジョンでもフィールドでも見かけないからな。

いるはずなのにいない、というのは何となくわかる。

あと、オンラインゲームだと、サーバー分けってのがあるらしく、同じマップやフィールドなのに自分以外プレイヤーはいない、みたいなこともあるらしい。

いるのはアクティブモンスターのみ。多分そんな感じなんだろう。

一言でダンジョンって言っても、色んな種類があるんだな…


他にもどんなのがあるのかとか聞いてしまった。

自分の体験も交えて話してくれるので面白かったしわかりやすかった。

てか、冒険者なんてやってると本当に体力勝負っぽいところがあるのを知った。

僕、体力ないんだよなあ…てか、蹴術とか護身術は生えたのに体術生えないってどういうことなんだ。

あれ、派生能力に『体力強化』とかあるから欲しかったのに。



「体力が強化されるスキルとか欲しい…体術とか…」

「また随分贅沢だねえ?」

「体術スキルなんてそうそう覚えられないわよ?」

「え、そこまで?」

「何言ってんだい、当たり前だろ?そもそもスキル自体が珍しいし、覚えたとしても望んだものじゃないことの方が多いんだよ」

「ムキムキの冒険者が『草調薬』のスキル持ってたりね?」

「学者さんとかが持ってそうなスキル…」

「そんなもんだよ、スキルなんて。だから体術なんて無理だよ。どうしてもってんなら、体力づくりしてたら『体技』スキルを覚えられるかもしれないけどね、若いし」

「…体技?」

「体技スキルの上位スキルが体術スキルよ。体技スキルを覚えてスキルレベルを50にしたら派生するかも、っていうそんなスキル」

「…え、体術スキルってそんな凄いやつだったの!?」

「そりゃそうさ。『術』のスキルは大抵上位スキルさね。魔法から魔術、技から術ってな具合にね」



当たり前のように言われた。

ということは、これは少なくとも冒険者の間では常識なんだろう。

え、まって、ちょっと嫌な予感がする。



「…あの、じゃあ剣とかのスキル、は?」

「『剣技』を鍛えたら『剣術』になるよ。まあ、持ってる人なんて見かけないけどね」

「白金級冒険者とか、虹級冒険者にならいるかもしれないけど…あとは上位魔物のユニーク個体とか?」

「…『術』のスキルって、そんな凄いんだ…」

「た、体術スキル持ってる人がいたもんだから…今何してるか知らんけど」

「何だいそれ、すごいね?」



ひええ…知らんかった…

でもスキル大全にも確かに『剣技』『剣術』『体技』『体術』みたいに書かれてたかも。うろ覚え。

ちなみに体術スキルを持ってるのは例の攻撃スキル組の奴だ。陸上部エースの。今も王都にいんのかな。いるだろうな。

間違ってもアキ兄さんが体術スキルを持ってるなんて気づかれるわけにはいかない。

てか、僕ら結構『術』スキルあるぞ?逆に『技』スキルの方がないんだけど?

『剣術』『体術』『蹴術』『護身術』『鞭術』『短剣術』『従魔術』…は含むのか?

いきなり上位スキル覚えてたってこと?腐っても勇者か…

うわこれ絶対バラせないやつだ。

ステータスを隠蔽で隠してるハルがめちゃくちゃ頭痛そうな顔してる。もしかしたら今まで『剣術』くらいなら…って隠してなかったのかも。

全部隠してないとまずいかもしれないな、これ。苦労かけてすまぬ…すまぬ…

そんなこんなで、ボス部屋解放まであと10分くらいになったころ。



「あ、次のボス挑戦って…」

「ああ、アンタたち挑戦したいかい?なら行っていいよ」

「え、いいんですか!?」

「というか、私達は下に降りるつもりないのよ。この階層で依頼の品を集めてるところだから。数が集まればそのままダンジョンを出るわ」

「ああー、なるほど」



そういうパターンもあるのか。

じゃあ確かに下の階に用はないか。



「今、他のパーティメンバーが狩りに行ってるってのもそれさ。アタイらは残って、シシタケのまとめさね…」

「単純作業が嫌になってきた頃にあなた達が来たの。いい気分転換になったとか思ってごめんなさいね…」

「え、いえ、私たちも為になったので…」

「切ってまとめて袋詰め…あー、こうすると嵩が減って持ち運びやすくなるのか」

「そうなんだよ。キノコってのはこの傘部分がどうしても場所を取るからね。切って小さくしてしまえば袋にたくさん入るのさ」

「小さくって言っても四分割くらいか。いや、これ以上は細かすぎるか」

「そうそう、このシシタケってのも何かに使うらしくて、これ以上小さくしないで欲しいって依頼時に言われてるのさ」



ああ、確かに依頼時に注文されることあるらしいな。

僕らは行き当たったことないけど、魔力草が根っこまで欲しいとか、そういう注文があったりするそうだ。

多分そんな感じなんだろう。



「…そっか、小さくして袋詰め…いいなそれ…真似しようかな」

「ん?好きにおしよ。興味あるならちょっとやってくかい?」

「さらっと新人に雑用押し付けるんじゃないわよ」

「う、もうナイフで切るの飽きたんだよ…どんだけシシタケドロップするんだい…目当ては落ちないし…」

「ちなみに目当てって何すか?」

「…テグタケだよ。トードスもめったに出ないしレアドロップのせいで集まらない集まらない」

「あんなの10本も集まるのにどれだけかかるのよ…その間にドロップしたシシタケは買い取るって約束してくれたけど…」

「あと何本なんだ?」

「3本だよ。これもさ、もう3日以上粘ってるのにまだ7本って…もう依頼破棄してやりたいって何度思ったか」

「テグタケ、あるけどいる?」

「「は???」」

「うん、あたしらいらないよね?こんな毒キノコ」

「ラムに食わせる以外の用途思いついてなかったもんな」

「いい情報たくさん聞けましたし、譲ってもいいのでは?どうせ集めたのアキ兄さんですし」

「うん、アキ兄さんがあげたいって言うならいいんじゃないか?」

「さんせーい」

「ま、ま、ま、待って、ホントに?ほんとに、テグタケ、あるのかい!?」

「あるよ。見る?」

「み、見たいわ!お願いしていい!?」

「どうぞー」



軽い感じで、アキ兄さんは自分の荷物からテグタケ×5を出した。袋ごと。

5本も入ってたことに2人は超驚いてた。あって1本だと思ってたのかもしれない。



「ちなみにドクタケもありますけど、これもいります?」

「え、ほんとに!?」

「そ、そんなに出たの!?トードス…」

「マシュルとかの割合に比べるとかなり少なかった、よな?」

「そうですね。半分くらいマシュルで、マシュルルとマシュルム、トードスが同じ割合くらい…?」

「…新人だから、かしら?私たちのパーティ、トードス狙いで狩りまくってるから、減ってるとか…?」

「あー、この子たちはまっさらの状態のダンジョンなのかもねえ…」

「パーティメンバーちょくちょく変更して挑んではいるけど、うーん…」

「まあ細かいことはいい!すまないが買い取らせてもらえないかい?それか物々交換!ホント頼むよ!もうしばらくキノコばっか見てたもんでもう見たくないんだ」

「え、うん、いいけど…てか情報料でいいっすけど。ためになる話いっぱいだったし」

「新人に色々教えるのは先輩冒険者として当たり前のことだから、それは対価にならないんだよ!」

「…あいつら、呼び戻しましょう。多分あっちもキノコ狩りにうんざりしてるはずだから、呼んだら大喜びで戻ってくると思うわ」

「そうだね!パーティメンバー戻ってきたら、改めて交換内容を交渉させてもらえないかい?」

「や、いいけど…ええ…?俺らホントいらねえんだけど、これ…」

「いいかい、価値あるものは相応の報酬で取引すること!これは冒険者じゃなくても鉄則だよ!」

「ハイ!」



そんなわけで、いらない子(毒キノコ)の引き渡しがちょっぴり大事になってしまった。

どうしてこうなった。大体アキ兄さんのせい?まあ、うん…


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